3人目 みくのしんの味噌汁

続いては個人でお料理ブログも書いているみくのしん。

 

料理好きのみくのしんさんが日常的に作ってるお味噌汁は気になる!

一体どういう具材を使うんだ!?

 

 

■みくのしんの味噌汁の材料

・玉ねぎ

・じゃがいも

・ほんだし

・赤だし

 

…………

地味………

いや日常的に作ってる味噌汁を作るんでしょ!? これが正解じゃないですか。

 

赤だし使うんですか!? これって貝汁とかだけに使うのかと思ってました。

美味いんですよ~赤だし。最近ハマってるんですよね。で、僕は味噌を先にどーんと入れちゃいます。

え!? 味噌が先入れ!?

そんなの許されねーだろ!

いいんです別に。料理は自由なんで。

 

 

そして味噌はスプーンの背ですくうと、より水に落ちやすくて便利です。

小技を使ってくるな~。

で、味噌を溶かす時って、皆さんおたまとかお箸でぐるぐるやったりすると思うんですけど、そんなことしなくていいです。

どういうこと!?

 

こうやって具を入れちゃって、かき混ぜてたら味噌にぶつかって自然と溶けるんで。

はぁ~~~、こりゃ革命だわ。味噌は後入れじゃないといけないって思い込んでたな。

でも沸騰させると風味が落ちちゃうとか言わない?

これは「多少風味が飛んでもめんどくない方がいいや」という人向けです。具材もなるべく薄く切った方がいいですね。

なるほど。でも急いでる時はこれでいいのかもな……

 

ほら! 具を入れて混ぜてれば、味噌と具がぶつかって自然と溶けるんで。味噌汁ってこんなんでいいんです。

このラフでぶっきらぼうに味噌汁作る感じ、なんかかっこいいぞ。

流れ者が作る味噌汁だ。

 

 

適当な頃合いで、ほんだしもバーッて入れてください。

ダシって最初に入れるんじゃ!?

いつでもいいんす、別に。

徹底してラフだ!

天衣無縫……

 

 

煮込んでる間に、ご飯のお供も軽く作っときましょ。今日はしゃけマヨにしようかな…

しゃけマヨとは!?

 

 

鮭とマヨネーズをぐちゃぐちゃ混ぜたやつに、ごましお振った代物です。

 

 

どぞ!

シンプルゆえの力強さを感じる一汁一菜ですね。

踏まれてもへこたれない麦のよう。

 

赤だしのお味噌汁って、もう香りからして違うな。どれどれ……ズズッ

 

 

あ~~~~~~ホッとする~~~~~~~

味に高級感がありますね。

赤だしにするだけで、なんか味噌汁がランクアップした感じがあるんですよね。

 

このしゃけマヨも、めちゃくちゃ美味いです。

うまっ! なんてジャンクな味!

中学生の息子が喜びそうな味だわ。

リプトンのミルクティーを買ってる、あばた面の中学生が頭に浮かびました。

そのディティールいらんでしょ。

そいつはバンホーデンココアも好き。

 

ふう…。こうして黙って味噌汁をすすっているだけで、豊かな時間を過ごしている気持ちになるな…

いつもは早食いでサササーっと食べちゃいますけど、たまにはゆっくり食べるのもいいですね。

いい時間ですねえ……

 

 

 

4人目 原宿の味噌汁

最後はオモコロ編集長・原宿。味噌汁に関して、最近ショッキングな気づきを得たそうです。

 

土井先生の「一汁一菜で良いという提案」の話なんですけど、それ読んでたら凄いことに気がついちゃって。

どんなことですか?

土井先生が「だし」について語るページがあるんですけど、そこに……

 

白味噌(西京味噌)の味噌汁は、鰹節の効いただし汁とは相性が悪いもの。というのは、すでに白味噌には麹のやさしい風味とうま味がたっぷりとあるので、強い鰹節の匂いが目立つのです。したがって、白味噌は湯に溶くだけで、おいしい味噌汁のできあがり。だしと合わせるなら、静かなうま味がある昆布だしがよいでしょう。

 

ここが…?

土井先生がこう書いてるのに、僕今までずっとカツオだし✕白味噌の組み合わせで、お味噌汁作ってたんですよね……

まあ……それで美味しく感じてたんだとしたらいいのでは…?

