強いモンスターを操り敵を倒せ!「新キングオブトーキョー」(戸部マミヤ)
プレイ人数:2〜6人
プレイ時間:10〜30分
ルール難度:やや高め
「ポケモン」「女神転生」「テリーのワンダーランド」みたいな育成RPGが大好きで、「強いモンスターを従えて逆らうヤツ皆ボコボコにした~い!」と思っている倒錯ボーイズ&ガールズにぴったりのゲームを紹介します。
相棒の怪獣を自分好みに育成し、トーキョーの支配者を目指す対戦ゲーム「キングオブトーキョー」です。
ちなみに作者は「マジック:ザ・ギャザリング」や「デュエルマスターズ」で知られるリチャード・ガーフィールド。
勝利条件は2通り。①他のプレイヤー全員のライフを0点にする ②勝利ポイントを20点貯める どちらかを達成すればOK。行動は順番にダイスを振って行います。
「1」「2」「3」の目が出たら勝利ポイントをゲット、「パンチ」の目が出たら攻撃、「ハート」の目が出たら回復、そして「エネルギー」の目が出た場合には怪獣の強化に必要なエネルギーキューブを獲得できます。
このエネルギーキューブを使い、いかに自分好みの怪獣を育てていくかが勝利の決め手であり、このゲームの面白ポイントでもあるわけです。
ちなみに怪獣が覚えられるスキルには、全怪獣で共有のものと、怪獣ごとに固有のものがあり、共有スキルの獲得は早い者勝ち。「サイコロを増やす」「復活できる」といった強力なスキルの争奪戦も醍醐味です。
一方で、弱そうに思える共有スキルも、怪獣固有のスキルと組み合わせることで思わぬシナジーを発揮したりするので、効果的なスキルセットを考えるのもまた楽しい。
ここからは怪獣たちの特徴を紹介していきますね。
殺戮マシーン【メカドラゴン】
相手にダメージを与えるスキルばかり覚える超攻撃型キラーマシンです。
自分の攻撃力をバフしたり、攻撃されたときにカウンターでダメージを与えたり……。何も考えずに殴ってるだけで勝てるでしょう。ボードゲームというと「知的」なイメージがありますが、キングオブトーキョーは相棒にした怪獣によって思い切り馬鹿なプレイスタイルも楽しめます。酒飲みながら遊ぶと全員こいつを選びたがる。
殴り合いの強さ:☆☆☆☆☆
支配ポイントの貯まりやすさ:☆☆
能力のユニークさ:☆
糞鳥【スペースペンギン】
ペンギン型宇宙人のスペースペンギンは、冷凍光線でダイスを凍らせ、相手の行動を妨害するのが得意。他にも氷の鏡で能力をコピーしたり、とにかくトリッキーな戦い方が可能です。トリッキーというか性格が悪い。
個人的に大好きな1体です。人に使われるとムカつくので率先して選ぶようにしていたら、いつの間にか持ちキャラになっていました。
殴り合いの強さ:☆☆
支配ポイントの貯まりやすさ:☆☆☆
能力のユニークさ:☆☆☆☆☆
主人公【ギガザウルス】
「ゴジラ」をモデルにした怪獣です。
あえて説明を省略しますが、このゲームにはフィールドの概念があり「トーキョー」の中と外ではメリットとデメリットが異なります。
ギガザウルスは東京出身の怪獣なので、「トーキョー」の中で有利に戦えるスキルを覚えます。他には放射能のパワーで回復したり、ブレスで攻撃したりと、攻守のバランスに優れている反面、突出した個性に薄い「器用貧乏」といえるかもしれません。ハリウッド版か?
殴り合いの強さ:☆☆☆
支配ポイントの貯まりやすさ:☆☆☆
能力のユニークさ:☆☆☆
終電前はやめとけ【クラーケン】
軟体生物らしく回復に関連したスキルが豊富。守りに回ったクラーケンを殴り合いで倒すのは不可能に近いでしょう。
ただし攻める力は低く、「負けないけど勝てない」中途半端な試合展開になりがち。ユニークスキルだけでなく、全怪獣共有のスキルも上手に使うのがコツです。
クラーケンがいると試合が長引きやすく、終電前に選ぶことで「負けそうになったら回復を繰り返して時間切れを狙う」クソ戦法が取れます。クソな方はお試しください。
殴り合いの強さ:☆☆☆☆
支配ポイントの貯まりやすさ:☆☆☆☆
能力のユニークさ:☆☆
陰陽パンダ【パンダカイ】
笹を食べて回復するなどパンダらしい能力を覚えます。陰陽の力でダイスの出目を裏返すスキルがとにかく強い。
個々のスキルが強力な一方で、スキル同士のシナジーや一貫性が薄く、ゲームが進んで相手の怪獣が強化されるほどパワー不足になります。笹食ってる場合じゃねえ。
殴り合いの強さ:☆☆☆
支配ポイントの貯まりやすさ:☆☆☆
能力のユニークさ:☆☆☆☆☆
猫型ロボット【サイバーキティ】
小さなネズミが大好きなサイバーキティは、サイコロの「1」に関連する能力を持ちます。他プレイヤーの勝利ポイントやエネルギーキューブを盗む技も覚えるので、泥棒猫として戦況を引っ掻き回しましょう。
殴り合いの強さ:☆☆
支配ポイントの貯まりやすさ:☆☆☆☆☆
能力のユニークさ:☆☆☆☆
ここで紹介した以外にも3体の怪獣が使用可能です。
キャラ性能があるので経験や慣れが勝敗に影響しやすいのですが、そのぶん能力同士のシナジーを考えるのが楽しく、何度も繰り返し遊びたくなる魅力があります。
ちょっとルールが複雑で、バトルの仕様も結構ガチなので、どちらかというとゲーマー向け。ですが育成ゲームが好きな方なら絶対に楽しめるはず。ぜひ遊んでみてください。
※ここで紹介した内容はゲーム本体「新キングオブトーキョー」と拡張キット「新キングオブトーキョー:パワーアップ」を両方購入した場合の遊び方です。ゲーム本体だけでは面白さが50分の1になってしまうので、絶対に拡張キットも購入してください! マジで! 約束して!
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