ピカチュウとイーブイ可愛いよね~!!!
皆さんご存知、でんきネズミポケモンのピカチュウと、あの……なんだお前! 四足歩行動物の可愛さを独り占めしたような見た目しやがって! のイーブイ!
最近のメディア展開だともう、ピカチュウとイーブイはいつでも一緒❤ ……って感じで、ね~~~~!?
やめようよ。社会性のあるフリなんてさ。
ピカチュウとイーブイは
釣り合っていない
別にイーブイをdisるわけではないのですが、イーブイと比べてしまうとピカチュウが偉大すぎる。
「そうやって始まったんだよ」って誰かが歌っていたけど、少なくともそう始まった頃のイーブイはピカチュウほど波に乗っていない。
片や作品の顔! 片や1/151※!
(※……あえて初代の数字を出しています)
なんか……たとえ同期でも先に売れて司会業までこなす芸人と、後に売れて舞台や雛壇で輝いてる芸人を、一緒くたに『二大スター』とされると……いやそれは……となる……!
この微妙なニュアンス、わかって欲しいけどポケモンに詳しくない人にはイマイチ伝わらないのがもどかしい……!
そこで……!
「わかんないから◯◯で喩えて」と人は言う。答えてやるさ。この心に火が灯っている限り。
申し遅れました。私はライターの寺悠迅。
「こんな記事をしたためるからには、ツラの一つでも出さにゃフェアじゃあねえな」と判断する程度には公正な男です。
そして、可愛さでは釣り合いが取れてるとも判断できる聡明な男さ。
【マリオシリーズ】だったら
まずはポケモンと同じビデオゲーム、それも抜群の知名度を誇るマリオシリーズで喩えてみましょう。
ピカチュウとイーブイの不均衡を、マリオシリーズで喩えるなら……
マリオとデイジー姫である。
すみません。初っ端から百点の喩えが出たかもしれません。
ピカブイ相当の選出方法
まず、ピカチュウに相当するのはもちろんマリオです。
一応、ピカチュウ相当側はこんな基準で選定しています。わかりやすいですね。
問題はイーブイ相当側です。この他にも曖昧な無数の条件がありますが、書けば書くだけ「ツラい境遇の地方ゆるキャラ」みたいになるのでやめます。
逆に言うと、これが今ピカチュウと並んで顔として仕事が成り立っている。スゴいぜ、イーブイの「てきおうりょく」。
繰り返しになりますが、イーブイをdisりたいわけではありません。
ゲームボーイの『ポケットモンスター ピカチュウ』でライバルポジションに置かれたのにイマイチパッとしなかったこととか、その二十年後の『Let’s Go!ピカチュウ/イーブイ』の販売戦略でポジションが安定したこととか、そういう変遷を知っています。
知ったうえでこういうことを言っています。バッジを揃えても言う事を聞かないのよ。人の心に棲まうモンスターってのは。
とにかく、ピカブイが内包するアンバランスさの概要を掴んでもらったところで、マリオシリーズでの喩えに戻ってみましょう。
完璧では?
イーブイ側がルイージやピーチ姫、クッパでは均衡が生まれてしまいますが、デイジー姫という妙。
一応初期(GBのスーパーマリオランド)の頃から接点があったけど、その後の作品ではまあまあ……なところとか。イーブイと立場が似てます。
ここで『ポリーン』(初出:ドンキーコング)とかにしちゃうとやり過ぎですものね。
僕一人でウンウン頷いてますが、こういう感じがあと20個くらい続きます。今日はそういう日です。
お次は星のカービィシリーズでも喩えてみましょうか。
【星のカービィ】だったら
ワドル“ディ”は結構カービィとフレンズであることも多いので、ワドル“ドゥ”くらいが相応しいと判断しました。
メタナイト、デデデ大王、マホロア辺りは仲良し(?)なので言語道断です。
『チャオ(ちゃお)』が思い浮かんだ貴方。彼女が元々別のゲームのキャラであることを知っての発言か否かでだいぶ話が変わってくるんですが、そこんとこどうなんですか?
