カッコよくなりたい…。
ライターのたかやです。
すみません。いきなり自分の願望が出てしまいました。
「カッコよくなりたい……!」
僕は心の底からそう願っています。というのも、理由があるんです。
まず普段着の僕の姿をご覧ください。
しょぼ~~~~~~。
地味でダサい見た目ですよね。
でも、僕的にはこれでも精一杯のオシャレをしているつもり。「ファッション誌のストリートスナップに声かけられないかな?」なんて思って街を歩いてます。
いつかこんな写真が雑誌に載る日を夢見ているのですが、知人には「チュートリアルモードで倒すザコ(HP:5)」と言われました。
でもザコだってカッコよくなりたいよ! モテたいよ!
しかし、いざファッション雑誌を読んでみても「このブランドが~」とか「セットアップが~」「ヌケ感が~」とか「逆に流行をハズすのも~」とか…
ゴチャゴチャうるっせ~~~~!!
何言ってるのかわっかんねェ!!もう!バカ!!!
ファッションって誰から教わればいいの!!!?
こっちの雑誌では「流行中」のファッションが、別雑誌では「ダサい」と言われてたり……基準がわからん!
だから僕が「本当にカッコよくなる」ために欲しい意見の条件は2つ!
です。
そして、この2つの条件を満たした意見をくれる相手といえば…
『子ども』じゃないですか?
一見、オシャレやファッションとは無縁そうな子ども。
しかし子どもならば、難しい用語などは一切使わずシンプルな意見を出してくれそうですし、常識で凝り固まった大人と違い、子どもならではの柔軟な発想を連発してくれるでしょう。
つまり、今回の検証内容はこちらです。
です。
それではさっそく子どもたちを探しましょう!
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子どもに集まってもらいました
と、いうわけで特殊な手段を用いて子どもを呼びました。
集まってくれたのは……
おうせいくん(6)、せいのすけくん(7)
あいりちゃん(7)、ゆりちゃん(6)
集まってくれたのは幼稚園の年長さんと小学1年生! みんな今日はよろしくね!!
たかや(24)をとびきりカッコよく進化させてくれ~。
「ちなみに、みんなはお兄さんのことどう思う? カッコいい? 理想のおとな?」
「…………」
「………」
「………ふつう?」
なんか言葉を選ぶような間があったのが気になりますが、「ダサい」とか言われなくて安心しました。
しかし、本題はここからです。
「僕、もっともっとカッコよくなりたいんだけど、どうしたらいいと思う~?」
「ハイ!」
お! 早速おうせい君が挙手してくれました!
いいですねこの積極性。これぞ子どもの良さですよ。
「顔を赤くする!」
肌の色からかい。
いきなり予想だにしていなかった返球をしてくれました。
さすが子ども。着眼点が我々と全く違いますね。
「どうして赤くするとカッコイイの?」
「わかんない!」
…わかんないかあ~。うんうん。まぁ、ね…。赤はカッコいいもんね。
でもさ、「顔を赤くする」って
こういうことよ?
本当にこの方向性でいいの? インパクトは上がったけれども。
でもまあ、ここは子どもたちを信じてみることにしましょう。
「歯は黄色!」
信じてるからね?
ただ……「カラフル」っていうのは方向性として悪くはない気がします。少なくとも「地味」ではなくなったし。
今度は女の子の意見を聞いてみます。
「メガネを取る」
そうそうそうそう! そういうことよ!
まずはそういうとこから変えていこう! あいりちゃん、ナイスアドバイス!
“ギャップ萌え” なんて言葉もありますし、メガネを取ったら雰囲気が大きく変わるってこともあるはず!
…が、その場でメガネを外してみたら
あはははははは!!!
なぜか全員、大爆笑。なんでだよ。ハリ倒すぞ。
「あと片目を隠したほうがいい!」
「「「たしかに!」」」
それ、そんな確かなこと?
「両目隠れてない?」
“海賊” や“強キャラ” なんかは眼帯(=片目隠してる)イメージがあるので、子どもにとっても『片目隠し=カッコイイ』なのかもしれません。
「あとね~」
「ここがこうなってるとカッコいい」
せいのすけくんがおもむろに僕の顔に絵を描きだす。子ども、自由すぎる。
?
「…なにこれ?」
「不審者のマーク!」
????????????????
どゆこと??
\ ドッ /
でも子どもたちは爆笑。
君たちのツボがわかんないよ僕。
「ナハハハハハハハ」
君はめちゃくちゃ笑うな。
僕にはまったくわからないんですが、子どもからしたらこのマークがあると「不審者」だそうです。全国のPTAの方々、次の会合の議題に挙げてください。
その後も
●風船をいっぱい持っている(あいり)
風船がほしいだけじゃない?
