「グルメ漫画」
で何より大事ものといえば!
それはうまそうな料理や、素晴らしいアイデアの調理方法でもありません。
最も重要なもの、それは……
「審査員」のリアクション!
味という不可視の感覚を読者に分かりやすく伝達するためには「リアクション」する側が最も大切。
数々のグルメ漫画で、オリジナリティーのあるリアクションは我々に強烈な印象を残してきました。
それなら俺たちも……
さあ、いよいよやってまいりました!『グルメ審査員リアクション選手権』の開幕です!
司会を務めますのは私、加藤です!!
今回はこちらの4人に「漫画でみるようなグルメ審査員らしいリアクション」を競っていただきます!
いかにフレッシュでオリジナリティのあるリアクションを発表してくれるのか!私、胸の高まりが抑えきれません!
真剣な面持ちの審査員たち!すでに各自の世界に入りきっているようです!
さあ、リアクションを制す審査員は果たして誰なのか!?
『グルメ審査員リアクション選手権』……
開ッッ!!
幕ゥゥウ!!!
なお、この記事は『味の素冷凍食品』様の提供でお送りいたします!ありがたいですねえ!
1人目 原宿
さあ、最初の審査員は原宿です! 彼は和食界の重鎮として審査するようですよ!
見た目はまさに厳格そのもの!和装と重厚な面持ちがオーラを醸し出しております!
では、さっそく審査の意気込みのほうを聞いてみましょう!
いまの時代、嘆かわしいことに味の濃いジャンクな料理が好まれています。
しかし、正しい和食だけを食べなさい、というのがいかに難しいのか。それは分かっているつもりです。それぞれのライフスタイルというものがありますから。
それでも! というよりむしろ、それだからこそ! 私は和食というものにこだわるのです
和食の伝道者として、自らのルーツである文化を啓蒙していかなければなりません。
料理というもののある種の神聖さを信じています。それは私の中にしっかりと根を張る信仰だと言って差し支えないでしょう。
今日はどんな料理を食べさせていただけるのか。しっかりと見定めさせていただきます。
きびしそうッ!!!!
まさに審査員・オブ・ザ・審査員!!これはリアクションの期待値が高まります!
おっと!思わず料理人も顔つきがこわばります! では、料理を出していただきましょう!
……
おまち。これが俺の料理だ。
おおっと!? これは……シュウマイ!?
なんと和食の大家にシュウマイを出してきました!!!!
これには原宿審査員も動揺を隠しきれません!
……
正直言って少しがっかりしました。大変失礼ながら、この大会の程度が知れますね。
とはいえ、一応いただいてみましょう。
あぐ……
!!
こ……
こ、この味は……
原宿審査員!? どうしました!?
気を……気を失っています!!
誰か!!お医者さん呼んで!!!!
これは……
思い出す……あの時を……
あの頃……
まだ何者でもなかった、自堕落な生活を送っていた私は……
不意に……
本当に不意に思ったのだ……
料理をしてみよう、と。
と言っても、大したことができるわけではない。
私はただ、できるだけ丁寧に、自分なりの工夫をしながらインスタントラーメンを作っただけ。
だがそれは……
その味は……
うまかった。
あれだ……あの体験があったから……
私は料理家を志したんだ……
原宿審査員、意識を取り戻したようです!!
何のために生きているのかも分からなかったあの頃……
『たまには丁寧に作ってみるか』と、思い立って作ったインスタントラーメンと……同じときめき!!
参りました。どうやら初心を忘れていたのは私のほうだったみたいですな。
「過去回想」です!!!!
料理によって「個人的な体験を想起させる」は王道ながら非常に力強いリアクション!
また「うまさ」という抽象的な概念を分かりやすく伝達するために、若き日のイメージと結びつけました!!これは最初から高評価が期待できそうです!
さて、紹介が遅れましたが今大会には「審査員の審査員」としてダ・ヴィンチ・恐山さんがジャッジさせていただきます。
▼審査員の審査員からのコメント▼
最初の厳しい姿勢を初心に返るための前フリに利用するとはテクニカルですね。 でも、ラーメンとシュウマイは全然ちがうのではと思います。
これはなんとも言えない得点!このリアクションで50点とは、なかなか厳しい戦いが予想されそうです!
2人目 マンスーン
さて、続いてはマンスーン審査員!
身に包んだシェフコートからもわかる通り、こちらはシェフとして審査に臨むようです!!
同業者ならでは厳しい意見が飛び出しそうだぁ!
率直に言うと、他の国と比べて日本料理界は遅れています。フランスで長い間料理に携わり、そう実感しました
料理は腹を満たすだけの手段ではなく、カルチャーなんです。
そこに美学が伴っていなければ……それは料理とは呼べません。ただの食料です。
日本料理界に、これ以上失望したくないというのが正直な感想ですね。
おおっと、これは手厳しい意見です。どうやら居丈高なシェフとして審査をするようですよ。
(みなさん、気を付けて!この人おっかないですよ! )
では料理審査にまいりましょう!