次は、国民的アニメのアンパンマン行ってみましょうか。
【アンパンマン】だったら
まず、パン工場の面々では近すぎる。しょくぱんカレーパンもトリプルパンチを放てるくらい親密。
次にばいきんまんもライバルとしての宿命があり、ドキンちゃん、ホラーマンその他の取り巻きは接点が薄い。
その点あかちゃんまんはアンパンマンのなかまたちなのに在野にいるし、なんかロールパンナちゃんくらい独立してる。この距離感は間違いなくピカブイです。
そろそろ感覚が掴めてきましたね? じゃあ、もう思いついた順に片っ端からやっていきますね。
【ドラゴンクエスト】だったら
初代DQのモンスター40種という狭い中から選抜したせいか、丁度ピカ>ブイな気もするし、ふしぎとピカ=ピカな気もする。五里マヌーサ中。
ドラキーだと知名度でも可愛さでも釣り合いが取れすぎる気がするし、キメラも”キメラのつばさ”による知名度の高さが……翼なのにネックだよなあ……
ヤドンのしっぽ、キメラのつばさ、轟竜のアギトだよなあ……
【ドラゴンボール】だったら
なんだかんだ初期メンであり、ずっと縁があるカメハウスのウミガメはまさにイーブイ格ではないでしょうか。
まず「ヤムチャかな……」と思った人は己を恥じてください。ヤムチャは少年期に結構一緒に冒険しているし、釣り合いが取れます。
そうでなくとも、ドラゴンボールでは拳を交えた連中は関係性が濃すぎる。牛魔王でさえまあまあその後も交流がある。
でも、少年期に天下一武道会で一度出てきた程度では薄すぎる。バクテリアンとかランファンとか。
人造人間8号、またはピラフ一味のマイともちょっと悩みました。
特にマイは比較的最近(ドラゴンボール超)になってから急にスポットライトが当たった点もイーブイ要素が強いです。可愛いし。
【ドラえもん】だったら
ありとあらゆる環境に適応進化するイーブイもテキオー灯みたいなもんですからね。どこでもドアとテキオー灯の適度な関係性もピカブイ度高し。
ひみつ道具ではなく登場人物で喩えるつもりでしたが、ドラえもんの登場人物は少数精鋭なので無理でした。
勿論のび太くんと出木杉くんもダメです。未来では出木杉くんが野比家に子どもを預ける仲なので。大親友だろうがよ。
どうしても人物で喩えなければいけないなら、ご近所に住む漫画家・フニャコフニャ夫で丁度ピカブイかもしれません。
【サザエさん】だったら
磯野家のお隣、伊佐坂さん家の息子さんです。大学浪人中(公式HPによる)。
サザエさん、難しいんですよね。いくらなんでも家庭内は縁深いし、でもお隣の伊佐坂難物(伊佐坂先生)はちょっと知名度が高過ぎるし……息子の甚六さんくらいで丁度いいんじゃないでしょうか。
甚六さんの未来がイーブイのように無限大であらんことを。木手さん家の隣の浪人生くらい輝いてくれ!
【ちびまる子ちゃん】だったら
これも難しいですね。ちびまる子ちゃんの場合、主人公が小学生なので、家庭内はもちろんクラスメイトも縁とゆかりにまみれていてイーブイに相応しくない。
となると、もう佐々木のじいさん(佐々木しげお)しかいません。
2024年3月現在、ちびまる子ちゃんオフィシャルサイトのキャラクター一覧を見ると、『町の人々』タブの一番初めに佐々木のじいさんがいます。これがイーブイの決め手になりました。
【クレヨンしんちゃん】だったら
あの、あれですよ。アクション幼稚園(ふたば幼稚園)の、じゃがいも小僧とは違うばら組の……足が速くて、ちょっといじめっ子気質の……
クレヨンしんちゃんもサザエさん・ちびまる子ちゃんと同じで、家族や御学友(御園友?)は縁が深すぎます。
でも思い出しました。チーターこと河村やすおならちょうどいい。いーもんもんじゃんじょん。デカチンだぞミサイル。
念の為、テレビ朝日公式サイトの登場人物一覧を確認したら、チーターはいないのに四郎くんはいました。何でだよ!! ……と言いたいけど、ちょっとわかる。
甚六さんといい勉三さんといい、国民的アニメは浪人生を甘やかす傾向にある。あと名前に漢数字が入ると浪人する傾向にある。
【機動戦士ガンダム】だったら
一口にガンダムと言ってもシリーズやら人物やら幅が広すぎるので、ファーストのモビルスーツに絞って考えました。
アッガイいいよね……水陸両用機でいくとゴッグみたいな無骨なヤツも大好きさ……ポケモンのゴルーグももちろん好きだから、バンダイは早くポケプラで出してくれよな……!
ちなみにアッガイとイーブイは可愛さで釣り合います。
アッガイ=イーブイ、つまりピカ>ブイ=ガン>アツ。Q.E.D.証明終了。U.C.宇宙世紀。
【東洋水産】だったら
こんなん始めたら何でもありだな。
【カップ焼きそば】だったら
僕はやきそば弁当の方が好きさ。
【○○弁当】だったら
お腹いっぱいになったし、閑話休題といくか……
【名探偵コナン】だったら
皆さんご存知! APTX4869で身体が縮んでしまった人間が飲むと、条件次第で一時的に大人に戻れるお酒、白乾児(パイカル)です。
名探偵コナン世界の人間は二度目の出番がある=過酷な世界を生き残ったなので、それだけで格が高まり過ぎてイーブイから遠のきます。
だから人物ではなくアイテムを、それも博士の発明品ではない酒を選ばざるを得なかった……!
