日本でもすっかり定着して一大イベントとなっているハロウィン。
若い人達はコスプレして街に繰り出し、ファミリー層は子どもと仮装パーティ。もちろん、それはとても素晴らしいことなんですが、何か忘れていませんか?
ハロウィンと言えば「Trick or Treat(お菓子をくれなきゃいたずらしちゃうぞ)」のはず。
みなさん、ハロウィンのお菓子、なあなあになってませんか?
そんなハロウィンを危惧するオモコロ編集部一同が集まりました。
「ハロウィンをお菓子で盛り上げる」をテーマに、それぞれのお菓子チョイスの良さを競ってもらいます。
各自持ち寄ったお菓子を盛り付けてもらうのはこちらの器。
実家にあったりなかったりすることでお馴染みの和の心、菓子盆です。
そう、菓子盆選手権です!!
菓子盆選手権とは
「お菓子チョイスのセンスで、その人の全てがわかる」をモットーに、オモコロ上で勝手に開催されている大会です。
毎回テーマに沿って各自が用意したお菓子を、菓子盆の上に盛り付けます。それを審査員が様々な尺度から判定。お菓子センスの優劣を決める熱い闘いです。
▼良い菓子盆の例
▼悪い菓子盆の例
これまでの菓子盆選手権記事はこちらにまとまっておりますので、時間とスマホ充電の浪費を厭わない方はぜひ読破してみてください!
菓子盆選手権の簡単なルールは上記の通りとなっております。
そして、菓子盆の審査をするのはこの男。
日本で唯一菓子盆を審査できる資格を持っている、ダ・ヴィンチ・恐山です。
「殺人パーティの主催者のコスプレで登場!」と思いきや、普段着と私物の仮面だそうです。ふーん。
それではさっそく、「ハロウィンをテーマにした菓子盆作り」スタートです!
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エントリーNo.1 まきのゆうき
「突然の雑なコスプレ、何?」と思った方すみません。
今回はハロウィンパーティーということで、各自に思い思いの仮装をしてもらいます。
そしてその世界観に合った菓子盆を作りあげてもらおうというわけです。
まきのはハロウィンの代名詞、ジャック・オ・ランタンの仮装をして登場っ!
そんなまきのの菓子盆はこちら!
●モンスターマンチ(lorenz)
●ミルクキャラメル(森永)
●リンドール・キャラメルパック5P(リンツ)
●ハロウィンクッピーラムネ(カクダイ製菓)
●ハロウィンチョコレートボール(ニューエスト)
「ジャック・オ・ランタンの仮装ということで、真ん中に大きめのかぼちゃを設置してシンボリックに配置しました」
「その周りに楽しげにモンスターマンチ(顔型スナック)、チョコレートボール、クッピーラムネを置き、ハロウィンのわちゃわちゃ感を演出しました」
~ 会場の反応 ~
「楽しげでいいですね。ベタではあるけど王道」
「THE・ハロウィンという感じ」
「仮装は荒い」
初っ端というプレッシャーを乗り切り、周りの反応はなかなかの高評価! 審査員のダ・ヴィンチ・恐山はどう見るのでしょうか?
ジャック・オ・ランタンに扮するまきのさんの盆。まさに王道。模範的なハロウィン盆です。
盆師としてのハロウィン盆の悩みどころは「既製のハロウィン限定菓子を使うべきか否か?」です。ハロウィンは製菓会社のかきいれ時。さまざまな限定商品が出ますが、これを利用するかどうかは盆師の美学に委ねられます。
この盆では奥にジャック・オ・ランタンを置いてハロウィン菓子を散りばめるという、良い意味での「開き直り」が功を奏したと感じました。包装されている菓子が多いので、持ち帰りやすいのも良いですね。
ただ、「こんなもんやろ」で済ませるのではなく、少し冒険してみるのもいいのではないでしょうか。
審査員も概ね高評価! まきの、トップバッターとして手堅く菓子盆をまとめてきました!
