これが人間の心理を反映した「究極の面白画像」だ!

 

お待たせいたしました。それではご覧ください。

これが「究極の面白画像」です!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

人間心理を反映した「究極の面白画像」

 

 

 

 

 

 

ダッハハハハハハハハハハハ!!!!

 

 

 

 

ドッヒャヒャヒャヒャヒャヒャ!!!!

 

 

 

 

ウッヒョッヒョッヒョッヒョッヒョッヒョッ!!!

 

 

 

 

(爆笑)

 

 

うーん…………

 

 

これはこの人たちがおかしくなっているだけだな。

 

 

「究極の面白画像」は作れないの? 専門家に聞いた

 

 

なんだか失敗したような気がしてならないので、私は編集部を飛び出して新幹線に乗り込み、3時間かけて関西大学へ向かいました。

専門家の意見を聞こうと思ったのです。

 

 

 

取材を受けてくださったのは、学術的な見地から「笑い」を含むポジティブ感情の研究を長年続け、『笑いとユーモアの心理学』などの専門書も出版している教授、雨宮俊彦先生です。

 

 

質問です。「誰もが笑ってしまう面白画像」を作ってみたんですが、正直「なんか違うな」という感じになってしまいました。何か間違ってたんでしょうか?

 

なるほど。結論を言うと、あなたがやった方法だと難しいでしょう。

 

ええ! どうしてですか!

 

面白いという感情は、文脈に非常に強く左右されるんです。

アンケート結果を見ると「ひらがな」では「ぬ」が1位ですが、これは恐らく、「ぬ」という文字そのものが面白い、というわけではないんです。「どれが面白いか選べ」と言われたこと自体が特殊な文脈を発生させてます。そういう目で、連想を膨らませながら見るから面白く感じるのだと思います。

 

それ単体で「面白いもの」はないってことですね……。

 

 

たとえば、「ぬ」に関して「『め』の偽物みたいだから」だとか、「Q」に関して「『O』に毛が生えているみたいだから」という理由を挙げている人が何人もいますね。これは他の文字と比べることで面白く感じてるわけです。上位の「を」や「ん」は文章での使われ方が特殊ですね。

 

干支の「龍」も他の動物とくらべて「コイツだけ実在しないから」という理由を挙げてる人が多かったです。ヘビを選んだ人には「干支の順番だと龍の次がヘビになって、しょぼくなってるから」という人がいました。

 

 

笑いのルーツは子どもの遊び?

でもどうして「ぬ」が「め」の偽物みたいだと面白いんでしょう?

 

 

笑いの古典的な研究では、よく「不一致理論」というのが言われています。何かベースとなる真面目な流れがあり、それにそぐわないズレた物が唐突に現れると、緊張が解けて笑ってしまうんです。

 

「フリ」と「オチ」みたいなやつですね。「め」がフリで、「ぬ」がオチ。

 

ただし、それはあるていど高度な笑いですね。

さらに笑いの感情のルーツを辿ると、小さな子どもがが目的もなくひたすら遊ぶ時期に行き着きます。幼児って、走り回ったりして遊んでいるときずっと笑っていますよね。あれが言語的ユーモアを覚える前の遊びの笑いなんです。

 

ああ、紙をやぶく音で大爆笑したり、笑いながらクレヨンでマルをたくさん描き殴ったりする幼児の動画を見たことあります。

 

 

そこから言葉を使ったユーモアを覚えていくわけですね。

このアンケートでも、そういった遊びの笑いの要素が関係している可能性があります。

 

 

 

 

 

たとえばこれでは、数字の「8」につづいて、「3」「0」「9」「6」と、丸みを帯びたフォルムの数字が多く選ばれています。

これはもしかすると「丸いカタチが面白い」という心理が反映されているのかもしれません。

 

なるほど、本当だ……!

 

 

 

「アパート」に関しては「『アパ』という語感がなんか笑える」という人がいました。

 

それも、乳幼児がいろんな声を出して笑うようなことと関係しているかもしれません。逆に「マンション」に関しては「マン」や「ション」をエッチな言葉に関連付けている人がほとんどで、語感そのものを笑ってる人は少ないですね。「それ自体が面白い響きの言葉」はあるのだと思います。

 

あー、「PPAP」とか「オッパッピー」とか、いろいろ思い浮かびますね。

 

 

結論

 

「笑い」の研究自体は昔からいろいろとされているのですが、大抵が高度な皮肉やジョークなどの分析で、素朴な笑いについては最近やっと研究が進んできたような状況です。

ですので、この調査はなかなか興味深いですね。

 

アンケートはムダじゃなかった……!

 

ただ、やっぱり「誰もが笑う究極の面白画像」は……ムリだと思います。

 

 

 

 

…というわけで、結論です。

 

 

 

 

笑いはそう簡単に理論化できるものではありませんでした。

 

 

 

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この面白画像はご自由にお使いください。

さようなら。