序章 – Prologue - 『STONE WORLD』

 

マンガを読みながら失礼します。ライターのたかやです。

いやー、マンガって最高ですよね。

 

 

 

僕がいま読んでいるマンガはこちら。週刊少年ジャンプで連載中の『Dr.STONE』という作品です。

今回はこれの記事広告を書くことになりました。

 

『Dr.STONE』 原作・稲垣理一郎 作画・Boichi

 

週刊少年ジャンプにて連載中のSFサバイバル冒険マンガ。

少年漫画的な超能力バトルではなく、文明が滅んだ地球を『科学』で建て直していく展開がもうたまんなく面白い!!!

SF、壮大な世界観、バトル、ミステリー、冒険……。これって少年の「大好き」が全部詰まっていません?! 完璧! 完璧な作品!!!

だから、なんていうか、あ~~もう! あ~~~~~~~~~~

 

 

Dr.STONE おもしれ~~~~~~~

 

ハァ…ハァ…。記事冒頭から熱くなってすみません。

まだ『Dr.STONE』を読んだことない方のために第1話のあらすじをざっくり説明しますと……。

 

 

 

ある日、全人類が突如“石化”してしまう!!!!!

 

 

 

石化した人間たちの大半が意識を失い朽ち果てていく中、天才科学者の千空(せんくう)や純粋一途な男、大樹(たいじゅ)は脅威的な精神力で意識を保ち続けていた!!!

 

 

 

そして人類が石化してから約3700年後の地球で文明再生の物語が始まる!!!!

いや、もうこの説明だけでめちゃくちゃ面白くないですか? みんな読もう。

 

 

 

で、読みながら思ったんですが。

 

 

実際、人間が石化したらどんな気持ちになるんでしょうか。

 

もし、現実の世界で人類が石化してしまったら?

そしてそのまま3700年も独りきりになったら……想像がつきません。怖すぎ。

 

 

 

わからないなら、科学で解明するしかない……!

『Dr.STONE』のように!

 

 

 

 

つまり今回のテーマは

 

 

です!

 

 

 

唆(そそ)るぜこれは!!

 

 

 

これは天才科学者・千空(せんくう)のセリフなんですけど、言うだけで「デキる男」みたいになれるのでオススメです。

 

 

第一章 『まずは身の回りの物から石化してみよう』

 

 

というわけで、まずは工作用の石こうを買ってきました。

 

石こうは骨折用ギプスにも使われている物質。

この粉は正確には焼石膏 CaSO4・(1/2)H2O)という不安定な構造体で、(H2O)と混ぜることで熱を出しながら水分子を取り込み、カチカチの石膏(CaSO4・2H2O)になるらしいです。

 

すみません、僕もよくわかりません。とにかく「水と混ぜれば数分で石みたいになる」のは確かなので、これで石化してみたいと思います!(この記事の科学っぽい部分はこれで終わりです)

 

 

 

さっそく場所を屋上に移して実験スタートです。

 

 

 

説明書の指示に従って水量をはかり、石こうに投入!

 

 

 

いきなり全身を石膏で固めて死んだら嫌すぎるので、テストを兼ねて日用品を石にしてみることにしました。バナナ・カップ麺・ビニールテープ・スマホ・風船です。

 

 

 

水と混ぜた石こうをハケで塗っていきます。

最初は生クリームのようにトロトロで「固まらなくない?」と思っていると、ある時を境に一気に固くなってきます。屋外だからか、思っていたより化学反応が早い!

 

 

 

石こうが塗れたら、ドライヤー+扇風機のコンボで更に乾かしていきます。

手前の球体は風船に石こうを塗ったものです。キメラの卵を大切に温めている人ではありません。

 

 

 

 

ッパン!

 

 

 

中身の風船を割ったら現代アートみたいになりました(でも使い道が思い浮かばなかったので即座に捨てました)。

 

この状態からもわかる通り石こうはガチッガチに固まっています。まさに石。これで強度は保障できた!

