みなさんこんにちは。モンゴルナイフと申します。

普段はOLをしながら、オモコロなどでWeb記事を書いているものです。

 

止血のために服の袖をちぎりやすくしてみました

 

こういう勢いに任せた記事です。

 

 

みんな「覇王♥愛人」を誤解してるようだから説明したい!

 

大好きな少女漫画を実写で再現した記事。

 

 

春爛漫♪スギ花粉を憎み続けぬようにポップにしてみた

 

花粉を撒き散らす記事。

 

 

 

ジャスティンビーバー来日公演中止が悲しいので、DIYした話

 

ジャスティン・ビーバーを肩に生やしてデートする記事。

 

 

こんな感じで、元気いっぱいな記事を書いています。

 

 

突然ですが、私、モンゴルナイフは結婚いたしました。

奇しくも、わが最愛のアーティスト、ジャスティン・ビーバーが結婚した年の入籍です。

 

 

今回は、私が結婚前夜に起こったことを書かせていただきます!

 

超個人的なことなので「ブログに書いたほうが良いのかな……?」とは一瞬思いました。でもオモコロ読者のみなさんにはいつもお世話になっているからちゃんと言いたいし、正直いま舞い上がっていて誰彼かまわず言いふらしたい気持ちになってるのでどうか許してください。

 

 

 

私の晴れ姿です。

あまりにも美しい和風女性の登場で、ドラマ大奥の新作かと勘違いさせてたらすいません。

 

宮川大輔 ケンドーコバヤシ 日本全国あんぎゃー アカン旅

 

ちなみに結婚相手は、宮川大輔の顔を片岡鶴太郎の体に乗せたような風貌をした男性です。人工知能の研究をしています。知識がない私は人工知能のことを「将棋が強いロボット」くらいにしか思っていないので、何をしてるのかはよくわかりません。

宮川大輔の顔が好きだ!としょっちゅう言っていたら宮川大輔みたいな顔の人と結婚できたので、何が好きかを各所で言っといてよかったにゃ~と思いました。片岡鶴太郎の体は別に好きではないです。

 

ゆずれない!こだわりの婚姻届

婚姻届を出した日が結婚記念日になることが多いので、絶対に忘れない日にしたいものです。

私は日付を覚えるのが苦手で、GWなのに出勤したことが何回もあります。左右の概念もよく理解できていません。ということで、さすがに覚えているダーリンの誕生日に届け出をすることに決定しました。

 

次は、婚姻届を準備しなきゃいけませんね。
面倒な結婚式の準備は全部ダーリンがしてくれたので、婚姻届の準備だけは私がすることにしました。

 

ティッシュと違って一生に一枚しか使わないかもしれない紙です。市販のものも提出できるらしいので、通販サイトでデザイン婚姻届なるものを探してみました。

役所提出できるオリジナル婚姻届け シンデレラ

役所に提出できるデザイン婚姻届 美少女戦士セーラームーン Romance Wedding

ゆるキャラやアニメの婚姻届が猛威をふるっていました。

どれも3000円くらいしたんですが、ウェディングハイに陥っていた私の目にはどれも最高傑作の婚姻届に見えてしまって、紙1枚買うだけなのに1ヶ月も迷っていました。

 

そんなとき、はっと気がつきました。


「結婚とは、第二の船出である」

結婚生活は船旅に例えられることが多いのです。

だったら、船にちなんだ婚姻届がステキなんじゃない!?

 

「みんなで船に乗っているから」という理由で、モンキー・D・ルフィと麦わらの海賊団がでっかく描かれた婚姻届を注文しようという気持ちが固まり始めました。

 

悩みがあったらいつも相談する友達に、そのことをLINEしてみたところ……。

 

冷静になれました。

 

 

こういう時は、わが心の友・インターネットで検索するに限ります。

いろいろ調べた結果、ご当地婚姻届」というキーワードが私の心(クリスタル)に響きました。

地元らしいデザインがあしらってあるんですって! 絶対これにする!

 

しかし、2人の地元にちなんだご当地の婚姻届が皆無

この時点で婚姻届を出す予定日の2日前。超絶時間がないので島根県出雲市のご当地婚姻届をダウンロードしました。

 

はるか昔に、島根にあるえんむすびの神社・出雲大社へ参拝したことがあったのが決め手です。このとき「良いご縁を結べますように…!」と強く祈って振り返ったら、後ろに参拝の順番待ちをしている安室奈美恵ちゃんがいました。

 

つまりここは私と安室ちゃんが縁を結んだ場所なのです。そんな思い出深い場所の婚姻届なら結婚にふさわしいはずです。

ちなみにダーリンは出雲とは何の関係もありません。

 

証人欄のワナ

 

婚姻届の入手に時間がかかってしまい、婚姻届が白紙のまま結婚予定日(=ダーリンの誕生日)の前日になっていました。

 

 

急いで書かなきゃいけないんですけど、婚姻届は、ふたりだけが書けばいいというものではないことに今ごろ気づきます。

 

婚姻届には「証人欄」という欄があります。これはふたりの結婚を認める「証人」の署名と印鑑を「自分たち以外の2名」からもらうというものです。

こういうトラップに遭遇するたび「人はひとりでは生きていけない……」と実感します。

 

一般的には両親にサインしてもらうことが多いらしいのですが、私にはサインをもらおうと決めた人がいました。

 

