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―盆は生きている。

 

 

「お菓子チョイスのセンスでその人の全てがわかる」をモットーに、第四回まで行われている菓子盆選手権。暇をこじらせて厄介な犯罪に手を染める前にぜひご高覧ください。

 

 

「優秀な菓子盆は空気を華やかに、稚拙な菓子盆は禍々しい混沌をもたらす」

 

インターネットを介して菓子盆が持つその魔力を伝えるのが我々の使命ですが、実際に菓子盆を生で見て頂くのが一番わかりやすいのではないかと考え、2016年5月11日に初のライブイベント を開催致しました。

 

 

今回はその第一回菓子盆選手権LIVEの模様をお届けしたいと思います。

 

 

 

 

記念すべき第一回LIVEのお題は……

 

 

 

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です。

 

「理想の異性になりきって盆を作る」という、トリッキーな形式のお題となっています。作盆能力はもちろん、日常の観察眼やそれぞれの異性観が問われる闘いとなることでしょう。

 

 

 

 

 

 

↓ベースとなる菓子盆選手権のルールはこちら!

 

 

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本戦前には「駄菓子の裏側に書かれていることは意味がわからない」という話などをしました。これは「もろこし輪太郎」というお菓子のパッケージ裏ですが、マジでなんなんだこれ。

 

 

 

 

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こちらは初代王者リックェによる「ふるまい盆」のサービスの様子です。

 

「ふるまい盆」とはお客様に無料でお出しする菓子盆のことですが、リックェの顔力(かおぢから)が強すぎて、もはやどうでもいいですね。

 

 

 

 

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その他にも、みなさまからご応募頂いた菓子盆を批評するコーナーを開催。

 

ちなみにこちらの菓子盆は「安っぽい」「パチンコ屋のネオンみたい」「年収低そう」と散々な言われようでした。わざわざ送ってきてくれたのに。

 

 

 

 

 

 

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なぜか川辺で撮影した菓子盆グラビアを送ってくれた方もいて、「一体何のつもりなんだ」「でも新しい形として面白い」と会場騒然となりました。

 

もしかしたら、月ごとに季節感のあるグラビアを載せた菓子盆カレンダー、あるかもしれません。税別3980円でどうでしょう?

 

 

 

 

 

 

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さて、そんな初のライブイベントである今大会で審査員を務めるのは、やはりこの男。

 

品田遊名義で作家としても活躍するダ・ヴィンチ・恐山です。菓子盆界の海原雄山とも言われる彼が「美盆倶楽部」を設立するのはもはや時間の問題でしょう。

 

 

 

 

 

 

また、初のイベントということで舞い上がってオープニング動画を作ってみました。その結果、会場からまばらな拍手を頂くことに成功しました。

 

 

 

 

 

それではさっそく、「理想の異性が出してくる菓子盆」スタートです! 生イベントという舞台で、この高難度の菓子盆レースを制するのは一体誰だ!

 

 

 

 

 

エントリーNo.1 山口(三代目菓子盆王者)

 

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一人目は三代目王者の山口です。既婚者であり、奥さんは「ゴリラ性欲嫁」を名乗ってライター活動をしていますが、山口の理想の女性像とは一体…? 

 

 

 

「僕の理想の女性は『ちょっと”重い”女』、つまりこっちを想う気持ちが重た過ぎちゃう女の子です」

 

 

 

と、若干怖い女性の趣味を吐露する山口。そんな彼の(理想の女の子が作ったという設定の)菓子盆がこちら!

 

 

 

 

 

 

 

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●チョコパイ(ロッテ)

●フラン ストロベリー(明治)

●プリングルス サワークリーム&オニオン(P&G)

●アメリカンソフトクッキー(ミスターイトウ)

●ミックスナッツ 雪塩(丸味食品)

 

 

 

 

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「”重い”女の子の気持ちを、やや高価なお菓子を揃えることで表現しました。このミックスナッツは雪塩という良い塩を使ったものですし、いちごポッキーに見えるのはこれまたやや単価の高いフランになっています」

 

 

 

 

~ 会場の反応 ~

 

「女性の趣味には全く納得できないけど、しっかりとコンセプトがあっていいですね」

 

「僕は好きです。この菓子盆も”重い”女性も」

 

「やや全体の色が地味な印象を受ける。女の趣味も悪い」

 

 

 

と、会場の反応は様々でしたが、この菓子盆にはある仕掛けがあるとのこと…

 

 

 

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「ミックスナッツの底には彼女の爪が入ってます。ちょっと気持ちが昂ぶり過ぎちゃったんでしょうね」

 

 

 

 

客席から抜けのいい悲鳴が上がりました。

 

 

 

 

ポッキーでなくフランを使ったり、カルディのちょっといいミックスナッツを散りばめたり……随所に山口さん言うところの「重い女感」が表れていて物語性を感じます。大事な記念日を忘れたりするとベランダから車の鍵捨てそう。

 

しかし、菓子の下から爪やら毛やらが登場するのはさすがに物語が暴走しすぎ。

 

もともと「理想の女性」がスタート地点なのに「恋愛サイコホラー」になってしまったのは残念です。豊かな想像力が裏目に出てしまった感があります。

 

 

 

やはりバッサリと斬られる結果に。「菓子盆でふざける」という冒涜行為を行った山口は、今後30年地下牢に幽閉されることになってしまいました。

 

菓子盆選手権LIVE大波乱のスタートです。

 

 

 

 

 

エントリーNo.2 カメントツ

 

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2人目の出場者は、今回初出場の漫画家・カメントツです。エイリアンに腹を食い破られ、既に仮面の下で絶命している可能性もありますが、最期の力をふりしぼって菓子盆だけは出して欲しいものです。

 

 

 

「僕の好きなタイプは趣味や好きな事を共有できる女性、具体的に言うとヴィレッジヴァンガードの店員です」

 

 

 

 

 

 

 

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●えびちび(イケダヤ製菓)

●スターウォーズビックリマン(ロッテ)

●柿の種(亀田製菓)

●ペッツ(森永製菓)

●こんにゃくゼリー桃(株式会社マンナンライフ)

●チョコエッグ(Zaini)

 

 

 

 

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「真ん中に鎮座するのはスターウォーズビックリマン。僕はスターウォーズもビックリマンも大好きなので最高のコラボですね」

 

 

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「それからチョコエッグも良いですよね。中からどんなお菓子が出てくるかワクワクするし、味も美味しいし。こういうサプライズを一緒に楽しめる女の子が理想です」

 

 

 

 

 

~ 会場の反応 ~

 

「アメリカの冴えないオタク盆」

 

「こんなに自分と趣味がピッタリの女なんてこの世に存在しない。夢見んな」

 

「早くアメコミヒーローのポスターが貼ってある自分の部屋に帰れや」

 

 

 

 

 

むせかえるほどのサブカルチャーが満ちた盆。袋のごちゃごちゃ感が楽しいですね。

 

人物像もとても浮かびやすいです。この彼女は絶対にベアブリックを集めてるし、誕生日に海外のイラストレーターの画集をプレゼントしてくれるし、明日観に行く『シビルウォー』のためにアベンジャーズの予習にも付き合ってくれるのでしょう。

 

ハイ、お幸せに……と、コンセプトはいいものの、最初から同類どうしでくっついている感じがするせいか埒外から遠巻きに眺める気持ちになってしまいました。

 

 

 

人物像はわかりやすいものの、あまりにも男目線で都合のいい理想だったのかもしれません。渋めの評価となりました。

 

 

 

 

 

 

 

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