みなさんは「逆ナン」という都市伝説をご存知だろうか?
逆ナンとは「逆ナンパ」の略で、女性が男性をナンパすること。
昭和末期にそういった女性が増加して話題になったそうだが、僕や周りの友人の間では、
「そんなうまい話があるわけないじゃないか。企画モノのAVじゃあるまいし」
と、都市伝説化している。逆ナンなんて本当にこの世に存在するの・・・!?
というわけで、今回はこの伝説を検証するために、
ナンパの聖地・渋谷で逆ナン待ちしてみたいと思う。
Twitterで「逆ナン師」を探してみる
存在するかわからない「逆ナン師」に向けて、まずはTwitterでこんな質問をしてみた。
【逆ナン得意な女性に質問】もし渋谷で逆ナンするなら、どの辺で何時頃に行いますか?
— アインツワッパ (@EinsWappa) 2015, 5月 31
すると、ある1人の女性からDMが。
普通に存在した! 都市伝説がいきなり覆されてしまった!
この女性の言うとおり、たしかにCLUBだとそういうことがあるのかもしれない。
現に、オモコロライターのヨッピー主催のイベントに行ったとき、男が女に話しかけられているところを目撃した。CLUBという空間においては、それが日常風景なのかも。
では、CLUBじゃなくて路上ではどうなの? 聞いてみた。
遅めの時間帯? なんで?
さすが経験者。洞察力がすごい・・・。
あと、上書き保存という表現ヤバい。
逆ナン先生の助言どおり、
「22時前後」に「渋谷のTSUTAYA前」で検証を行うことにした。
逆ナン待ち1日目|オーラ作戦
6月1日(月)。晴れ。
逆ナン待ち初日の本日は、体中から話しかけやすいオーラを出す作戦でいきたい。
オーラは目に見えるものではないが、
もし「ドラゴンボールの超サイヤ人のようにオーラを可視化」できたら話しかけやすくなるはず。そしたらそのまま逆ナンにつながるかもしれない。
というわけで、オーラ製造機を作ることにした。
材料はこちら。
まず、ショルダーシステム(アップルカッターに紐をつけたもの)に、ドリンクホルダーを固定する。
次にカラーセロハンをライトに巻きつけ・・・
それをコップに固定する。
あとは作ったものをすべて体に巻き付けて、コップにドライアイスと水を投入すれば・・・
「クリリンのことか―――――ッ!!!!」
このまま中目黒から渋谷に向かう。
渋谷のTSUTAYA前に到着。逆ナン待ち、いよいよスタート!
【逆ナン待ちルール】
・自分から声をかけてはいけない
・声をかけられてもこちらから誘ってはいけない
・誘いの言葉(飲みに行こう、番号交換しよう、LINE教えてなど)があった時点で逆ナン成立!
TSUTAYA前でしばらく待機。
歩くとコップの水がこぼれてしまうので、基本的にはその場から動かない「地蔵スタイル」で待つ。
煙が足りない場合は、コールドスプレーで補った。
ちらちら見てくれる女性はいるものの、開始から1時間ほど経過しても声をかけられない。
「このまま1週間だれにも話しかけられずに終わったら記事としてどうなんだろう」
焦り始めていたそのとき、ひとりの女性が話しかけてきた・・・!
それ何するんですかぁ? めっちゃ気になるんですけどぉーーー!
ドラゴンボールって知ってますか?
知ってるぅー!
超サイヤ人のとき体中からオーラ出てるじゃないですか。アレです。
すごーい!!! 写真撮っていいですか?
もちろん。
彼氏がいたので逆ナンではなかった。純粋に気になったので声をかけただけのようだ。
ストリートパフォーマーと勘違いされているのか「がんばってください!」と励ましの言葉をいただく。
このふたりも「珍妙な格好が気になった」と話しかけてくれた。吉本興業の若手芸人らしい。コンビ名は「すんなり」とのこと。
オーラ製造機の概要を説明すると、頼んでもいないのにかめはめ波をいただいた。
「ご…悟飯――――――ッ!!!!!!」
このあと23:00まで待ったが、女性から話しかけられることはなかった。
逆ナンなんてそう簡単にされるものじゃない。僕は肩を落として渋谷を後にした。
【1日目の活動時間】21:30〜23:00
逆ナン待ち2日目|コンビ作戦
6月2日(火)。くもり。
今日はソロ待ちからのコンビ待ちでいきたいと思う。
ちなみにソロ待ちはひとりで待つこと、コンビ待ちは複数人で待つことである。
1日目は珍妙な格好だったので、今回は素の自分、ありのままの自分で勝負してみたい。
まずは僕のホーム「TSUTAYA前」でソロ待ち。
1日目は多少目立っていたので通行人の視線をビシビシ感じられたが、今日は皆無という印象だ。しばらく待っていたが、見向きもされない。これが当たり前なのだ。
友人の「えいぞう」という名のナンパ師から、
「ドン・キホーテ前に行けば、暇そうな女がいると思うよ」
と事前に聞いていたのでドンキに来てみた。
たしかに座れるところがあるので人が集まりそう。しかし自転車がゴチャゴチャしているのが気になる・・・。
ドンキ前で10分ほどソロ待ちをしてみたが何もなし。やはり、地味な三十路のおっさんひとりでは逆ナンなんて夢のまた夢なのか。
ここで、ソロ待ちを諦めて、コンビ待ちにシフトすることにした。
そういえば、逆ナン先生も「ひとりでいるよりグループでいたほうがいい」と言っていた。
人と一緒にいたほうが大胆になれるということなのかもしれない。
カバンからコンビを取り出し・・・
装着する。これでコンビ待ちに挑む。うまくいけば二人組の女性から話しかけられるはずだ。
109前でコンビ待ち。
なんとなくこの辺りはガラの悪い人たちが多い気がする。怖いのでTSUTAYA前へ移動。
その後、TSUTAYA前、ハチ公付近でコンビ待ちを継続。
フィリピン系の女性から募金を頼まれることが7回あったが(募金詐欺?)、それを除くと今日は誰からも話しかけられなかった。
敗因はなんとなくわかる。危険なオーラがでていたからだ。
逆ナン先生に「話しかけやすい男性のタイプ」について聞いたとき、このように言っていた。
マネキンを肩に装着していると「危険なオーラ」が出てしまうのかもしれない。
3日目は今日の反省を生かして、必ず逆ナンされてやる。必ずだ・・・!
【2日目の活動時間】20:30〜22:30