我々は肉体的な闘いからは程遠く、経験があるのは匿名掲示板でのレスバトルぐらいが関の山という人間です(きっとオモコロ読者もそうでしょう)。

だからこそ、自分にないものを持つ「格闘ゲームのキャラクター」に憧れ続けています。

 

個性的かつ魅力的な外見。自身の強さを追求するその闘志。そして何より「必殺技」

思春期にオリジナルの必殺技をひっそりをノートにつづっていた人も少なくないはず。

 

とはいえ、そんな時代は遠い昔。いまや我々も一介のサラリーマンです。

少年の夢みたいなことばかり言っていられません。住民税のことや血圧のことを考えるので精一杯……

 

 

ここどこ? どっかの会議室?

 

ん?

 

 

 

 

Cygamesだ。

Cygamesって、あのCygamesだよね。

『グランブルーファンタジー』とか『プリンセスコネクト!Re:Dive』とか『ウマ娘 プリティーダービー』とかの。

 

なんで?

 

 

なんと今回『グランブルーファンタジー』の格闘アクションゲーム『グランブルーファンタジーヴァーサス -ライジング-』が発売するというわけで……

 

PRとして「自分の考えた格ゲーキャラクター」をCygamesさんで発表できることになりました。

こういうことがあるから人生ってやめられないですね。

 

確約はしてませんが、魅力的なキャラクターだった場合にはゲーム本編に採用されることもやぶさかではないはず。Cygamesさんはそういう懐の大きい会社です。

 

そんな話を聞きつけ「我こそは格ゲーのキャラになりたい」と奮起したのはこちらの挑戦者たち!

この4名にはそれぞれ自分の考えた格ゲーキャラに変身してもらい、ゲーム制作のプロであるCygamesのスタッフに自分のキャラの魅力をプレゼンしてもらいます。

 

ルールはシンプル。

プロの目からみて誰が優れた格ゲーキャラになれるか、その一点のみを争います。

 

挑戦者はこの日のために何日間も準備をしてきているようです。

はたして、ゲーム作りのプロを唸らせる格ゲーキャラは生まれるのでしょうか!?

 

それでは参りましょう!

オリジナル格ゲーキャラ選手権、スタートです!

 

1人目:永田

1人目は格闘ゲームファンでもある永田。追いつめられると「大声で恫喝する」という必殺技を使うため、社内では強者としてのポジションを保持しています。

さあ彼は果たしてどのようなプレゼンをしてくれるのでしょうか。

 

そして、彼らの提案するキャラクターは、Cygamesで活躍するこのお二人にジャッジしていただきます。

『グランブルーファンタジー リリンク』ディレクター。えらい人。

『グランブルーファンタジーヴァーサス ライジング』クリエイティブディレクター。『リリンク』のゼネラルディレクターでもある。えらい人。

 

 

「考えてきた格ゲーのキャラを発表する」ということ以外何も聞いてないので、全然想像がつかないです。

あ、最初の方が入ってきたようですね。

 

 

 

 

 

 

 

 

おお…! でっかいコントローラー?

ぱっと見た感じ、いわゆる格ゲーキャラクターっぽいルックスではないですね……

 

今日はよろしくお願いします。『せぼね』と申します。

せぼね……?

 

まあ、詳細は後から聞くとして、まずキャラクターのコンセプトから聞いていいでしょうか?

多分ですけど、見た感じ「ゲームが好きな卓球部キャラ」ですか?

卓球部ではありません。人のことを一方的に卓球部だと決めつけるのは、インターネットでは命取りになりますよ。

そうなんだ。

これはマジでそう。

 

僕のキャラコンセプトは……「プロゲーマー」です。

 

 

なるほど……

……

 

……

 

いいですね!

