この記事は、今まで本を読んだことがないWEBライターが「走れメロス」を読破する記事です。
<この記事に出てくる人>
WEBライター。本を読んだ経験はゼロ。漫画ならいっぱいある。
友達。みくのしんが本を読む手伝いをする。
本を読むということで
終始、不安そうなみくのしん
緊張するわ〜。予防接種の待合室みたい
みくのしんは今まで何か本を読んだことはないの?
う〜ん。学生の頃に友達から「キノの旅」を勧められたことがあるんだけど……
お〜いいじゃん! 短編だから読みやすかったんじゃない?
あれってたしか言葉を話すバイク? が出てきたよね?
そうそう。エルメスね! 懐かしいな〜!
俺は「バイクがしゃべる」という事実が理解できなくてギブアップしちゃった
Oh…
▼シーンやキャラクターの顔や声色など、書いてあることを自分なりに飲み込んで、脳内で想像しないといけない。それを文字を読みながら行うという処理が出来ない。
▼内容が頭で構築できないので、文字をいくら読んでもすり抜けていく。
▼気付かずに同じ行を往復して読んだりしちゃう自分がハラタツ。エクセルみたいに目に良い2色にしてほしい。
▼集中力が持たないので、すぐ飽きてしまう。
▼長過ぎる。伝説のボリューム。
言ってることは分かる。こうして見ると、読書っていろんなスキルが求められるんだね
そもそも文章を読むのが苦手なんだよな〜
WEBライターとして致命的じゃない?
今回、みくのしんには太宰治の「走れメロス」を読んでもらいます。
以前、あらすじを紹介したところ「なんか文章かっこいい!」「すげー気になる!」と乗り気だったので、このために本を取り寄せました。
そのときは、みくのしんも「これなら読めるかも」という反応だったのですが……
本じゃん
そりゃそうだろ。何が不満なんだよ
いやだって…。かまどは「走れメロスは短編だから読みやすい」って言ってなかった?
そうだね。短い物語だからサクッと読めると思うけど
こんなに分厚いのに!?
分厚くはないだろ
「はじめまして」でこの厚さは無理だろ?!
走れメロスって中学校で習ってるはずなんだけどな
「束じゃん!」とキレるみくのしん
この本は短編集なので「走れメロス」以外にも何作品か短編が収録されています。
こちらの説明不足だったのですが、みくのしんは「これ一冊、全部が走れメロス」だと思ってしまったようです。
あ、まるまる一冊は読まなくていいんだ?
そうだね。今日は「走れメロス」だけ読めればいいから
よかったぁ〜!! じゃあ、一旦他の短編は飛ばさせてもらって……
あぁ〜〜めっちゃ飛ばせる!! 気持ちぃい!!!!
こんな調子で本当に最後まで読める?
今まで本を読みきったことがないから、自分でも分かんない。読み終わる頃には頭が一回り大きくなってそう
「こんなにショートカットできた!」と喜ぶみくのしん
本に対する苦手意識がかなり強いようですね。
これまで本を読み切ったことがない男が「走れメロス」を読むと、一体どうなってしまうのか?
人生初の読了を目標に、みくのしんの読書が始まります。
▼編集部注
予め申し上げておきますが、この記事はとても長いです。
普通に「走れメロス」を読むより長いです。何卒ご了承ください。
読書中の様子を
ダイジェストでお見せすると……
ふりがなに感激するみくのしん
なんか笑ってる
笑ってる
メロスってそんな本だったっけ?
頭抱えてる
?
ティッシュで遊び始めたみくのしん
お手上げのみくのしん
泣いちゃった
叫んじゃった
ブチギレちゃった
?
??
???
こんな感じでした。本当に読書してる?
▼編集部注
次ページからみくのしんの人生初読書が始まりますが、もう一度言います。とても長いです。
撮影時間は3時間(走れメロスの平均読了時間は30分)でした。何卒ご了承ください。
普通に「走れメロス」を読みたい方は、青空文庫で全文読めますので、そちらをどうぞ。