未成年のコナンくん(新一とて高校生)の飲酒描写、よくアニメにできましたね。プロゴルファー猿の末弟だって、アニメ化にあたって常飲してるものが酒からミネラルウォーターに設定変更されたのにさ。
【ルパン三世】だったら
すみません。コナンの後ってことでコテリン! と来てしまいますよね。ベタな天丼になりました。
魔術師と呼ばれた男、白乾児(パイカル)。原作・アニメ版では話数一桁台という初期に登場し、小説やOVAでちょくちょく出番があるので、大真面目に選出したイーブイ枠です。
ゲームボーイのゲームで、マモー、カリオストロ伯爵に並び登場してたのはマジで何で?? もしかしてイーブイどころの器ではない……?
全然関係ないけど、僕のビッグデータでは幼少期に峰不二子と工藤有希子を見るとバイクスーツフェチになるという結論が出ています。
【こち亀】だったら
原作漫画200巻の歴史を鑑みて、一時期、準レギュラーくらいの勢いで出ていた麻里晩をチョイス。あのあれですよ、ホンダラ拳のオヤジです。そうそう、江崎コロ助と同じで妙にアニメで出番が多かったアイツ。
白鳥麗次もよかったんですが、200巻の歴史の中では本当に流れ星みたいなものだから……
たまに準レギュラーみたいな顔して出てくるし、白鳥麗次ってクレしんの売間久里代と同じ枠だよな……
戸塚はカービィで言うところのローリングタートル枠なのでダメです。
【サンリオ】だったら
第一印象ではハンギョドン、第二候補としてザ ラナバウツを思い描いていましたが、ハローキティが1974年デビューなのに対し、ハンギョドンは1985年、ザ ラナバウツは1984年デビューとちょっと開きがありました。
その点、タキシードサムことサムは1979年デビュー。ハローキティと同期とまでは行かずとも、小学校だったらギリ一緒に通ってたくらいの年代差です。
サンリオ内でもマイメロディシリーズという括りならば、メロディとクロミが丁度ピカブイバランスかもしれません。全然同期ではないけど、いつの間にかクロミが怒涛の追い上げで並び立ったから……
【ディズニー】だったら
ドナルドダックでは釣り合いが取れてしまう。では、その甥っ子であるヒューイ・デューイ・ルーイのヒューイならどうだろうか。
最初、スクルージ・マクダックが思い浮かんでいたものの、やり過ぎた気がしてヒューイに落ち着きました。
僕はピートをイーブイ枠に選ぶほど彼を過小評価していません。近くTDRでも初登場するらしいですね。よかったね……!
マリオシリーズで言うとブラッキー(スパイク)みたいな立場だね……!
【北斗の拳】だったら
はい。完全にピカ>ブイのバランスです。
最初は強敵(とも)から選出しようと思ったものの、名台詞に日和りました。読者層に伝わらない気がムンムンしたので。逆に今までのは伝わると思ってるのか。
ちなみにピカ=ピカのバランスにするのであればこれです。
これはディズニー:ヒューイの天丼を狙うにしてもやりすぎです。
【ジョジョの奇妙な冒険】だったら
スタンドに絞りましたが、オシリス神、思い出せますか?
グッド。スタンド使い本体の名前はダニエル・J・ダービー……ジョジョの奇妙な冒険第三部で、主人公一行を全滅寸前まで追い込んだギャンブラー……
バトル自体は印象的なのに、スタンドの像と名前はイマイチ覚えられにくいカワイソーなヤツです。
ジャンプ作品でオシリスと言うと、ボーボボの頭から召喚される方を思い出してしまうのも不遇ですね。
よし、ここまで歴史ある名作が並んだから、最後くらいはもう少しフレッシュなもので喩えるか……鬼滅の刃とか……!
【鬼滅の刃】だったら
すみません。鬼滅未読なのでキャラではなくガラに注目しました。
いくら炭治郎と言えども、草間彌生の水玉と並んだらそりゃイーブイポジションさ。
赤/緑 金/銀 ルビー/サファイア ダイヤモンド/パール……
ふと気がついたのですが……天秤とは釣り合いを測るものであり、不釣り合いを比べるものではないのでは?
ましてや、僕一人で比べて公正などと、驕りそのものではないのか……?
いつの間にか夜の帳が下りた。
テミステミスに明け暮れすれば、夜空にゃ月がアルテミス、っつってね……
「青い青い静かな夜には、おいら一人で哲学する」って誰かが歌っていたけど。
お月様があんなに丸いなんて……あんなに……
あ。
【天体】だったら
組み合わせの釣り合いなんて、人間の主観でしかないんですね。
みなさんも好き勝手に釣り合いについて考えてみてください。そして、誰かと語り合ってみてください。
天秤は片一方では機能しないのだから……