調査終了
はい、信仰心の力で調査が無事に完了しました。それでは見ていきましょう。
①構成
まず、ベースとなる論の構成は下記のような特徴を見て取ることができました。
「時間という概念を持ち合わせていない高次元生命体に、時間の概念を説明する時の図」と勘違いされそうですが、違います。
つまりこれは、社長はしっかりと時系列順に物事を語るということです。
「結論から話す」などの話法などは使用せず、順序に即して話を展開させる傾向にあります。
②未来志向
特に「未来」が他の「過去」「現在」よりも比重が大きいことも特徴です。
現状では達成できていなくとも今後の発展・成長を見据えていることを強調することで、人々を欺くことができます。
「目指す」「新しい」「今後」「一層」「更に」などの単語が多く使われていたのも、「未来志向」を補強する証拠になるでしょう。
③変化に対する対応
「②未来志向」と若干重複しますが。これも大事な要素です。
社長は変化し続ける環境に対して、いかに柔軟に行動してきた・行動していくかを語ります。
外部の環境という目線が加わることにより、説得力がより補強されます。
④グローバルな視点
これはビジネスにおいては一般的な要素ですね。
横文字を多く使うのもグローバルな感覚を持ち合わせていることのアピールになります。
⑤フックとなるワード(造語、命名)
社是、経営目標、スローガンなど、ひとつの軸となるモットーのようなものも多く見受けられました。多くの場合は「」でくくって強調しています。
主軸となる考えと一言でまとめるのも、より伝わりやすくなり説得力が増すテクニックなのかもしれません。
そして1000社分(実際には会社のあいさつがないサイトもあったので900弱)の単語を集めた結果がこちらです。
(読まなくてもいいです。僕の徒労が伝わればそれでいいです)
正直1000社も調査する必要があったのかは疑問がありますが、というより完全にそんな必要はなかったですが、なかなか有意義な調査になったのではないでしょうか。
上記の傾向に沿って、このへんの単語をいい感じに織り交ぜればあなたも説得力に満ちあふれた人間になれるはずです。
以上、スーパーお役立ちライフハックでした~。あざしたっ!!! おわり。
…ですが、読者の方々はまだ納得できてはいないでしょう。
いたずらに疑り深さだけをいびつに肥大化させてしまった現代社会の病理ですね。二言目にはソース、ソースって。怖。
さきほどの傾向をしっかりと押さえれば、いかなる状況下においても必ず相手を納得させることが出来ます。
むしろ不利な状況であればあるほど「説得力」はその真価を発揮するのです。
実際に模範例をお見せしていきましょう。
今回の調査がいかに有用なものであったかを証明します。ではどうそ。
「交際相手の父親に挨拶をする男性」
初めてご挨拶させていただきます。私、不離居 我造(ふりい がぞう)と申します。
26年前に誕生し、それから今日に至るまで地域に寄り添い一意専心に勉学・趣味・職務に打ち込み、類をみない発展をとげてきました。
娘さんとは5年前から真剣交際を開始し、パートナーとしての関係性の確保に努めてまいりました。
現在は私は地元商社の営業職として働いております。
現状では、営業におけるスキル不足という理由から机をピカピカに磨く(デスク・ブラッシュアップ)業務しか行っておりませんが、
頑張り屋さんという強みを活かし、ゆくゆくは営業としての職責を全うするつもりでございます。
私はフロンティアスピリッツを絶やさず、果敢にチャレンジしてまいります。
さて、昨今日本における人口の減少・少子高齢化の進行が大きな社会問題となっております。
そのような社会的問題は私自身に託されたミッションだと認識し、全力で問題解決へと取り組んで参ります。
絶え間なく変化する社会、その変化とともに成長しつづけること。
それが私自信の価値の創造に繋がると考えて行動して行く所存であります。
具体的に言いますと娘さんと繁殖を目的とした性交渉を行いました。
いえ、娘さんの市場の開拓と深耕を図り、事業の拡大を図りました。