●さんかくの剣(おうせい)
剣はかっこいいよね
●ライオン。白いやつ(せいのすけ)
ジャングル大帝みたいな感じ?
●ナハハハハハ(ゆり)
笑ってばっかだなきみは。
などなどのアドバイスをもらいましたが、ここにきて事件が。
ドタ ドタ ドタ ドタ ドタ
「ワーーー不審者だーーー!!」
「キャーーーー!」
子どもたちの集中力がゼロになってしまいました。
僕を不審者呼ばわりしたあげく走り回る子どもたち。
「ちょっと待って! 落ち着いて! いったん落ち着こ? ね?」
「なぜ机の下に潜る? 俺は地震か?」
ドタ ドタ ドタ ドタ ドタ
ドタ ドタ ドタ ドタ ドタ
「キャーーーキャーーーー」
「勘弁してくれ~~!!!」
話になりませんでした。
全国の小学校の先生、マジですごいな……。
絵を描いてもらう
ここで「僕の写真に自由に絵を描いてもらう」作戦にきりかえました。
子どもにとっても、言葉よりも絵で表現する方が自分たちのイメージを伝えやすいかもしれませんしね。
さっきまでの学級崩壊が嘘だったかのように夢中で絵を描き始めてくれました。
はじめからこうしとけばよかった…。仲良くペンをシェアして静かにお絵かき…やっぱ子どもって良いなぁ…。
「できたー!」
「サングラスで、黒い服をきてるの」
「革ジャンかな? いいじゃん! カッコいいじゃん! なぜか首から下の皮膚が鬱血してるのが気になるけど、だいぶいい感じ!」
やっぱりイラストを描いてもらうのは正解だったようです!
「できた~~~」
一体どんな感じに僕をカッコよくしてくれたのかな~~? フフフ。
やっべ
思わず「うぉ!」って声が出た。
最終形態を解放した魔王が出てきました。
「え~と、…全部にツッコんでいったらキリないから1個だけ質問するけど」
「この青い翼みたいなのは…何?」
「青パワー!」
「青パワー…。 青パワーはどういうパワーなの? 水を司るとか?」
「青パワーは人を喰う」
人を喰うのかぁ…。
「えっと、それでねえ…」
「名前は『しょうすけ』」
「たかやじゃねーのかよ」
青パワーの使い手にされ、ノリで改名されました。
つい数分前まで「子どもっていいな」と朗らかになっていた気持ちが一気に吹き飛んだ。
「できた」
これまた手ごわいの来たな。
「えっと…なんで床一面が赤いの?」
「血…」
こええよ。さっき『たくさんの風船』って可愛らしい回答してた子だよね? バルーンの中身全部血液だったの?
あと、あいりちゃん的には緑と赤のツートンカラーがカッコイイそうです。
「できた!」
最後はおうせいくん。頼むぞ~!
おうせい君作
「身体の真ん中にある、この4つの丸は何?」
「『怒り』のボタン3つと『喜び』のボタン1つだよ!」
ボタンで感情が発現できる仕様みたいです。「怒り」の割合多くない?
あと股間の部分にボタン一個あるけど、それってやっぱそこが「喜び」なのかな? そこ押されると喜ぶと思ってんのかな? その通りだよ。
「おりゃっ! おりゃっ!」
俺の喜びボタンをチョップすな。
ついにたかやが「超進化」…ッ!
そしてついに「僕をカッコよくする」ための意見が1つにまとまりました!
「カッコいい」とはこういうことだ~~!!
・顔を赤くする
・歯が黄色い
・メガネを外す
・片目を隠す
・三角の剣
・風船を持っている
・青パワー(人を食う)
・白いライオン
・「怒り」と「喜び」ボタン
・緑と赤のツートン
・革ジャン
・名前は「しょうすけ」
図に表すと…
こんな感じ…!!
「カッコいい!」
「前のよりいい」
「すごい!」
「ナハハハハ」
……ありがとう、子どもたち。
この子たちと長時間コミュニケーションを取った今の僕にはわかる。
これこそが、子ども達の考える「カッコいい」の結晶体。
量産型のスタイルに落ち着いたり、流行りに乗っかるような薄っぺらなオシャレとは一線を画す…これが本当の「ファッション」ってやつ!
あとは僕がこの通りに生まれ変わるだけ!
ダサかった昨日までの自分にさよならだ!
いっけ~~~~~~~~~~~~~~!
超・進・化~~~~~~~~~~~!!!
カッ!
2ページ目…子どもの考えた「カッコいいファッション」は街で通用するのか!?