こんにちは。リトル田中です。
わたくし、普段からよくお酒を飲むのですが、いつもビールや焼酎では飽きてきたこの頃。
日課のインターネット散策していると、こんなものを見つけました。
要は、好きな果物・食材を焼酎に漬けておけば、その具材の味がするオリジナルのリキュール(混成酒)が作れる、ということ。
これは酒好きとして、挑戦しないわけにはいきません。
さらに調べると、こんな機械も発見しました。
クマザキエイム Bearmax 超音波式果実酒即製器 【カサデビーノ】 FW-300
超音波式果実即製機・・・!
なんだかとってもワクワクしますが、とくに波動もビームも出るわけでもなく、これを使うと、数週間かかる熟成が24時間で出来るとのこと。
つまりは焼酎界の「精神と時の部屋」ってわけですね。
というわけで、今回はこの機械を使って、いろんなリキュールをつくっていこうと思います。(焼酎にはキンミヤを使います)
ガーッと鳴り続ける作動音がめちゃくちゃうるさいので、検証してる間、眠りが浅くなりました。
ミカン
こたつにミカンと言えば、冬の風物詩。
そんなミカンを焼酎に漬けるとどうなるのでしょうか?
こちらがミカンを漬けたもの。うん、なんかいい気がする。
オタマですくって、飲んでいきます。
おっ、匂いもミカンの爽やかな香りです。これは当然……
はい、うまい!
いい! 店で出てきてもおかしくない美味しさです。
ミカンの酸味と甘みがアルコールを中和した、サッパリした出来上がりで、水やソーダで割る必要もないぐらいです。これは女性にもウケそう!
……となると、浸かっていたミカンも美味しいのでは……?
そんな疑問を確かめてみます。
「くっそまずい」
酒とミカンの果汁が、ギニュー隊長とカエルのごとく全て入れ替わり、酒臭さを吸収したミカンはアルコールのエグみしかない味に。
見た目には美味しそうだったのに残念です。
ただ、肝心のミカン焼酎は美味しかったので、これは大成功!!
こんな調子で色々試していきたいと思います。
コーヒー焼酎
こちらは、ある飲み屋で見かけて以来、気になっていた素材。
こちらがコーヒー豆を漬け込んだ焼酎です。見事な茶褐色に仕上がっていますね。
決してウンコを沈めた液体ではありません。
うーん、香ばしいコーヒーの匂い……これも美味しく仕上がっているはず。
さっそく飲んでみましょう。
「にっが」
「やっぱりウンコ漬けちゃってたかも?」と一瞬思ったぐらいの苦さでした。
どうやら漬ける期間が長過ぎたようで、コーヒー勢がアルコールを飲み込んでいました。
もしかしたら牛乳で割るとカフェオレみたいで美味いかもしれませんが、焼酎だけだとちょっとキツイ。
諦めて次の品目に行きます。
きゅうり
「栄養が全くない野菜」としてギネスブックにも載っているキュウリ。焼酎との相性はどうでしょうか。
ピクルスみたいな見た目ですね。そんなに期待感はそそられませんが……
あれ!? 意外なほどウマい!
めちゃくちゃ飲みやすくて爽やか! サッパリした口当たりでいくらでもいけちゃう!
まさかキュウリに焼酎をウマくする才能があったとは……意外な発見でした。
ミカンでは失敗しましたが、具材を試さないわけにはいきません。
ひょっとしたらほんのりお酒の風味がするおいしいお新香になっているのでは……?
「まっずい」
こちらもエグみの塊魂(かたまりだましい)。
ミカンと同じ理論で、焼酎のアルコール分と具材の汁が完全に入れ替わっているようです。
美味い焼酎の具材は、逆に不味くなるという運命を背負っているのかもしれませんね。
プロ野球で、名選手の息子が大成しないのと同じ理屈でしょうか。
かつお節
日本独自の美味さと言えば「ダシ」の旨味。
焼酎+ダシで、日本人しか美味さを感じない特別なお酒ができるのではないでしょうか?
出稽古でいじめ抜かれた力士が、その後に入った風呂の残り湯みたいな色になりました。
これぞ和の心!
西洋料理にはないと言われる”うま味成分”が、どこまで焼酎に貢献するでしょうか。
「え……?」
ダシの香りはほんのりするものの、みごとに無味。完全に、無の境地に達しています。
おそらく、ブッダの全身の角質をまとめてお湯で出汁をとると、こんな味になるでしょう。
そう思えば、むしろありがたく思えてきました。
かつおの香ばしさ・焼酎のアルコール、全てが消え去り、そこには虚無が広がっていました。
なんてこった……もう就職も諦めようかな……。
冷凍餃子
めげずに食材を飛び越えて加工品にいってみたいと思います。
今回、利用した餃子はこちら(セブンプレミアム最高)。
これを焼酎に漬け込むと……
なんか変な油が浮いてて、中国あたりの汚染で大変なことになっている川のようです。
台風で流されたヘラクレスオオカブトのサナギ……?
この時点で「ちょっとふざけすぎたな」と思いましたが、責任をとって飲んでみます。
振り向かず、一気に。
「ぎぇえぼ」
中華料理屋に三ヶ月通い続けたオッサンのヨダレのような酷い味。
生臭さ・アルコール臭さにダブルで鼻をやられます。
これはいいでしょと言ったのに、編集長命令で餃子も食べさせられます。
「無味」
どれだけ酷い味かと思ったら、まさかの無味。
餃子の肉汁だけが出ていき、ただのパサパサした存在となっていました。
ふたたび訪れる虚無。やはりアルコールには不思議な力があるようです。