あんまり間をとらないでもらえますか。怖いので。

 

 

なぜ「プロゲーマー」なのかというと、もう格闘ゲームにはあらゆる職業や設定のキャラクターが既に登場しちゃってるからです。

たしかにそうですね。格ゲーはキャラクターの個性が重要ですが、それなりに歴史があるジャンルなので既出キャラクターのことは意識する必要があります。

製作者側としてもそこはかなり大事ですね。

そこで、新しい職業であるプロゲーマーに目をつけました。

 

 

たしかに僕の知る限りは、まだ見たことない設定です。

格闘ゲームをする人」が「格闘ゲームキャラクターそのもの」になる、入れ子構造になってます。こういうややこしさみたいのも、ゲーマーは好きなんじゃないかなと。

ちょっとメタっぽい感じもあって新鮮ですね。

 

ただ名前はなんなんですか? せぼね……?

はい。プロ格闘ゲーマーの名前って大体ひらがな3文字なんで。

そうとは限らないけど、分かるっちゃ分かる。

まだプロゲーマーの名前として使われてない3文字の言葉を探したら「せぼね」しかありませんでした。

そんなわけはない。

 

あと、やっぱりこの巨大なアケコンも気になりますね。

やっぱ他のキャラクターをコントロールして使役するとか?

例えば、そのメーカーの過去キャラを操れたらファン的には熱いかもしれませんね!

いや、全ッ然違います。

 

コントローラーはこう使います

 

 

こうッ!!!!

物理?!

 

あ、コントローラーのスティックが……

とれちゃいましたよ

 

アケコンは殴りオンリーで使用します。実はパワー系のキャラなんですよ。意外ですよね。

スタッフの方がスティックを直してくれてますけど、いったん待ちましょうか?

大丈夫です。気にせず。

 

 

そして何より欠かせないのは必殺技、そしてそのギミックですね。

たしかにそうですね。必殺技は格闘ゲームの花形といっても差し支えない部分です

こちらも用意したのでお見せします。

 

 

 

え?

 

やっぱりプロゲーマーといえばエナジードリンクですね。

でかっ!

せぼねの愛飲するエナジードリンク「HONEST MONGOOSE(誠実なマングース)」の特注サイズです。

これをどうやって格ゲーに活かすんですか?振り回すとか?

 

これはキャラクター能力を強化、いわゆるバフのために使用します。

なるほど! ゲーム的には結構分かりやすいですね。

飲んだらどうなるのか、実際にお見せしましょう。

 

ンッ……ンッ……ンッ……ンッ……ンッ……ンッ……

 

クッ……ンッ……ンッ……ハァンッ……ンッ……ンッ……

 

 

 

 

 

ッパッーーーー!!!!!!

動きの大きさもあり、これは相当なバフがかかってそう。

 

そうして、エナジードリンクを飲んだあとは……

 

おしっこがめちゃくちゃ黄色くなります。

みんなそうだろ。

多分言うでしょうね。勝利ボイスで。「黄色っス!」って。

言われても困ります。

 

えーと……エナジードリンクで一定期間だけ性能が上がったりしないんですか?

いえ、ただただおしっこがめちゃくちゃ黄色くなります。

おしっこで攻撃するとかではなく?

 

おしっこで攻撃なんてするわけないでしょ。ふざけないでください。あなた大人でしょ?

僕も同じ気持ちです。

 

そして、キャラクターに深みを持たせるのは戦う理由。せぼねは自分のスポンサーを見つけるために戦っているんです。

え?おしっこの説明もうないんですか?

スポンサー。それはつまり……

 

 

 

お金をください!!! よろしくお願いします!!!

 

「プロゲーマーがキャラクター」という斬新な設定を見せたものの、プロゲーマーの特性を生かししきれていない部分で評価を下げたようです。

尿が黄色くなるのを必殺技と言い張る勇気はたたえてあげたいです。

 

 

せぼね」の詳しい設定はこちら!

(※記事の最後にも設定資料へのリンクがあります)

 

永田が退場したあとは、エナジードリンクの面接会場の様相を呈しました。

 

 

2人目:ARuFa

2人目の挑戦者はARuFa。アニメ好きな上に妄想力が非常に強く、自分が考えたオリキャラに夢の中で叱られたショックで会社を休んだことさえある男です。

さあ、そんなARuFaが考案し、今回なりきる格ゲーキャラがこちら!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

!!?

手ぇデカッ!?これはまた大掛かりですね…

キャラデザが凝ってる……格ゲーには魅力的な女性キャラも重要なので期待できます。

 

ふええ……ここどこぉ……?

