この記事は、本が読めないWEBライターが初めて芥川龍之介の本を読むだけの記事です。
<この記事に出てくる人>
WEBライターなのに本が読めない。文字そのものが苦手なので自分が書いた記事を読み返すこともしない。
友達。みくのしんが本を読む手伝いをする。
今日、みくのしんが読むのは芥川龍之介の『トロッコ』
中学生の教科書に採用されているので、読んだことがある人も多いかもしれませんね。
みくのしんに見せたところ、「タイトルは聞き覚えがある!」「トロッコっていいよね!」「ドンキーコングのトロッコステージ好きだった!」と言っていたので、きっと最後まで読んでくれることでしょう。
▼編集部注
予め申し上げておきますが、この記事はとても長いです。
普通に「トロッコ」を読むより長いです。何卒ご了承ください。
みくのしんは「芥川龍之介」って知ってる?
一回だけ観たことある。「ALWAYS 三丁目の夕日」に出てた人だよね?
なるほど。じゃあ知らないね
あと「トロッコ」も聞いたことある! 子どもの頃に読書感想文のテーマになってたから
あれ? じゃあ、その時に読んだことあるんだ?
いや、テーマになってただけで読めなかった。すごく「字」だったし
そりゃそうだろ
でも、子どもの頃に読書感想文を書いたこと自体はあるでしょ?
う〜ん。書いたことはあるはずだけど、何も覚えてない。怒られた記憶しかない
読書感想文がトラウマになってる?
完成させた思い出がないんだよね。本が読めないのに書けるわけなくない?
▼基本的に物事は「楽しかった」か「そうじゃなかった」でしか判断できない。感想を書けと言われても「よかった」しか言えない。
▼そのくせ、めっちゃ長く書かせようとしてくる。原稿用紙で何枚も書かなきゃいけない。これはプロに依頼する量。
▼長く書こうとすると「この時、こういうシーンがあった」「その後に誰かが出てきた」とか、覚えてるシーンしか書けない。
▼覚えてることだけ書くと「感想を書け」って怒られる。かなりイミフ。
▼その時、このキャラクターがどう思ったとか、感情移入が難しい。顔もかなり知らない人だし。
読書感想文って大人でも書くの難しいからなあ
お手本もないし、ちゃんとした書き方はいまだに分かんない
あと、間違った感想とか書いたら「お前はちゃんと読めてない」って怒られる気がするんだよ
そんなこと言う人いないよ、と言いたいけど……
いるでしょ? だからTwitterで映画の感想言うのも怖いもん
苦い思い出とともに再会した「トロッコ」。
みくのしんにはこの本を最後まで読みきって、20年越しに「トロッコ」の読書感想文を書いてもらおうと思います。
感想文かぁ……
大人になった今なら書けるんじゃない?
本が読めないのに?
そんなことはないだろ。前に、初めて本を読みきったことあったじゃん
あったね。あれはめちゃくちゃ良かった
▼みくのしんが初めて本を読んだときの記事
物語に夢中になるみくのしん
メロスに感激して
号泣するみくのしん
月9でやった方がいいと
提案するみくのしん
「俺でも本が読めた」と思えて、すごく自信になったよ
じゃあ今回も大丈夫でしょ
ただ…その後に読んだ本が……
あ〜。山月記か……
「走れメロス」を読破したことで気を良くしたみくのしん。
実はその後、読者に勧められて中島敦の「山月記」を読もうとしたことがあったのですが……
最初の10文字が読めないみくのしん
強い頭痛を訴えるみくのしん
虎になるみくのしん
虎になるみくのしん
ギブアップ
読めなかったんだよ
俺も見てたけどあれは苦しそうだったね
あれ以来、本は読めてない。思い知った。本って強いわ
本に対する苦手意識を取り戻してしまったみくのしん。果たして「トロッコ」を読み終えることができるのでしょうか?
▼編集部注
次ページからみくのしんの読書が始まりますが、もう一度言います。とても長いです。
撮影時間は2時間(トロッコの平均読了時間は15分)でした。何卒ご了承ください。
普通に「トロッコ」を読みたい方は、青空文庫で全文読めますので、そちらをどうぞ。