“ストロングゼロ文学”。いまTwitterで、このキーワードを使ったつぶやきが増えているんです。筑紫(ちくし)さん、ストロングゼロはわかりますよね?
缶酎ハイですよね。アルコール度数が高くて、ストロングなのにプリン体や糖分がゼロ。なかなか魅力的なお酒ですよね。
そんな缶酎ハイが「文学」とは、どういうことなのでしょうか。
“ストロング系” 手軽に酔えて大人気
大勢の人でにぎわう、渋谷。
街のそこかしこで、ストロング系のお酒を手にする若者の姿がありました。
アルコール度数が高めで、少ない量でも酔える。それに加えて「低価格」を売りにするストロング系のお酒。
ビールや発泡酒などの販売量が年々減少する中、アルコール度数8%以上の缶酎ハイなどの市場規模は拡大しています。
“ストロングゼロ文学” Twitterで広がる
こうして人気が高まる中、去年の12月にTwitterで急浮上したのが、「ストロングゼロ文学」というキーワード。
みずからの置かれた状況を、ストロングゼロを用いて表現する書き込みが広まりました。
こうした書き込みが、なぜ拡散していったのか。
社会派アーティストの宇内一童(うない・いちどう)さんは、自分たちが抱える不安や孤独感をあえてさらけ出しているところに特徴があると指摘します。
ストロングゼロについて文学的につぶやくことが多いという、Webディレクターの窪田航平(くぼた・こうへい)さん。
日頃、どのような思いでつぶやいているのでしょうか。
飲み過ぎには注意してほしいと主張する窪田さん。
実際に、ストロング系酎ハイの飲みすぎで、アルコール依存症になってしまう例も。
“ストロング系” 飲み過ぎで依存症も
34歳の会社員の男性です。
ストロング系缶酎ハイを大量に飲み続けた結果、アルコール依存症と診断されました。
ストロング系缶酎ハイ500ミリリットルに含まれるアルコール量は36グラム。これは、強いお酒の代表であるテキーラのショット3.75杯分に匹敵します。
仕事帰りに毎日、コンビニに立ち寄って、ストロング系のお酒を購入していた男性。多いときには、500ミリリットルの缶を1日10本飲んでいました。
次第にアルコールなしでは、仕事も手に付かなくなった男性。現在は会社を休職して筋トレに明け暮れていると言います。
最近はお酒を飲むこともなく、一日の大半を筋トレに費やしている男性。なぜそこまで筋トレに没頭するのでしょうか。
今度はアルコールではなく、筋トレに依存しているようにも見える男性。
社会派アーティストの宇内一童(うない・いちどう)さんは、「筋トレには不安や孤独感をやわらげる効果がある」と分析しています。
ストロングゼロの飲み過ぎに注意
“ストロングゼロ文学”はただの大喜利と言っていましたが、その通りかもしれませんね。
寂しいからつぶやいているのではないってことですよね。
たくさん共感がほしくて、ついつい飲み過ぎてしまう。そんなことがないように注意したいですね。
そうですね。筋トレで孤独を飼いならすというお話もありましたけど、今度は「筋トレ文学」が流行るかもしれないですねぇ。
筋トレ文学……すごい響きですね。
でも鍛え過ぎると、自分の肉体だけにしか興味がなくなって、人付き合いが悪くなるなんて話も聞きますが。
お酒も筋トレも、ほどほどにしとけってね。
(おわり)
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