もう闘いたくないのにぃ~~!!ふええええ~~!!

しかもメチャクチャ役に入り込んでる。

 

 

オカルト少女……設定資料の”圧”がすごいですね。闘いに身を投じるまでのプロローグまで書いてある。

せっかくなのでいろいろ質問してみましょうか。

 

やはりまずは、このダンボールから出てる巨大な手が気になりますね。

ひずみさん、この手はどういう設定なんですか?

 

あの、えとっ、ふえっ……ふ、え、ふぇぇぇ~~!

だめだ会話にならない。

仕方ないのでこの設定資料を読んでいきましょう。

 

資料によるとこの手は、オカルト部のひずみが学校の旧校舎棟で拾った魔導書で偶然召喚してしまった『魔王・ミケヴォルーザの両手』らしいです。

いいですね。召喚するに至った経緯や、なぜ魔王の両手だけなのか?など気になる点がたくさんあります。

ふえぇ……それはですね……

 

私、オカルト部に独りぼっちで……友達が欲しくて召喚術をしたんですけどぉ、ありあわせの素材でヘッポコ召喚したせいで『魔王の両手』しか召喚できなかったんですぅ。

ちなみに両手がダンボールの中に住み着いてるのは、召喚するときに魔法陣から出てくる両手を私がビックリしてダンボールで押さえつけたせいですね。

何か急に喋り出したな。

しかも召喚術には、召喚した術者と魔王との『契約』が必要らしくてぇ……

 

そのせいで魔王との契約を満了するまでは、この『契約の輪(コントラクト・リング)』を首に繋がれちゃうんです。

魔王が提示した契約内容は「魔王が満足いくまで強者と闘うこと」……この契約を破れば私の命は無いらしいんですぅ。

よし、次はあやつと闘うか!行くぞひずみ!

うぅ……こうやっていつも命令されるんです……私が召喚主なのに……

 

 

素晴らしい。まるでオタクの炭酸泉に浸かっているようですね。

適度なあるあるもツボを刺激してきますね……。

ポイントは召喚した側の私が魔王に引っ張られて主従関係が逆転しちゃってるところですぅ~!

もうそういうのも自分で言っちゃうんだ。

 

……え~と、ちなみに戦闘パートでは『魔王の両手』ことミケヴォルーザさんが闘うんですかね?

はい……基本はミケちゃんが闘います。

ムッ!貴様~~っ!!

 

わしはミケヴォルーザだ!ミケちゃんではないッ!!

ご、ごべんなざい~~~(泣)

あ!メチャ強い魔族なのにかわいい愛称をつけられて怒るやつだ!!

もはや一人二役でアニメあるあるやりたいだけでは?

 

つまり……総合すると、ひずみさんは「魔王に振り回される不憫な女の子」ということですかね?

基本は巻き込まれ系なんですけど、ストーリーが進むとだんだん私もミケちゃんと対等に言い合える関係になります。

 

後半では「ミケちゃんはどーせ強い奴と闘えれば満足なんでしょ!私のことなんてどーでもいいんだ!」みたいなこと言ってケンカするけど、なんやかんや仲が深まる日常パートも盛り込みますぅ~!すいませぇ~ん!!!

すみません、胸やけしてきたので格ゲー部分についても聞いていいですか?

 

やはり戦闘中は、ひずみさんとミケヴォルーザのコンビならではの動きが欲しいなと思うのですが、その辺は考えていますか?

もちろん。例えばミケちゃんに手助けしてもらうことで通常よりも遠くにジャンプできたりしますね。

手助け?どういうことでしょう?

つまり……

 

こうつかまれて

 

こうジャンプできます

確かにこれは斬新ですね。動きがまったく予測できない。

ネット上では「マウスカーソルかよ」と揶揄される予定です。

 

……ちなみに、このヤバイくらい長文の資料を見るに、ラスボスを倒したら魔王ことミケヴォルーザとの契約が終わってお別れしそうな設定ですが、エンディングの展開は決まってるんですか?