おおっと、これは……
一見なんの変哲もないチャーハンに見えますが、これは一体!?
その通り。これはチャーハン。それ以上でも以下でもありません。
なんということでしょう!あろうことか三ツ星フレンチのシェフにチャーハンを作りました!
はあ……。こんなものですか。
まあ、僕だってチャーハンぐらい食べますよ。ただ、これは家庭料理ですよね?
神聖な大会でだすような料理だとは到底思えませんね。
やはり厳しい指摘が入ります!!!果たしてチャーハンがフレンチシェフに通用するのかァ!!?
とはいえ審査員として務めは果たします。では……
あむっ……
ん?
これは……
これは……!!
はわ!?
あっーーと!! 何かが……何かが近づいてきました!!!!
ふわぁぁあああ!!!!
あ……
味!!!!!!!!
味が!!!!!
「味」が襲ってくる!!!!!
なんということでしょう!? 私は夢でも見ているのでしょうか!?
マンスーン審査員に巨大な「味」が襲い掛かっています!!!
危ないので私はスタコラさせていただきます!!!!!!
わあああああ!!!
/ わああああああああああああ!!!! \
/ やめてー!! \
逃げろッ!!!!!!
た……大変なことが起こっています
味が実体化して審査員を追いかけまわしています!!!!
くわばらくわばら……
ハァハァ……
?
追ってこない……
巻いたのか?
や…
ンヒャヤァァァアアァア!!!!
暴力!!!!!
味の暴力や!!!
まさに味の暴力や!!!!
おおっと覆いかぶさった!!!
不肖ながら私! カウントをとらせていただきます!!!
1! 2! 3!
4! 5! 6!
7! 8!9!
俺の完敗だ……
10!
味選手がテンカウントを奪取!!
いまのお気持ちをお聞かせください!
ふむふむ。勝利したというのに非常に謙虚な意見ですねえ。見習いたいものです。
以上、マンスーン審査員のリアクションでした。比喩表現が実体化するという高度なテクニックでしたね!
こちらもシンプルながらインパクト大でございます。さ、というわけで審査員の審査員のジャッジに移りましょう!
▼審査員の審査員からのコメント▼
舌に押し寄せる「味」を具現化することで、観客にもインパクトが伝わりやすくなっていますね……!
非常に素直で好感の持てるリアクションでした。
おお!これは高得点です!早くも優勝はきまったかぁ!?
3人目 永田
どんどんまいりましょう!お次は永田審査員だ!
彼は一切の妥協も許さない四角四面のミスター グルメロボット!辛口評論で知られているようです!
料理というものは一切の曖昧さを許すべきではありません。
洗練こそが料理そのものであり、精神なのです。
ひぃ~~~!!コイツは融通が利かなそうだぁ!いかにもカタブツって感じです!
では早速リアクションを見せてもらいましょう!料理を出してください!!
ああ~~っと!!これは冷ややかな目つき!!落胆が隠しきれていません!
やれやれ……シュウマイ…ねえ……
ま、別にいいですけど
では……
!!!
バシッ!
永田審査員が箸を叩きつけるように置きました!!!
まさか、審査を拒否するほどの出来だったというのか!?
料理人にも緊張が走ります!!
スッ……
え!?
ちょちょちょ……待ってください! 一体どこへ行くんですか!?
永田さん! 審査の途中ですよ!!
えらいことになりました……!これでは大会がめちゃくちゃです!
まさかの審査放棄です!!
いや……
これはまさか……
「アレ」が出たというのか!?!?
スタスタ……
バーンッ!!!!
ハァハァ……み、みなさん……刮目してください……!
永田審査員のこのリアクションが見れるのは何年ぶりのことでしょうか……
スタスタ……
幻のリアクション!!
「帰宅の永田」だーーー!!!!!
ガタン……ガタン……
お、これうまそうじゃん
ガチャ……
ただいま~
パチン
今日も疲れた…っと
どっこいせ……
お、なかなかいいじゃん
うん、普通にうまい。
ふぅ。
早いけどもう寝るか……
ふふっ……クク……
このショート動画、おもしろ……
スマホ見てないで寝なきゃな
……
(今日食べたシュウマイうまかったなあ……)
(びっくりして帰宅しちゃったけど……)
(めちゃくちゃうまかったなあ……)
なんということでしょう!永田審査員は「滅多にでない審査員固有のリアクション」を使用してきました!
そこに「帰宅」という独自性を加えることによりオリジナリティを表現!!
結果が待ちきれません! リアクションの審査をお願いいたします!
▼審査員の審査員からのコメント▼
帰ったら見れなくないですか?
