水しぶきをキレイに撮りたい

 

yama

「先生。この前、水しぶきの写真を撮影しようと思ったらくっそブレたんですけど、どうすれば良かったんでしょうか?」

 

 

 

 

 

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yama

「当日のイベントではスーパースローで撮影できるビデオカメラが設置されていて、参加者がずぶ濡れになる様子がVineにアップされていくという仕組みになっていたのですが、ちょっとヤバイくらいの水の勢いだったんですよね。

 

 

tsuru

「普通のカメラの設定じゃ、なかなかうまく捉えられないでしょうね!シャッタースピードISOというものを巧く使いましょう。」

 

 

 

 

 

 

 

犬ペンギン

 

tsuru

シャッタースピードの時間が短ければ短いほど、被写体の移動距離が短くなりますよね?移動距離が大きいという事はそのぶんブレているという事なので、速く動くものほどシャッタースピードを速くする必要があります。また、その一方で光を通す時間も少なくなるため、写真は暗くなりがちです。」

 

 

 

 

ISO図解

 

tsuru

「そこでISOです。これはカメラの光への敏感さを表す数字で、高ければ高いほど敏感です。つまりちょっとの光でも明るく映すことができます。ただし、そのぶん画質を犠牲にするので、このへんは色々試してバランスを取ることが大切ですね。」

 

 

 

 

 

具体的には、シャッタースピードは1/4000、ISOは3200くらいで撮影してみます。この時、この2つの値を自由にいじれる撮影モード「シャッタースピード優先モード(S)」で撮影するようにしましょう。

 

 

 

 

 

 

 

t01-1

 

シャッタースピード1/4,000、ISO3200で撮影。 

 

 

どうでしょう、かなりしっかり水しぶきの粒が捉えれていませんか??肝心のスプライトを忘れてきたので、代わりにカバンに入っていた正露丸で代用しているのだけが痛いですが、かなりいい感じに撮影できています。

 

 

 

 

 

 

 

IMG_3846

 

「晴れていると、もっと綺麗に水滴が撮れるんですけどね」と鶴崎さん。撮影現場が明るく、ISOを低く設定できれば、そのぶん画質も上がるためだそう。
※水しぶきは、園芸用のホースを使いました。

 

 

 

 

 

 

 

splash

 

スプライトの公式サイトの写真のように、水滴をがっちりおさえつつ、爽快感のあるように撮影するには、さすがに超高速のシャッタースピードや豊富な光量の確保など、大掛かりな準備が必要そうです。

 

 

 

 

 

 

 

いい感じの逆光写真を撮りたい

 

sample

 

※写真はイメージです

 

 

 

yama

「なんか上の画像みたいな感じで、夕焼けの海を背景に人がシルエットになってる写真がかっこいいので撮りたいんです。」

 

 

tsuru

「ではモードをマニュアル露出(M)にして、スポット測光という機能を使いましょう。カメラの設定を明るい背景に合わせて、手前の人物をわざと影にしちゃうという方法ですね。」

 

 

 

 

 

 

spot

 

tsuru

「まずは測光方法を変更します。カメラのメニューから測光モードを「スポット測光」という、中心点の明るさだけを計測するモードに変更します。できたら液晶画面じゃなくてファインダーを覗いてください。

 

 

 

 

 

  

ファインダー

  

※黄色く点滅しているところ(露出)の数値を0に合わせましょう。

 

 

yama

「お…なんか下のほうにメーターみたいなのがありますね。」

 

 

 

tsuru

測光をしたいところをファインダーの中心に合わせてください。その状態でシャッタースピードとF値を手動でいじってみて、下のメーター(露出)が真ん中の0になるように調整してください。ちょうどよい設定だと、0になるようになっているんです。最初にマニュアル露出(M)に設定するのは、このシャッタースピードとF値を手動で調整できるからなのです。

 

 

 

  

 

 

 

tsuru

「できたらファインダーから目を離し、今度は映したい被写体にピントを合わせて撮影すればOKです。

 

 

 

 

 

 

 

 

t02-1

 

見事に被写体が影になり、背景が明るく撮影できています。
夏の夕暮れっぽい、雰囲気のある写真の撮影に成功しました!

カメラの設定をもともと明るい背景に合わせれば、必然的に背景より暗い人物のほうは光量が足りなくなる。それを利用して、手前の人物を影でつぶしてしまうという理屈だ。なので背景が明るければ明るいほど、逆光状態が作りやすいということなんですね。 

 

 

 

 

 

 

 

t02-2

 

ちなみに測光をちゃんと人物に合わせて撮影してみると、終わります。

 

 

 

 

 

 

 

hinabita

 

設定ひとつでこんなにも写真の出来栄えが変わるのはすごい!
特にやばい服を来ているときは、ぜひ影で潰しておきましょう

 

 

 

 

 

 

 最後は夏の風物詩・花火の綺麗な撮り方を伝授!