いい質問ですね。エンディングの展開ももちろん考えています。

もはや何でも考えてますね。

 

ミケちゃんを召喚したときに着けられたこの『契約の輪』、ずっと首輪だと思ってたんですけど……

 

これ首輪じゃなくて、じつは魔王のサイズの『指輪』だったらしく……

え!?

そしてこれは後でわかるのですが、召喚術というのは召喚される者が召喚主に対して特別な好意を持っていないと成立しないらしく、ミケちゃんは魔導書を見つけた私に一目惚れしていたらしいんですよね。

確かにそれなら適当な方法で偶然召喚できちゃった理由にもなる……

 

そしてエンディングでは逆に、私がミケちゃんによって魔界に召喚されます。

……ということはひずみさんもミケちゃんに特別な好意を!?

 

これから先はご想像にお任せします……

ふ、ふええ………

 

 

その異常なキャラ設定の作りこみで審査員をある意味圧倒したARuFa。

ただ、会場のギャラリーからは「途中から格ゲーじゃなくてpixivコミックのキャラだった」という声も上がっており、これが審査にどう影響するかが気になるところです。

 

「宵之森ひずみ」の詳しい設定はこちら!

(※記事の最後にも設定資料へのリンクがあります)

 

退出後は永田と同じく大道具だけが残されましたが、こちらは「知らん駅にあるモニュメント」みたいになっていました。

 

 

3人目:みくのしん

3人目はみくのしん。

あまりキャラ設定を作るのは得意ではないそうですが、「自分に嘘をつかないキャラ」を考えてきたということですが……?

 

 

チリン、チリン♪

 

 

シャーーーーー

 

え?

 

はいっ……と。

 

こんちはー、こちらご注文の品物でーす。

 

 

はい。ども、ありがとうございましたー

 

……ピザの箱?

一旦開けてみましょうか

 

 

 

 

レッツゴー バトルスタート。

なに?

試合開始の合図ってことだぜ?

 

英語、これでいいの?

もしかして、「ださい」というコンセプトのキャラですか?

ださいキャラじゃない。いまからちゃんと説明する。

 

まず言わせてもらうと、世の中の格闘ゲームは「リアルさ」が全然ないんです

ほう、「リアルさ」……?

 

筋肉モリモリの大男や、身長より大きい剣を振り回す剣士そんなのは全然リアルじゃない。

でも、ある程度誇張された特徴があったほうがキャラクターとしては魅力的なのでは……?

でも、それが世の中にあふれかえっている。だから、俺のようにキャラは逆に特徴的だ

たしかにそれは一理ある気もします。

 

 

名前は「高田二郎」。普段はデリバリー配達員として生計を立てている。

名前も普通。職種も普通。しかし、それは隠れ蓑に過ぎない。こうやって街に溶け込み強者を探しているんだ。

 

なるほど。デリバリー配達員という目の付け所はいいですね!

現代的なモチーフだし、いままでなかったという点では僕も良いと思います。格ゲーに活かせる設定の余地があるかもしれませんね。

まだこれだけじゃない。俺のリアルさの証明を見てもらおう。

 

 

 

これがなんだか分かるか?

ん?

ただのヒモのように見えますが……

 

これは「部屋の電気のヒモ」だ。

ああ、引っ張ってつけたり消したりするやつ。

 

これは俺が勝利した相手の部屋から奪ったものだ。

……戦利品みたいな感じですか? でも、それが「リアルさ」と何の関係が?

 

もし、自分の電気のヒモが取られたらどうだ?

まあ……困りますね。

そう、困る。

 

そして、困るとどうなる?

困るとどうなる? えーと、嫌ですね……?

そう。

 

嫌な気持ちになる。

めんどくせぇ会話だな。

 

つまり俺は「リアル」な敗北を相手に与える。

命を取るなんてことはしない。それより敗北を抱えて生き続けるほうがよっぽどリアルだから。

 

 

相手は電気をつけようとするたび「あ、そういえばアイツに負けてとられたんだ……」と毎回思い返すことになる。

普通に新しいの買うんじゃないですか?

あなた、電気のヒモ単体で買ったことあるんですか?

