モンゴルナイフみなさんごきげんよう。モンゴルナイフです。
オモコロの締切迫るある日、その出来事は起こりました。
「よし、今月のオモコロ書こう。写真だけ撮って、データを外付けHDD（ハードディスク）に入れたままだったっけ。」
「ん？」
「外付けHDDがない！」
※イメージ※
いつもハードディスクドライブの右上あたりに表示される外付けHDDのアイコンが表示されないのです。
「どゆこと!?PCがお疲れってこと?!」
次の瞬間エラーメッセージらしきものが。
「やだ！何これ??フォーマットって何かわからないけどしちゃダメって予感がすごい。」
そうしている間にどんどんエラーメッセージが表示されます。
「マジで意味わからん～～～～～船の話しされてもわからんし～～～～」
「でも、落ち着こう。こういう異常事態のときは検索するに限るよね。」
「ん？」
自分のＰＣに起こっている事象を検索すると漏れなく……「故障」の二文字が踊り狂っていました。
「え？私の外付けHDD壊れちゃったってこと！？」
「それってつまり、外付けHDD内のデータが全部おしまいってこと？」
「でも大丈夫、大丈夫この世にはセーフティーネットが絶対あるはずなんだから。修理で検索……」
「え？?外付けＨＤＤ復旧費用14万円！？」
「これ高すぎて無理のやつジャナイ？」
「なんでこんなに高いの？ブラックジャックが直してるの？」
「半年前に外付けHDDを新調したばかりなのに壊れちゃったの??」
「このままだと1０年分の様々な保存データが消滅??」
「あの思い出も？仕事のデータも？iTunesのバックアップも？全部おしまいってこと～～～～？！」
「そんなの無理イイィィ」
「誰か助けて～～～～～!!」
「お医者さま～～～～～～～～～～」
「助けてえええ……」
………
……
…
………
……
…
「早く町のお医者様に見てもらわなきゃ！」
「お助けて～～～～～！」
「着いた……お医者さん！ 助けて！」
………
……
…
………
……
…
「そもそも人間じゃないしね…」
………
……
…
………
……
…
「どこかにパソコンのお医者さんいませんか～～～～～！？」
「助けてください～～～～！」
「この子こんなに冷たくなっちゃって……」
「なんで人間とか動物の病院はあるのにパソコンのお医者さんは開業してないの……？」
「電化製品だって家族なんだよ……」
「この情弱を助けてよお……！」
………
……
…
………
……
…
「よし、ここならパソコンのお医者さんいるかもしれない」
「助けて～～～～～！」
ス……ッ
「やったああああああ」
「あ～楽しいな～～～」
「めちゃくちゃ操作下手になってるなあ～～」
「なにか忘れているような……」
………
……
…
………
……
…
「ああ、私が情弱なせいで外付けHDDが死んでしまった。」
「過去のデータが全部消えたし悲しよ。」
「私もう二度と笑うことなんてできないかもしれない。」
「でも今までありがとう。」
「今外付けHDDがいなくなってしまったのは、過去のことは全部スッキリ忘れて前を向いて生きていけってことでしょう？」
「私前を向くよ……。」
………
……
…
………
……
…
そんな大げさに騒ぐ前に
「外付けHDDの調子が悪いなぁ。」
「外付けHDDの電源はついているのに、Windowsで認識されない…」
「マジで困ったから検索するっちょ。」
………
……
…
………
……
…
「難しいことは全くわからなかったけど、まだ手は打てるらしい。」
「フリーソフトを駆使してコマンドプロンプト上で、壊れた外付けHDDからデータを抜き出す…っと。」
「そのあと、4代目外付けHDDを襲名したBULLALOにデータを移す。」
データ移行に丸二日かかりましたが、無事にデータを全て移すことが出来ました。
沈黙してしまった外付けHDDは、復旧もフォーマットも出来ませんでしたが……。
なにか困ったことがあったら、情弱を嘆き現実逃避したり、街で大騒ぎする前にインターネットを大捜索した方がいいのかもしれないな。
おわり
※モンゴルナイフは雨の中外付けHDDを持って走っていましたが、外付けHDDを水にぬらしたり、揺らすのは故障の元なので真似しない方がいいですよ。
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