エントリーNo.2 モンゴルナイフ
力を解放した後のビスケ(HUNTER×HUNTER)のコスプレかと思ったら、不思議の国のアリスだと譲らないモンゴルナイフ。
こいつがアリスだったら、ショルダータックルでトランプ兵を粉砕し、フィジカルだけで不思議の国を全クリしそうです。
「アリスの仮装ということで、不思議の国のアリスの世界観を盆の上で表現しちゃいました♡」
●Drink me ミニサイダー (水曜日のアリス)
●ぐるぐるキャンディー(水曜日のアリス)
●カプセルミニクッキー(水曜日のアリス)
●リバーシブルチョコボックス(水曜日のアリス)
●源氏パイ(三立製菓)
●いちごみるく(サクマ)
●オトナのきのこの山(meiji)
●明治エンジョイパック(meiji)
●ミックスナッツ(Family Mart)
「真ん中にあるミニサイダーは、アリスが飲んで小さくなってしまう小瓶に入ってしまう飲み物のイメージです!」
「全体的にトランプの兵隊に囲まれているような色合いにしてみました。大きな源氏パイはハートの女王に見立てています♡」
~ 会場の反応 ~
「盆を見ただけで『不思議の国のアリス』を思わせるのは見事!」
「良いとは思うけど、既存のアリスお菓子に頼り過ぎでは?」
「真ん中のミニサイダー飲みたいんだけど、栓抜きは…?」
「あ、栓抜き忘れちゃった…」
「ちょっと待っててくださいね。んぎぎぎぎぎぎぎぎぎぎぎ…!!!」
~ 会場の反応 ~
「アリスはそんなことしない」
結局、栓は開きませんでした。
本物のアリスに成り代わろうと画策するニセモノ登場回みたいなモンゴルナイフさんの盆ですが、世界観をしっかり活かしたワンダーランド感がすばらしいです。
不思議の国のイモムシをイメージしているであろうアメは通常なら毒々しく映りかねませんが、ハロウィンというお祭り感が「有り」にしていますね。
アメやトランプ模様のクッキーなど、世界観を表現する「飾り菓子」とは別に、明治のチョコレートや源氏パイのような親しみのある菓子が違和感なく溶け込んでいるところも好印象でした。ハロウィン感を盆に敷く紙で強引に出そうとしているところが少し気になりますが……。
こちらも高評価! ハロウィン盆、なかなか高レベルな戦いになりそうです。
エントリーNo.3 長島
続いては、キョンシーというややトリッキーな仮装を選択した長島。
「ハロウィンパーティーは男女がワイワイしつつも、何かが起こりそうな雰囲気がありますので、そういった期待感が膨らむような内容にしてみました」
●小袋
●小袋
●小袋
~ 会場の反応 ~
「は?」
「袋ばっかじゃん」
「何?」
「まあまあ焦りなさんな。私の菓子盆はサプライズを重視してますので、開けるドキドキ感を味わって頂ければ。さあ、恐山クン、早速この袋を開けてみてください」
●ベビースターラーメン(おやつカンパニー)
●マシュマロ(エイワ)
●キットカット(ネスレ)
「まずはスタンダードなお菓子を詰めさせていただきました」
ちなみにもう1個の袋の中は、
●月餅(山崎製パン)
「次はキョンシーらしく、中国のお菓子をどうぞ…」
~ 会場の反応 ~
「袋の中に袋ばっか入れるな」
「月餅1個だけを袋に入れとく理由って何?」
「無駄に時間を使わせるな」
「ふふふ、まだ最後の袋がありますよ。文句を言うのはそれを見てからにしてください」
最後の袋には何やら紙が入っているようです。
一体何が…?
いや、マジで何??
「解説しましょう。キョンシーの主攻撃は爪なんです。つまり僕の爪そのものがお菓子になっているということ」
「見て見て見て~~。僕の爪にチョコ塗ってあるの! 舐めていいよ~~~!」
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「そしてその後はこう続けます」
「実は僕のアソコにもチョコ塗ってあるんだ」
失笑
「と、こうすることでハロウィンならではの、夜のハプニングもたっぷり楽しめるということですね」
~ 会場の反応 ~
「こいつ、マジでやばい」
「ハロウィン、菓子盆、女性、全てを同時に侮辱してる」
「『キョンシーだから』とかそういう理由じゃなく、焼き殺すぞテメェ」
何から何まで常人の理を超えている長島の盆。会場は激しい怒号が飛び交いますが、審査員の判定は? まさかの大逆転高評価があるか…?
すみません、本当に気持ちが悪かったので破門です。
ありませんでした。長島は破門です。二度と敷居を跨ぐな。
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