いや、ないですけど……

 

だれも電気のヒモ単体で買いません。困るっちゃ困るけど、わざわざ探して買おうとは思わない。それがリアルです。どこに売ってるのかも知らないし。ヨドバシカメラの通販サイトで「電気 ヒモ」と検索してるところを想像してみてくださいよ。すげー情けないでしょ。俺だったら100円ショップとかで工夫してどうにかする。

なんかリアルさがしみったれてますね。

 

もちろん必殺技もリアル。手から衝撃波を出したり、腕を伸ばしたりしない。

なるほど。武術も現代的なモチーフのものを扱うとか?

そういうストイックなキャラもたまにいますよね。

 

 

違う。

 

俺の必殺技は「さすまた」だ。

 

さすまた……

……

 

もしかして、さすまたのこと軽く見てるか?

いるんだよなあ。さすまたエアプ勢。「あんなん逃げようと思えれば逃げれるよ」とか言ってさ。

いや、さすまたの能力を低く見てるわけじゃないのですが……

ただ格闘ゲームの技としてはどうなのかなという

 

まさにそこだ。格闘ゲームなのに防犯器具を使うのって、リアルじゃないか?

なんか「リアル」っていうか「姑息」寄りじゃないですか?

いや、これは「リアル」から生まれる「勝利への貪欲さ」だ。

 

なあんか、まだ理解してないようだな。リアルってものを……

 

 

じゃあ、超必殺技をみせてやるか。

 

ちょっと待ってろ。

 

なんだろう。催涙スプレーとかかな。

それは卑怯だろ。

リアルと卑怯のボーダーが読めないな。

俺の超必殺技は……

 

 

 

 

拳銃だ。

 

どうだ。最終的に拳銃が一番強いのはリアルだろ?

 

いや。さすまたは聞いたことないですが、銃を使うキャラはけっこういますね。

 

え?

重火器を扱うキャラはいなくはないので、意外性という点ではそこまでかもですね。

意外性がない……?

 

その指摘はちょっとリアルすぎるかもしません。そこまでリアルなのは良くないと思う。

すいません、これはたしかにリアルなやつでした。

 

リアルさを追求したものの、それを通り越して姑息さが際立つことに。とはいえ根本的な設定は意外にも好感触を得ました

また、このために自室の電気のヒモを切って持ってきたらしく、いま困っているそうです。

 

「高田 二郎」の詳しい設定はこちら!

(※記事の最後にも設定資料へのリンクがあります)

 

戦利品のパターンとして「リモコンを奪う」もあるとのことです。

 

 

4人目:山口

最後のプレゼンターは山口。子供のころから格闘ゲームが大好き。人をシバいたことは人生で2回だけという優しい男性です。

「操作する人を楽しませるキャラクター」を作ってきたと豪語していましたが……?

 

こんにちは!!

 

私、ゲンゾウと申します。

 

 

 

ほう、今までのキャラの中ではオーソドックスといってもいいですね。

ファンキーなファッションの老人。かなり格ゲーっぽい

 

お褒めいただきありがとうございます。では、お手元の資料をお読みください。

でも、社会人としての礼儀がしっかりしてる

私、普段は会社の執行役員を務めさせていただいておりますので。

 

えー、ゲンゾウは、オリジナルの格闘術を使う71歳のおじいさんです。

けっこうお歳をめしてる。

でも老人が強いみたいな設定はむしろポピュラーとも言えますね

 

 

ゲンゾウは基本的にめちゃくちゃ弱いです。

 

弱い……。

ナリはまぁまぁ強そうですが……

腰も弱いし、腕上がらないし、格闘術も我流なので全然ダメです。

 

 

そのかわり……超必殺技がめちゃくちゃ強いんです。体力ゲージが残り30%になってからが、ゲンゾウの本領です。

 

 普段は体中が痛いゲンゾウですが、それまでに受けた相手からの攻撃がマッサージとなり、体が完治するという設定です。

ほう!リスクとリターンですね。これはゲームとしては良い設定ですね。

たしかに玄人向けなキャラですが、だからこそ好まれそうですね!

 

それでは、これから超必殺技を実際にお見せします。

実際に??

