…ウウウ…ウウ……

 

……ウアアア……

 

わっはっはっはっはっはっは!!!!!!!!!!

 

 

 

さかのぼること1時間前……

 

 

今日は、急遽お集まりいただきありがとうございます。

「超能力の実験をする」とだけ聞いて来たけど……。

何するの!?

 

■この記事に登場する人:

マンスーン:オモコロ編集部。好きなエスパーキャラは日暮熟睡男。

ヤスミノ:オモコロ編集部。好きなエスパーキャラは佐倉魔美。

みくのしん:オモコロ編集部。好きなエスパーキャラはGANTZの坂田。

加味條:この記事を書いているライター。好きなエスパーキャラはミュウツー。

 

皆さんは、「ESP」って知ってますか?

はて……?

【ESPとは…?】

超感覚的知覚(Extra Sensory Perception)のこと。超心理学の用語で、透視、テレパシー、未来予知など五感に頼らない知覚能力を指す。

早い話が、超能力です。「ESP」に人を表す「er」を付けると……?

ESPer……エスパーだ!

そうです! まあ「エスパー」は俗称らしいんですが。今日は、皆さんがESP能力を持っているか、確かめてみようと思います。

うおおお! 昔『電波少年』の超能力の企画見て憧れてたから、楽しみ!

憧れてる時点でみくのしんさんにはESP能力無いだろうな。僕にとってはESPって「生活」なんで。あって当たり前。

そうそう、こっちにしてみりゃ当然のものなのよ。ESPのギターとか使ってたし。

それは違うESPだろ。

 

そもそも、ESP能力って実在すると思います?

あると思うよ、絶対!

いやいや、さっき言ったことと矛盾しますが、ぶっちゃけ無いとは思いますよね。

でもさ、例えばコイントスの裏表を100回連続で当てる人とかいたら、それはもう超能力じゃない!?

それはただのコイントス上手い人でしょ。

実際のところどうなんだろう?

実は超心理学の現場では……厳密な実験を経て「どうやらESP能力は存在しそう」と言えそうな結果が出てるそうです。

回りくどい言い方。

つまり、“ある”ってこと!?

ほら見ろ!! やっぱりあるんじゃん!!

と言っても、「偶然でも25%の確率で当たる実験が、32%当たる」というレベルの話なんですけどね。今日はその実際に行われた実験を、皆さんに体験してもらおうと思います。

32%とは言わず、100%当てたい。

そうですね。本当は何回も実験を重ねて、統計的に意味のある数字を出す必要があるんですが、今日は時間が限られているので一発勝負になります。なので、100%当てるぐらいのすごい結果を目指してください。

よーし……

やるぞ!!!!

 

 

1.カードを使った透視実験

 

まずは、カードで行う実験です。これを見てください。

プレステのボタン?

これはESPカードと言って、超心理学の父ことJ.B.ラインが実験で使ったものになります。

へー! これ、どうやって使うんですか?

例えば、山札を作って上から1枚ずつ絵柄を当てていく、なんて風に使います。今日はその実験をしようと思っていたんですが……間違えて6枚しか入ってないセットを買ってしまって山札が作れないので、トランプを使います。

 

これは、今日買ってきた新品のトランプです。普段使っているトランプだと、裏面についた傷や折り目などでマークの予想がついてしまうかもしれないので、今回は新品を用意しました。これを使って……あれ?

 

開かない……。

開けてあげるよ。

 

ほら、開いたよ!

ありがとうございます!

 

これが、ハンドパワーだ!

違うだろ。

たしかに手(ハンド)の力(パワー)ではあるけども。

これで透視の実験をするんでしたっけ?

そうです! ルールはこんな感じです。

 

トランプを使った透視実験:

① 各マークの1~10のカードだけで40枚の山札を作る。

② 被験者は、山札の一番上のカードが、ハート、ダイヤ、クローバー、スペードのどのマークか当てる

③ それを山札が無くなるまで40回繰り返す

みくのしんさん、これが偶然当たる確率は?

…………1/4よ!!!

つまり、何枚?

…………10枚……!!!

正解です!

やめろよ、俺を試すな!!!!