これは手厳しい!残念ですが優勝争いに食い込むことはできませんでした!
4人目 長島
さあ!ラストの審査員は長島!
旧態依然の料理界に新風を吹き込む美食家、とのことです!!
よろしくお願いします。本日は個性的で才能のある料理人がいると聞いて、非常に楽しみにしていました。
最近は退屈してるんです。どの料理もあまりユニークだとは思えなくて。
料理ジャンルは問いません。この渇きを癒してくれれば、僕はなんだっていい。
この渇きを……
いけすかないッ!
これは料理でギャフンと言わせがいありそうな審査員だぁ!!
サァー!じゃあ料理の方いっちゃいましょう!!!お願いします!!
あ、そうですか。ふ~ん。
僕、たいていの料理は見ただけで味が分かっちゃうんですよね。もちろんこのチャーハンだって。
これ、食べればいいんですね?
まったく……。なんで僕がこんなものを。
ん……?
ここはどこだ……?
え??
嘘でしょ……?
長島さん!? この状態はまさか……?!
カ ……
ニ ……
カニだ
カニだ……!!
でかいカニだ!!!!
ヒャァアアア!!!!!!
バケモノ!? なんなんだこれは!?!?
「大丈夫だよ……」
え!?
「カニは長島の味方だよ」
私の味方……? そういえば以前にも君に会った気がする……
「僕に触ってみて」
硬い……
立派な外骨格だ。さぞ身が詰まっているんだろうね
なんでだろう。不思議と穏やかな気持ちになる……
「僕はあなたの心象風景。長島が生んだカニなんだ」
「僕も長島に触れていい?」
え? あ、ああ!もちろん!!
「ありがとう」
イギッ!!!!
アッツッッギィッ!!!!!
それなりに痛い!!!!
ハァハァ……!!!
でも、なんだか嬉しいや……
長島お馴染みのリアクション、「カニとの対話」が出ました!!!!
このチャーハンにカニは入っていませんよ。
違うんですよお、料理人さん! 知らないんですかあ?
長島審査員はうまいものを食べると精神世界のカニと対話するんです!!
カニが入ってないのに?
その通り!!カニが入っているか入っていないかは関係ありません!!
うまいものならすべて!カニとの対話が発生するのです!!
ハッ……
また会えたね……
ありがとう、料理人さん。僕の心のカニとまた出会わせてくれて。
精神世界で食材と対話するというリアクションを披露した長島!!
このトリッキーさがアダとなるか?!それとも!?審査員の評価はいかに!?
さあ、泣いても笑ってもこれが最終審査!!ダ・ヴィンチ・恐山さん!お願いいたします!!
ズコー!!!
ちょいちょいちょい!
ちょいちょいちょいちょい!!
ちょいちょいちょいちょいちょいちょい!!!!!!
いや、カニ入ってないのに!??!
おかしいでしょ!!!!!!!!
カニが入ってないのに、カニと対話するのは世の理に反するデショ!!!!!!
不条理な世界で生きる我々とて、これはさすがに看過できないデショ!!!?!
流石にもう一回ぐらいずっこけないとつり合いとれないッショ!!!?!?
ズコー!!!!
どして!!?!?!
どしてなのと言わざるを得ないデショ!!?
ダ・ヴィンチ・恐山はこの「ツッコミリアクション」が評価され、大会を優勝した。
そう、人生はチョコレートの箱。
開けてみるまで何が起こるか分からないってこと。
こうして意外な結末で、『グルメ審査員リアクション選手権』は幕を閉じた……。
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さて、今回は「おいしいものを食べたときのリアクション」で競い合ったわけですが……
ついリアクションが抑えきれないほどうまいものといえば……
味の素冷凍食品の「ザ★®」シリーズ!
そう!今回の大会で使用したのは「ザ★®チャーハン」「ザ★®シュウマイ」なんです!
ひとくち噛むと肉汁が口の中でジュワッとひろがる、肉のうま味がたまらない大ぶりの焼売!
噛むほどに広がる焼豚のうま味で、一度口にすると一心不乱に食べきってしまいたくなるチャーハン!
おっと!マンスーンも一口食べれれば思わず「うまい顔」になってしまうようです!!!!
11月16日から30日まで、味の素冷凍食品「ザ★®」シリーズを食べた人たちの 「うまい顔」が、広告グラフィックとして日本全国で掲出されています!なんとグラフィックモデルは全員、X(旧Twitter)で募った本物の「ザ★®」のファン!
みなさんもぜひご自宅で「ザ★®」を食べ「うまい顔」しちゃってください!
え!?「うまいは人を幸せにする」!?
そうなんですか!?シュウマイさん!?
本当なんですかッ!?
本当らしいで~~す!!
(これ、本当なんです!)
永田も自宅で大満足!!