 

じゃあ、せっかくなので梶さん。僕を殴ってください。

 

動揺する梶さんを尻目に、着々と準備を進める山口

 

せっかくこんな場なので、リアリティを追求ましょう。殴られてからパワーアップするモーションも実演したいので。

はあ……それならまあ……。

 

そしたら、ここガツーンいっちゃってください

 

大丈夫ですか?本当にいきますよ……?

 

 

大丈夫大丈夫。いっちゃってください!

わかりました。では……!

 

 

 

少林寺拳法の黒帯である。

 

 

 

 

 

シュッ

 

 

 

 

 

 

 

 

は??

 

 

 

ビタビタビタビタビタビタビタビタビタビタビタビタビタビタビタビタビタビタ!!!!!!!!!!!!!

 

 

 

ピシピシピシ……

 

 

 

 

砕ッ!!!

 

 

 

 

 

 

 

さあ、ここからどういう超必殺技が……?

 

超必殺技が……

 

……?

 

え?カメラマンの人がきた。

 

 

どうしました?

 

 

 

 

撮影止めて!救急車呼んで!!!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

退場となりました。

本当にすみません。

 

「ゲンゾウ」の詳しい設定はこちら!

(※記事の最後にも設定資料へのリンクがあります)

 

 

結果発表!

さて失神者さえ除けば、無事に全員のプレゼンが終了しました!

審査員のお二人にはこの中から優勝者を決めていただきます。

 

プレゼン、ありがとうございました! 一応僕らなりにしっかりと考えて選ばせていただきました。

ふざけてるなと思うこともありましたが、要素だけを見れば個性的で良い部分もあり、非常に楽しませていただきました。

 

 

優勝者は…

 

 

 

ゲンゾウです!

 

 

え ????

 

いや、おかしくないですか? 殴った罪悪感!?

「格闘ゲームとして魅力的なキャラクター」って、普通のキャラクターとまたちょっと別な気がするんです。もちろんヴィジュアルや設定も大切なんですが。

つまり「操作するキャラクター」としての個性があったなと思いまして、普段は弱いけど超必殺技がすごく強いというコンセプトもゲームに落とし込みやすいです。発表方法に難はありましたが優勝にさせていただきました。

 

 

殴られて失神した人が優勝したのって、有史以来初めてなんじゃない?

 

 

 

 

……ということで

 

グランブルーファンタジーヴァーサス -ライジング-キャラ一覧の中に、ゲンゾウが入ることが決定しました。

※Cygames注 : 決定しておりません。

 

上記のように最新作でさらに進化した美麗なグラフィックに、弊社の社員が加わると思うと、いままで一生懸命活動してきてよかったなあとしみじみ思います。

Cygamesさん、夢を叶えていただいて本当にありがとうございます。

※Cygames注 : ゲンゾウは出演いたしません。

 

さて……

皆さんは「グランブルーファンタジーヴァーサス -ライジング-」というゲームをご存知ですか?

この記事を読んでて、知らずにいれたら逆にすごいですよ。

 

Cygamesが誇る王道ファンタジーRPG「グランブルーファンタジー」格闘アクションゲーム化したGBVSシリーズの最新作です!

 

キャラクターの必殺技は「アビリティ」として、ワンボタンですべて発動可能なシンプル操作!

普段格闘ゲームをやらないという初心者の方でも楽しめる優れたゲームデザインとなっています!

 

そして、本編の格闘アクションバトルとは別に、最大30人で同時プレイできる複数のパーティーゲーム『ぐらばとっ!』も同時収録されており、対戦格闘とは一味違った新しい楽しみ方も可能です!

これらはなんと無料配信されている「フリーエディション」でもしっかり遊ぶことができちゃいますよ!

 

前作からパワーアップした『グランブルーファンタジーヴァーサス -ライジング-』をみんなも体験しよう!

 

公式サイトはこちらから!

 

 

 

【おまけ:各キャラの詳しい設定はこちらから!】

▼せぼね(永田)のプロフィール

▼宵之森ひずみ(ARuFa)のプロフィール

▼高田 二郎(みくのしん)のプロフィール

▼ゲンゾウ(山口)のプロフィール

 


協力

イラスト制作 : ユウナラ