 

 

 

ですがこの段階ではまだ石膏を塗っただけなので、あまり見た目に感がありませんね……。

 

 

 

そこで、塗布するだけで石みたいになるスプレーを使います。世の中なんでもあるな。

 

 

 

さっそく噴射してみたところ…

 

 

 

わっ! 石っぽい!!

石化ヌードルだ!

 

 

 

乾かして高台に置いてみたら、「古代文明で常食されていた即席食品の化石」みたいな雰囲気がさらに出ました。

この形だけでラーメンだとわかるのすごいな。

 

 

 

石バナナです。

このバナナなら、北極じゃなくても釘が打てますね。

 

 

 

ビニールテープは石化すると「原始人のお金」みたいになります。

 

 

 

石化したスマホはただの石のプレートになってしまいました。スマホというよりもビッグカツの化石みたいです。

 

 

この「石膏」と「石スプレー」さえあれば、完璧な石化状態になれることが判明しました。

 

 

 

 

では、いよいよ僕の全身を石化してみましょう! 唆るぜ!

 

 

 

最終章 – Epilogue – 全身を石化してみる

 

僕が全身石こうの「石化人間」になっていきます。ちなみにこの日の気温は10℃。石化する前から僕の身体はガチガチに固まっています。つまりクソ寒い。

 

しかし寒さも実験のために我慢するしかありません。

 

 

 

 

ここからは協力者に塗ってもらいます。「僕を石にしてください」って頼んだら「は?」って言われましたが科学の発展のためと説得しました。

 

 

「すぐ固まっちゃうので急いで塗りますね―」

 

ベチョ……ベチョ……

 

 

死ぬほど冷てえ

 

 

 

 

股間の部分だけは他人に弄られると別の意味で石化しちゃうかもしれないので自分で塗りました。

 

 

 

背中を含め、全身くまなく塗っていきます。

だんだん石こうがモッタリと固くなり、身動きを取るのが難しくなってきました。あとすね毛やわき毛などの体毛もガッチリ固まっているので、無理に身体を動かそうとするとマジで痛いです。

そして、とにかく寒い! 少しでも風が吹くと地獄。動いちゃいけないので、身体を丸めたりして寒さを凌げないのが本当に辛い。マジで石化しても良いことは何一つない。

 

 

次に顔を塞ぎます。石こうで顔全体を塞いだら当然ですが死ぬので

 

 

鼻と口にタピオカストローを指して呼吸源を確保します。

 

やる前はこれでいけると踏んでいたんですが…。あれ? これ、ダメじゃない?

こんな心細い3本の筒が俺の生命線になるの? これ絶対ヤバいって。一回再検討しない? ちょっと待って。

 

 

 

べちゃッ

 

あああ…

躊躇ない。他人事だと思いやがってよ。どうせもうしゃべれねえと思いやがって。

 

 

 

顔に石こうが塗られると石こうの「重さ」をリアルに感じて一気に恐怖感が増してきました。視界が塞がれるとさらに恐怖は倍増します。

 

 

 

これが現在の僕の視界です。光が一切指さない「闇」の世界。

 

初めて気づいたんですが、自分の意志で目を開けられないってかなり恐い。

ちなみに外界の音はわりと聞こえています。音だけが唯一の救い。

 

ベチョ…ベチョ……

 

 

 

え?

 

なになに? 今の俺、どうなってんの?

自分では見られないので、石化した自分がどうなっているかすごく気になる。

 

「どんどん固まってきちゃう」

「ぜんぜんうまく塗れない」

「まあいいか」

 

などの言葉が気になりますが、数分してほぼ全身が石こうで覆われました。

 

 

 

『だいたい塗れたんで、あとは乾くまで待っててくださいね―』

 

ガチャ!

 

 

…………。

 

 

え~~~~~~~~~~~~~~~~~~?

アイツら部屋に戻っちゃったよ。そりゃ石こうが乾くまでやることないし、外にいるのも寒いけど…。

だからって俺このまま放置してく? 動けないんだよ? マジで???

 

お~いって

 

お~~~いって!!!!!!!!!!!

 

 

 

(マジで放置しやがった。クソ馬鹿クソ馬鹿クソ馬鹿クソ馬鹿クソ馬鹿。風吹いたらめちゃくちゃ寒いんだよ。石膏で全身覆われたら保温効果的な効果が作用して寒くないと思ってたけど全然そんなことなかったしよォ!)

