人を手のひらの上で踊らせてみた〜〜〜〜〜い
だったらさぁ!!! 作ろうぜ!!!
をよぉ!!!!!
マーダーミステリーとは「人狼」と「即興劇」が融合したような多人数参加型の推理ゲーム。各プレイヤーは殺人事件(の場合が多い)の登場人物になりきり、「犯人を当てる」「自分が犯人だとバレないようにする」といった個人の目標を達成するために動きます。
傑出したマーダーミステリーは、想像を裏切るギミックやどんでん返しが仕掛けられていて、「作者の手のひらで踊らされてるなぁ〜〜〜!!!」と心動かされるもの。
つまり、BOOTHでめちゃくちゃダウンロードされるような面白シナリオを作れば、俺の両手はダンスフロアに変貌して二度と愛する人を抱きしめられません。
そんなわけで
作ったぜ
Let’s dance
ゲームを遊ぶのはマーダミステリー経験も豊富なこの5人(+ゲームマスター)。
クックック……。本日は私が用意した殺し合いの舞台へようこそ。これから皆さんには陰謀渦巻く狂気のシナリオを演じていただきます。
おお、ちゃんと狂ったデスゲームの雰囲気を作ってきてる。マミヤさんはよくマダミス遊ぶんですか?
フフフ……お恥ずかしながら最近までルールすら知らない未経験者でしてね。「マーダーミステリーを作ろう!」と決めてから勉強のために何本か遊ばせていただきました。
そんなやついる?
とにかく自分の手のひらの上で踊ってる人が見たくて、矢も盾もたまらず。
マジの狂人だった。
しかしモチベーションの高さは合格です。お手並み拝見といきましょうか。
デスゲーム主催者の先輩?
マーダーミステリー 『皆既月食 〜but not Lunar Eclipse〜』
S県の山間部。獣道すら存在しない樹海をかき分けた先に、怪しげな与太話がささやかれる社がある。地図上の名前は「旧荒鬼神社(ぐあらきじんじゃ)」。美しい乳白色の湖に隣接した、歴史を感じさせる霊堂だ。
伝承によれば、19年に1度やってくる「儀式」の夜、湖で1人の「不死者」が誕生する。不死者の傷口は念じた途端に塞がり、首を切り落とされても生きていられるという。
儀式の前日、5人の参拝者が「不死の秘術」を求めて神社に到着した。1人は”神話”に魅入られた民俗学者。1人は世界の宝とされる作曲家。1人は救いの道を究めんとする医師。1人は生命のルーツを探る海洋研究者。1人は永遠の美貌を夢見るグラビアアイドル。
皆さんは「不死の秘術」を求めて神社にやってきた参拝者です。
不死者が誕生するという「儀式」の前日に到着した5人は、巫女と神主の親子に迎えられ、用意された個室で夜を明かしました。
……そして儀式当日の朝。あなたたちは神主の慟哭(どうこく)で目を覚まします。無残な姿になった巫女が彼女の寝室で発見されたのです。
配役が決定したところで、5人には自分の役職の「ハンドアウト」を読んでもらいます。ハンドアウトとは、各キャラクターのプロフィール、目的、持ち物、夜間の行動をまとめた資料です。もしかすると隠すべき秘密が記されている方もいるかもしれません。
〜ハンドアウト確認中〜
あ〜、はいはい。なるほどね。ごめんなさい、完全に「見え」ました。
マーダーミステリーは「国語のテスト」と同じですよ。作者の意図を考えれば謎は自ずと解ける。
犯人がかわいそうでしゃあないねぇ。
僕らマーダーミステリーは相当遊んでますから。5人とも目指すは完全勝利のみ。
ですよね! らむ屋敷さん!
え? ああ、うん……
ごめん。さっきiPhoneをタンクローリーに粉砕されたから謎解きどころじゃないかもしれない。
一人だけハンデが重すぎる。
始まってないのに崖側で自供する犯人みたいな顔してる。
さて、本編(リプレイ)へ進む前に、皆さんに注意とお願いがあります。
「マーダーミステリー」は内容を知ってしまうと二度と(プレイヤーとして)遊べなくなるゲームです。……が、この先めちゃくちゃネタバレしてます。
作者としてはぜひ皆さんにも遊んでいただきたい気持ちがあります。戸部マミヤが作ったシナリオは下のリンクから無料でダウンロードできるので、興味がある方はぜひ続きを読む前にプレイしてくださいね。
>>戸部マミヤが作ったマーダーミステリー「皆既月食 〜but not Lunar Eclipse〜」はこちら<<
※オンライン用シナリオ(Discord+ユドナリウムを使用)/6人用(プレイヤー5人+ゲームマスター1人)/1プレイ約3時間
本編(リプレイ)へ