出来ちゃった婚、から世界の「DEKIKON」へ。
今後ますます、飛躍する私の活動をぜひご期待ください。
お父様におかれましては、引き続き変わらぬご理解とご支援を賜りますようお願い申し上げます。
どうでしょう。こいつはかなり好感のもてる青年ですね。
それでは次の例をみてみましょう。
「うんこを漏らしてるやつ」
お初にお目にかかります。うんこを漏らした人です。
今年で誕生26周年を迎えましたが、20代になってからは計14回漏らしており、今日に至るまで崩壊するストマックに追随しながらメルトダウンを継続してまいりました。
そして、まさに今、15回目という節目を迎えています。
私たちを取り巻くスカトロジー分野は、現在大きなターニングポイントにあります。既存の価値観のドラスティックな転換が起こっているのです。
つまり世界的に多様性が広く認められつつある現代において、「うんこ」もまた「多様性」(ダイバーシティ)のひとつであることが認められつつあるのです。
近年では「うんこドリル」がヒット商品になるなど、うんこの社会的な地位が見直される気運が高まっております。
私の掲げる理念は、「人間という生の肯定」です。私がうんこを強く堅持してきたのは、ひとえにこの言葉に集約されます。要するにうんこを漏らすことで旧態依然の形式に疑問を投げかけているのです。
「あなたはうんこをしないのか?」と。
漏らす事、それはとりもなおさず私が人間だという証明なのであります。
今後も私はさらなる技術の向上に注力し、この分野で世界をリードする存在になり、いずれは何かやります。具体的には決まっていませんが、将来的にはグローバルなやつのすごい展開を目指しております。そう自分たちを鼓舞し続けます。
時代がどのように変化しようとも、必ず「人」があり「うんこ」がある。
そのサイクルは普遍のものであります。
「NEVER ENDING POOP 」
今後もステークホルダーの皆様の期待にお応えできるよう邁進してまいる所存でございますので、今後ともより一層のご支援を賜りますようお願い申し上げます。
あと、そこのコンビ二でパンツを買ってきていただけませんでしょうか?
こいつ、いい奴そうですね。次見てみましょう。
「めちゃんこ不倫してたやつ」
皆様には平素より格別のご厚情を賜り心よりお礼申し上げます。
今、私達は目まぐるしく変化する社会のなか、既存の価値観にとらわれない柔軟で大胆な発想とグローバルな視点が求められています。
私のモットーは「挑戦」。今までも誰もが無理だと思うような課題も、たゆまぬ努力の末に成功を収めてきました。
したがって、不倫もいわば私にとってはひとつの挑戦であったわけであります。
人が通ったことのない道でなければ挑戦する必要はない。それは時には非難され、後ろ指をさされることもあるでしょう。
しかし常に茨の道を歩むことでしか、持続的な価値の向上を図ることはできないのです。
私の目的は性的欲求の解消ではありません。
妻以外の女を抱くことで、家庭生活とのシナジー効果を最大化し、妻により高度なサービスを創出したい。
そして活力あふれる男性として、家庭に貢献していきたいと考えおります。
将来的にはおそらくどこか海外の国にはあるに違いない一夫多妻制を我が国にも導入し、皆様が健康でイキイキと暮らす社会を実現させたい。
私は挑戦することをやめません。
「Don’t Stop Me Now」
恐れず、歩みを止めないものだけが真の開拓者になる。
現状におきまして裁判が激化するなど、依然厳しい状況が続いております。
弁護士様には今後ともより一層のご支援を賜りますようお願い申し上げます。
説得力しかないです。
終わりに
いかがでしたでしょうか。
ぜひ皆様も「社長のあいさつ」から学んだ説得力で、世間をバンバン渡り歩いてください。
ところで、僕には今回学んだこのメソッドを早速使える機会があるんです。
避妊はしたほうがいいし、不倫はしないほうがいいし、締切は破らないほうがいいです。
うんこは個人の裁量に任せます。
以上です。