 

 

 

(今ならDr.STONEの1話で石化した人たちの気持ちが痛いほどわかる……怖い。寒い。身体を動かせないしどこも見えないのってこんなに怖かったのか……)

 

 

 

(…孤独。圧倒的孤独。身体を動かすことも出来ず、声も届かない。孤独ってこんなに悲しいことだったなんて。自分はいま何をしてるんだろう。なんのために生きているんだろう。生きるってなんだろう。…世界はなぜ誕生したのか。どこに向かっていくのか人々はなぜ争いあうのか…、って、あ! ヤバい背中痒くなってきた!! ちょっとォ! 背中痒くなってきたんですけど?! そりゃここまで来て石膏を解くわけにもいかないけど、背中痒いんだって!! 痒い痒い痒い痒い痒い! 背中が痒い! 誰か…! 誰か助けて!!

 

(誰か助けて~~~~~~!!!!!!)

 

 

 

戻ってきた!!!

 

あとで聞いたら3分しか経ってなかったらしいですが、当事者としては永遠みたいに長かったです。これで3700年とか恐ろしすぎて気が遠くなるわ。

 

石膏も乾いたので、あとは石スプレーを塗布して完成です。これが乾くのに時間がかかるので立ちっぱなしはまだまだ続きます。辛すぎ。

 

 

でも諦めねーぞ!

 

 

『Dr.STONE』の大樹みたいな石化人間になってやるんじゃー!

 

 

 

~合計約1時間経過~

 

 

 

 

「たかやさん! できましたよー!」

 

 

 

 

 

どう? できてる?

 

 

 

 

こういう感じになれてる?

 

 

 

どうなの?

 

ねえ。

 

何も言わないの?

そこにいるんでしょ?

 

 

 

寒いんだけど。

 

どうなってるの俺?

 

 

 

ちょっと。状況を教えてよ。

何も見えないししゃべれないんだから。

 

 

 

状況をさ?

 

 

 

こういう感じになれてる?

 

 

 

 

どうなの?

 

 

 

どうなってるの今?

 

 

 

 

 


 

 

 

……はい。

 

というわけで、あとで写真を見返して自分で悲鳴を上げました。何だよこれ。

 

 

 

しかし、どうでしょうかこの「石」感! 石化する前の僕と比べると一目瞭然。

石化自体は完璧に再現できました。実験成功!唆るぜ!

 

 

 

 

 

さて、石化もできたし、もう石化解こ~っと。

 

身体にグッと力を込めればバリッと破れるはず。

 

 

 

…あれ? ガチガチに固まりすぎて全然破れないんだけど。

 

………………………

 

………………………………ヤバくない?

 

これ死ぬって! 死ぬ死ぬ死ぬ!!!

 

嫌だ!こんな状態のまま死にたくない!  唆らない! こんなの全然唆らないって!

 

ああああああ!

 

 

 

自力じゃどうしても石化を破れなかったので、ハンマーで石を叩いて壊すことに。

 

 

 

 

 

ガン! ガン! ガン! ガン!

 

 

 

 

 

ポロ…

 

 

 

 

 

取れた……

 

 

 

取れた~~~~~~!!!!!

 

 

 

怖かった~~~(泣)

 

あまりの心細さで、気づいたらマジで泣いてました。

 

 

まとめ

 

今回、石化する実験をしてみてわかったことはこちら。

 

・「石化」は石膏と石スプレーで再現できる

・冬場にやると寒さで死ぬ

・視界が真っ暗で動けないと怖い

 

 

あと、原作では自力で石化から生身へとキレイに戻っていますが……

 

 

 

「破った!! 破ったぞついにー!!」

 

実際はめちゃくちゃこびりつきます。

二度とやりたくない。

 

 

 

でもこの漫画は何度読んでも面白い!!

 

 

 

『Dr.STONE』

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石化する実験動画はないけど……ぜひ見てみてください!!!!

 

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唆るぜこれは!

 

(おわり)