でも、昆布だし✕白味噌で作ってみたら、明らかに昆布だしの方が美味いのよ。これまでの人生は何だったんだ…って気持ちになっちゃって。

oh….でも確かに、言われてみればそうだなって感じですね。

 

■原宿の味噌汁の材料

・大根

・ごま油

・ほんだし(昆布)

・白味噌

 

それでも人は味噌汁すすって生きていくしかないからね。今後は昆布だしをひいきにやってくよ。

お、大根のお味噌汁ですね。

大根は安定だよな~。

 

 

こだわりとしては、「大根をめちゃくちゃ細く切りたい」っていうことです。細い方が美味いと思ってます。

細ければ細いほどいいんですか?

もう刺し身のツマぐらいでもいいよね。そっちの方が火の通りが早いっていうのもある。あと皮も剥きません。

野菜の皮は全部食べれるって、阿佐ヶ谷姉妹も言ってました。

 

 

今日、慣れない包丁だからぜんぜん太いわ。もっともっと細くしたい。

そんなに。

 

あと「菜っ葉」が同時に入れられるのも、大根の優れたところなんですよ。「緑」を兼ねる野菜、他はかぶしかないから。

使う食材が大根だけで済むと、味が濁らないのもいいかもしれないですね。

「美味しんぼ」でも、山岡さんが「味噌汁には色々具材を入れるな」と言ってました。

そうなの? それは土井先生の流儀とは真逆だな。

土井先生は卵とか餃子とか何でも入れちゃいますもんね。この前、「パンの耳」入れてました。

 

おもしろい。

土井先生は「料理は感覚的なものだし、不味かったとしても、それはそれでいいじゃん」って感じだらかね。そういうのも気楽でいいよな。

「レシピも要らない」って言ってましたね。

 

大根は余裕があればごま油で炒めとくと甘みも増すし、やっぱ油と一緒に食べると美味いので良いと思います。

みんな炒めるんだね~。

 

あと便利なのはこれね、泡立て器。

味噌汁に泡立て器?

 

みくのしんの「ぶつかり理論」じゃないけど、泡立て器で味噌を溶く方が、おたまと箸より楽なんです。

へえー!泡立て器も泡立て器で洗うの大変そうだけど…

味噌はそんな丁寧に溶かんくてもいいってことは、もっと広まって欲しいですね。

ナンバーガール風に言えば「BUTSUKARI理論」。

 

 

できたっ!これぞ日常の風景じゃいっ!

質実剛健で良いですね!

ご飯の上のは鶏そぼろですか?

 

朝、時間があったから作ってきちゃいました。鶏そぼろは「オール2」の法則で「水200、ひき肉200、みりん大さじ2、酒大さじ2、しょう油大さじ2、砂糖大さじ2」で煮込むだけで美味いです。あ、生姜も入れた方がいいか。

炒めなくても、煮るだけでいいんですね。

煮るだけの方がしっとりする。

最高~

 

結構食べてるけど、なぜか味噌汁はまだ飲めますね…いただきます!ズズッ……

 

美味しい!あと甘いですね!今まで大根のお味噌汁に、感じたことがない甘みを感じます。

あめ~うめ~

やっぱ炒めると甘みが出るよね。

さっきまで意識してなかったんですけど、確かに昆布だしの方が臭みがなくて白味噌と合いますわ。

やっぱそうだよなあ……

 

うん、菜っ葉も歯ごたえが違っていいアクセントになってら!

こんなに余すところなく美味くて、安くてデカいんだから大根って凄いよね。

鶏そぼろもしょうがが効いてて美味いです。豚キム、味噌汁ときたけど、次回は「しょうが焼き」なんかもいいな……

みんなのしょうが焼き、確かに食べたい!

あれ、しょう油とすりおろしのしょうがだけでも美味いんですよね。あとは麻婆豆腐なんかも……

 

 

早くも「次は何を作りたいか」で盛り上がってしまいましたが、やっぱり大勢で料理すると、視点の違った発見があって楽しいです。

忙しい毎日でも、たまにはお味噌汁を作ってホッとしよう!

 

良き食事をすること、良く食べることは良く生きること。 by 土井善晴

 

~この日に得た、お味噌汁作りの知見~

・茅の舎のだし、高いけど美味い。

・野菜を炒めてから投入するのは甘くなるのでアリ。

・味噌は丁寧に溶かなくても、割と何とかなる。

・たまには赤だしを使うのも気分が変わって良い。

・白味噌は昆布だしと合わせるのがベター。