エントリーNo.5 ARuFa

続いては、オモコロ副編集長のARuFa。

中2の頃からブロガーとして活躍する「インターネットの申し子」であり、そのせいで人間としての感性が死に絶えてしまった「インターネットの忌み子」でもある男です。

これまで共感性ゼロのサイコ盆ばかりを生み出し続けてきましたが、今回はいかに…?

 

失敗した部下を元気にする菓子盆を作ってみました。

 

 

そんなARuFaが想定した恐山のミスは…

 

具体性が全く見えてこない虚ろな場面設定。

部下のミスをあやふやにしか判断してない時点で理想の上司からはほど遠いように思えますが、肝心なのは菓子盆の出来です。

 

 

一体、ARuFaはどんな菓子盆で部下を元気づけるのか?

 

 

 

 

 

●なが~いさけるグミ(Uha味覚糖)
●コアラのマーチ(ロッテ)
●アポロチョコ(明治)
●原始人カルパス(ヤガイ)
●ツインクルチョコレート(明治)
●プチプチうらないチョコ玉(チーリン製菓)

 

 

「落ち込んでいる時は思いっきり肉を食べて発散したほうが良いと思い、デカいサラミを置きました」

 

 

「他のお菓子も小さい子供が好きなものを選びました」

 

 

「なが~いさけるグミを選んだのも、童心に戻って長いグミを食べたほうがストレス解消になると思ったからです」

 

 

 

~ 会場の反応 ~

 

「ベビーゴブリンのお誕生日会かよ」

 

「全部食べられる物のはずなのに、どうして肉食ゾウリムシの巣が表現できるの?」

 

「なが〜いさけるグミを正しく食べ物と認識していたら、こんな折りたたみ方しないはず」

 

 

 

 

落ち込んだ部下に対し、子ども心を促す思考回路が本当に謎ですが……肝心の審査員の目には、どう映ったのでしょうか?

 

 

 

これがアート作品であればフロイト学派に解釈を丸投げして終わりたいところですが、悔しいことに菓子盆なので講評させていただきます。

 

まず、どうしても目につく無配慮で暴力的な野太いサラミについて。これは誰がどう見ても判断を誤っていることがわかるかと思いますが、目の付け所は悪くないと感じました。甘いだけが菓子盆ではないからです。特に今回のような大人が激励するための盆であれば、たとえば「ジャッキーカルパス」などはマッチしたかもしれません。

 

そして、病的な妄想のように散りばめられた周囲の菓子。これも「子ども心に戻って」という発想はよいものの、肉との取り合わせが最悪です。盆を見たときに感じる、ランドセルを背負った中年男に頬ずりされるかのような不快感の正体はこの組み合わせの悪さにあるかと思います。

 

しかし、もしこんな人が上司だったら「自分がなんとかしなければ」と奮起するかもしれません。そんな可能性に賭けるならば悪くない盆と言えそうです。私なら転職します。

 

どうしても妖怪みたいな食べ方になる

ARuFaの思いを最大限理解しようとしましたが、さすがに無理がきたようです。

 

 

さあ、次がいよいよ最後の盆となります!

 

 

 

エントリーNo.6 原宿

最後の挑戦者はオモコロ編集長の原宿。

心底下劣なゲテモノ菓子盆ばかり量産するクソ野郎ですが、普段は編集長という立場もあり、ライターからの支持も厚い男。

テーマが理想の上司ということもあり、今回ばかりは期待が集まります。

 

 

「部下を勇気づけ、信頼を勝ち取るための上司の盆を作りました」

 

 

原宿が描く理想の上司像とは? 彼の作り出した菓子盆はこちら!

 

 

 

 

●もずく
●めかぶ
●冷凍みかん

 

「凍っためかぶともずくの海から、冷凍みかんを助け出すいくつもの手です」

 

 

 

~ 会場の反応 ~

 

「いい加減にしろ」

 

「狂人アートの発表会じゃねえんだぞ」

 

「もうこいつ呼ぶのやめようって」

 

 

 

待ってください。まだ終わりじゃないんです

終われよ

審査員のダ・ヴィンチ・恐山にはこれをつけてもらいます

 

 

 

 

 

???

 

 

 

 

なに???

 

 

 

どうぞ

 

 

 

~ 会場の反応 ~

 

「どうぞ、じゃねえ」

 

「ふざけるにしてもせめて上司要素は押さえとけ」

 

「言われるがままになってる恐山も悪い」

 

 

「この後スタッフが美味しくいただきました」のテロップが必要なこの菓子盆。

ダ・ヴィンチ・恐山なら、この盆に込められた上司の想いを汲み取ることができるはず!

 

 

 

 

破門です。

 

 

 

破門でした。

 

 

 

完全体の変態と化した恐山

理想の上司と言いながら、労基がザワつく菓子盆をだしてきた原宿。まずは、盆を汚さず使うことから学んでほしいものです。

 

 

 

優勝者決定!

 

これで第12回菓子盆選手権「落ち込んだ部下を励ます理想の上司盆」がすべて出揃いました!

 

 

すでに2つが落選済みってどうなのよ?

 

果たして理想の上司王の栄冠は誰の頭上に輝いたのか…

 

 

審査員のダ・ヴィンチ・恐山から、優勝者を発表いたします!

 

 

 

 

 

今回の菓子盆選手権の優勝者は……

 

 

 

 

 

 

雨穴さんです!

 

 

 

 

 

理想の上司盆を制したのは雨穴! どのあたりが審査に響いたのか、審査員の総評を聞いてみましょう!

 

 

 

relation(関係)という言葉は、元をたどると「運ぶ」「持っていく」という意味につながるそうです。

何かを持ち寄ったときに関係は生まれ、関係を作るために何かを持ち寄る。人はモノを通じて関係を築く社会的動物なのです。

 

上司と部下という関係は、とても複雑で多様です。基本的にはビジネス上のつながりでありながら、同じ場をともにする仲間であり、ときに親子のような信頼関係を築ける間柄でもあります。

この関係にも「正解」など存在しないのかもしれません。ですが、我々はモノを通じて関係を築くことができます。そっと差し出された盆は言葉を持ちませんが、ときにコーチングマニュアル以上のことを雄弁に語ってくれるでしょう。

 

上司として部下の背中を押したいという激励の気持ちを雨穴さんの無口な盆から感じました。優勝に選ばせていただきます。
でも、顔は怖い。

 

 

カオナシとこだまを交配したジブリキメラが初参加にして見事優勝!

見た目にそぐわない底抜けに優しい菓子盆で、並みいるライバル(うち2名は脱落済み)を蹴散らしました。

菓子盆にはその人の人間性が現れるという話は本当だったようです。おめでとう雨穴! 顔こわっ!

 

 

 

さて、オモコロ恒例企画とさせていただいているこの菓子盆選手権。

今後も実写映画化(監督:三池崇史)を目指して活動の幅を広げてまいります。

 

今後のテーマとして、
「生まれた我が子に贈る人生最初の菓子盆」
「嫁いでいく娘に贈る最後の菓子盆」
「老いた妻と二人っきりになった我が家で、新婚当時を思い出して作る菓子盆」
などの企画も検討中です。

そして「人生をおいしく。菓子盆」みたいな泣けるCMを作ろうと思います。

 

 

 

それでは皆さん、次回の菓子盆選手権でお会いしましょう!

 

 

 

 

 

背、でかっ!

 

 

 

(おしまい)

 

 

 

 

 

 

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