当てずっぽうでも10枚は当たり得るので、10枚以上当てる、もしくは全部外すのを目指したいですね。

そうか、全部外すのも確率的にはすごいんだ!

今日はみんなで確率の力を超えていきましょう。

 

協議の結果、ヤスミノが被験者になることに。

超能力少年の座り方だ。

40枚終わったところで結果をまとめて発表します。一枚一枚正誤を伝えていくと、山札が減ったときに予測が立ってしまうかもしれませんし、当たった/外れたの感情の揺れが結果に影響してしまう可能性があるので。

なるほど……。

では、早速やってみましょう。

せいぜい俺を楽しませてくれよ。

 

★実験開始!!!

まずはダイヤ。

……。

クローバー。

ハート。ダイヤ。ダイヤ。スペード…………

地道だな……。

 

これを、40枚続けていく……。

 

 

実験終了!!!

疲れた……!!!

内なる眼を使いすぎたか……。

”能力(ちから)”使うのいつぶりよ?

喋れなくなっちゃった。

結果発表します! 40枚中、的中したのが……

8枚!!

 

凡(ぼん)!

雑魚っ!

 

いや、これって全部当てるって話でしたっけ? ぴったり8枚当てるんじゃないでしたっけ?

あ、”そっち”やってました?

”そっち”は無いのよ。

それならそうと初めに言ってくれないと。あー、なんか気ぃ悪いわ……。

 

気ぃ悪いなぁ!!!!

次行きましょう。

 

2.カードを使ったテレパシー実験

続いては、テレパシーです。マンスーンさんとみくのしんさん、どちらかがテレパシーの送信者、どちらかが受信者になってもらいます。

 

みくのしんって、受信系? 送信系? どっち派の能力者だっけ?

どっちも行けるけど……どっちが得意っすか? いつもどっちですか?

受信はなぁ……鋭すぎて結構ノイズ入っちゃうから、送信の方がいいかもな……。

いいからさっさと決めろよ。

第二次ESPウォーズのときはどっち側で戦ってた?

早く決めろって。

ちなみに、研究結果によると、送信側は誰がやっても関係ないそうです。

 

???

何も言わなくなっちゃった。

僕が適当に決めますね。

 

■トランプを使った透視実験:

① 先ほどと同じ、40枚のトランプを使用。

② 送信者(マンスーン)は、1枚ずつトランプをめくり、マークを受信者にテレパシーで伝える

③ 受信者(みくのしん)は、伝えられたマークを声に出して言う

④ それを40回繰り返す。

 

送信者の表情でマークを察してしまわないように、受信者のみくのしんさんは後ろを向いていてもらいます。

 

頑固おやじ?

今日は簡易的にこうしますが、本当は別の部屋でやったりするそうです。

よーし、全部当てるぞ!

 

★実験開始!!!

はい。

スペード!

 

はい。

ダイヤ!

はい。

ハート!

 

 

先ほど同様に、これを40枚続ける。

途中で5連続正解が飛び出すなど、快調に続いていき……?

 

 

実験終了!!!

お疲れ様です!

これはいったでしょ!

疲れたー! 今日はもうMP残ってないわ。送りすぎた。

だから送信側は関係ないんだって。

結果発表します! 40枚中、的中したのは……

10枚です。

数学!! 数学だ!! 完全に確率通りじゃん!!

確率ってすごいんだなぁ!

俺たちって、数学の中に生きてるんだ……。

一応補足をしておくと、今回はESPカードではなくトランプを使ったので、2種類ずつ色が同じでした。そのせいで、受信側には難しさがあったかもしれないです。

そうだそうだ!

確かに、”研究所”にいたころはトランプとか使わなかったからなぁ。

また何か言ってら。

あとは、今回は検証しませんでしたが、予知能力や過去視能力が発現していた可能性もあります。3枚ズレて全部的中していた、みたいな。

 

これちょっと消化不良かも。俺達はもっとできる。

そう言うと思ったので、今日はもっとガチな実験を持ってきました。題して……

 

ガンツフェルト実験!!!!

ガンツ!?

転送される!?

 

これから皆さんの、視力と聴力を奪います。

 

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