1人めは、同じ会社の上司・永田さんです。永田さんにはいつもお世話になっているし、慶応義塾大学卒業という高知能も持ち合わせているし、家庭もしっかり守っていると風の噂で聞きました。証人にぴったりじゃないですか? ダーリンも永田さんの大ファンなので、絶対に永田さんからサインをもらいたいと思ったのです。急いでるから誰でもよかったわけではないのです。

 

永田さんを会議室に呼び出し、証人欄にサインをもらうことにしました。

証人も自分の本籍を書いたりと記入項目が多いので、永田さんは「ウーンウーンシャチハタシカモッテネ~~」と悩みながらサインしてくれました。

婚姻届を人が書いている様子を見ると、結婚が現実味を帯びてきて私のウェディングハイは加速していくのでした。

 

永田さんからサインをもらいたてホカホカの婚姻届を握りしめ、急いで会社を出ました。

道中、婚姻届を狙ったひったくりに遭うかもしれないと不安になったので、厳重にヒートテックとお腹の間に保管しました。

 

 

2人目の証人は、編集プロダクション有限会社ノオト」の社長、宮脇さん。手元に顔写真がなかったので関係ないイケメン外国人の写真を貼りました。

宮脇さんは、私が無職でお金がなくて本当に困っていたときに仕事を紹介してくれた恩人なのです。

 

 

 

宮脇さんに証人欄にサインしてもらっていたときとあることが発覚しました。

 

「あれ、永田くんのハンコ……シャチハタじゃない?」

「え?シャチハタだめなんですか??」

「実印じゃないと受理されなくなっちゃうかもよ

 

ナムサン。思い出してみれば「シャチハタしか持ってねえ」って永田さんが言っていたけど、聞こえていたのにウェディングハイすぎて脳が言語を理解出来ていなかったのです。私はなんて愚かなんでしょう。

取り急ぎ、新しい出雲大社の婚姻届にサインをもらったけれど、もう一人の証人欄が空欄になってしまう事態に(というか一生に1枚しか使わない予定の紙をさっそく2枚使ってしまった)。

 

 

救世主

 

結婚予定日は明日。シャチハタしか持ってねえ永田さんはもう使えないし、どうしたらいいんだ……と途方に暮れていたとき、

 

 

 

「モンゴル、オッス~~」とオモコロライターの先輩・宇内さんが偶然通りかかりました。

 

かくかくしかじかな事情を話したところ

 

 

「え?俺実印あるよ、書こっか?」

 

 

 

 

 

 

そして証人欄は無事埋まったのです。

 

 

永田さん本当にすみません。次は絶対永田さんに頼みます。

 

 

 

 

ひと安心した私はお寿司を食べに行ったり飲みに行ったりしたあと川辺に行き、カバンに入れておいたウィスキーをひとりでちびちび飲みました。

マッカランです。

 

 

明日の今頃はもう独身じゃなくなってるのか~……。

 

『ハングオーバー』という映画では、結婚前夜に酔っ払った男たちがトラを盗んだりして楽しそうだったのですが、一緒に狂える友だちがいない私はトラを盗むこともないまま独身生活最後の夜が過ぎて行きました。

 

あ~、ダーリンに会いたいな……。

 

私は、全力で走って帰ることにしました。

 

末期のウェディングハイなので、走っているときナオト・インティライミの「 タカラモノ~この声がなくなるまで~」が脳内でずっと流れていました。

 

 

独身最後の相撲

 

酔っ払って家に帰ると、ダーリン(顔が宮川大輔で体が鶴太郎)がお茶を淹れて待ってくれてました。

 

「おかえり~」

 

ダーリンはかなり優しい人です。怒っているところを見たことがなく、結婚前夜に酩酊して帰ってきた彼女にも怒ったりしないのです。

 

しかし、これがマリッジブルーというものなのでしょうか。

「これから夫婦になるのに、ケンカの一つもしなくて大丈夫なんだろうか?」

と急に不安になってきました。

 

結婚前に、もっと純粋にぶつかり合わないといけない気がする……。

そんな気持ちをダーリンに打ち明けたところ、彼は少し考えてこう言ってくれました。

 

「純粋なぶつかり合いか……」

 

 

 

「よし、相撲を取ろう」

 

ダーリンは優しい人なんです。

今思うと彼は彼でウェディングハイに陥っていたのかもしれません。

 

そしてそのまま結婚前夜場所が開幕しました。

 

 

私はこのときまで自分をか弱い女の子だと思っていたけど、かなり強い方のフィジカルを持っていると知りました。

これからは、この腕で暴漢や落雷、世界恐慌などの災厄からダーリンを守り抜いて行こうと心に決めたのでした。

 

 

そして翌日、晴れて婚姻届を役所に出すことができました。

 

婚姻届を出したとき、ウェディングハイが最高潮になり「Just marriage!」と叫んでドラミングしてしまいました。役所のおじさんが気まずそうに「受理されるまで数日ありますから、どうか落ち着いてくださいね」と言いました。

 

 

 

結婚したけど

 

 

そんな感じで人妻になりました。

 

未だにウェディングハイ状態は続いていて、すごい下着を買ってしまったりもしましたが、これからもみなさんどうぞよろしくお願いいたします!

モンゴル人妻記念緊急ラジオも来年配信する予定です。結婚生活のアドバイスや、結婚パーティーの楽しい余興アイディアなどお待ちしております!!

 

 

 

 

BlueBella ' Unwrap Me' Wrapped Up Body Bow リボン リボンランジェリー (Ivory) [並行輸入品]

ちなみに買った下着はこれです。

 

(おわり)

イラスト / お高菜(@ohtakana

漫画 / 地球のお魚ぽんちゃん@bakanoakachan