「やあタモツ君。今日の特集は【実写版ウォーリーをさがせ!】だよ。【ウォーリーをさがせ!】という絵本は知っているかい?」
「知ってるよ!博士!しゃくれ顎の小生意気な外国人を人ゴミの中から見つけ出す絵本だよね!」
「まあその口の利き方はどうかと思うけどだいたいそれで合ってるよ!」
「小学校の図書館にもその本があったけど、全ページに渡ってウォーリーに赤マルがつけられてたのですぐに見つけられたよ!」
「タモツ君がろくでも無い学校に通っていた事がそのくだりからわかるね。」
「クラスのキチガイがコンパスで級友を刺してたからね!」
「そこまでにしておこうか。」
『ウォーリーをさがせ!』 (北米版タイトルは Where’s Waldo?)は、1987年にイギリス人イラストレーター、マーティン・ハンドフォード によってイギリスで出版され、同じ年に日本でも発売され、有名になった絵本。日本版の版元はフレーベル館。シリーズ名は『ウォーリーのえほん』。人が入り乱れた絵の中からウォーリーや仲間たち、巻物などを見つけ出す。
※wikipediaより抜粋
「そんな絵本の中の人気者、ウォーリーが絵本を飛び出して渋谷の町にやってきたよ!」
「それはすごい!でもそんな事が出来るなら人ゴミの中に隠れてないで呼んだらとっとと出て来いって話だよね!」
「一言多いよタモツ君。では絵本の世界から飛び出したウォーリーを見てみよう。」
「ただの不審者じゃん!」
「イギリスからわざわざ来てくれたのにそんな事言っちゃダメだよタモツ君!」
「こんな奴入国許可したらダメだよ!」
「まあそれはともかく、この実写版ウォーリーが渋谷の町に隠れているので、タモツ君も一緒にウォーリーを探してごらん。」
「時給は?」
「出ません。」
第一問
「まずは最初の写真から。ウォーリーがどこに居るかわかるかな?」
「わかりません。」
「(…コイツちょっと諦めるの早すぎじゃね?) …では少しづつズームしてみよう。」
「居たーーー!」
「こんな所に居たんだねぇ。ご覧の皆さんはわかったかな?」
「やっぱり不審者だってこれ!」
第2問
「これはどうだい?タモツ君。」
「うーん。これ難しくない? 正直全然わかんないよ。」
「じゃあ同じく、少しづつズームしてみようか。」
「博士!!気持ち悪いよ!!なんでカメラ目線なのコイツ!」
「こら!コイツとか言っちゃダメだよタモツ君!」
「だって!すげぇ気持ち悪いじゃんこれ!」
「(確かに…。)」
第3問
「これは簡単だね。タモツ君。」
「まあなんか写真の真ん中にシマシマが見えるね…。」
「ズームしてみようか。」
「嫌な予感がするけど…。」
「やっぱり不審者じゃないかーー!」
「違う!ウォーリーは日本の下着が珍しかっただけだよ!」
「だって!通行人のウォーリーを見る目が明らかにアレだよ!」
※明らかにアレな目でウォーリーを見る人々
「コイツ絶対やばいって!もうやめようよ!」
「では次の問題。」
「話聞けよ!!」
第4問
「これはどうだい?タモツ君。」
「これ、ホテル街のド真ん中だよね。さっきよりヤバイ気がするんだけど…。」
「ズームしてみるね。」
「しなくていいよもう。」
「ほう。見事なまでに人間のクズだねぇ。タモツ君。」
「写真なのに【一発やらせて下さい!】というセリフが聞こえて来る気がするよ。」
「こんなに必死さの伝わる写真はそうそう撮れないね。」
「さっきの下着で興奮しちゃったのかなぁ。」
第5問
「これはわかりやすいね。」
「うん。シマシマのおっさんが見えてるね。」
「ウォーリーと言いなさい。ではズームしてみよう。」
「あれ?質屋に入って手ぶらで出てきたよ?」
「ほんとだね。持ってたかばんもステッキも無くなってるね。」
「うーん。かばんとステッキを質に入れてお金を作ったのかなぁ…?」
「ふーむ。何のためにそんな事したんだろうねぇ…。」
第6問
「これは…?」
「風俗街のド真ん中…?」