買った本を並べてみよう
結局、みんな4冊ずつになりましたね。
私はこの4冊です。
恐山が買った本
・『清少納言がみていた宇宙と、わたしたちのみている宇宙は同じなのか?』
・『魚は数をかぞえられるか? 』
・『人生をいじくり回してはいけない』
・『えーえんとくちから』
かっけえチョイスだな。
『人生をいじくり回してはいけない』、気になるなあ。水木しげる先生の本?
これ、めちゃくちゃいいですよ。「水木しげるの一日」という章で…
「朝といっても昼だが目をさますとまず、小便をする(ボウコウに尿がたまってるからである)。」
小便の注釈まで…
面白い。
この力の抜け方は、すごいなあと。
僕が買った本は、こちらです。
原宿が買った本
・『推し、燃ゆ』
・『自己啓発の罠』
・『言語学バーリ・トゥード』
・『コバゴー式 麻雀“早覚え”点数計算マスタードリル』
毛色の違う本があるな。
『コバゴー式 麻雀“早覚え”点数計算マスタードリル』
麻雀をもっとやりたいんだけど、点数計算ができないから雀荘に行けないんだよね。だから覚えようと思って。
ドリル形式なんですか?
直接書き込んで、答え合わせできるようになってます。これなら覚えられそうだなと。
まさに実用書だ。
これもなんかすごい。
『言語学バーリ・トゥード』
言語学者の川添愛さんの本だ。私も好きです。
AIは「絶対に押すなよ」を理解できるか…っていうのがサブタイトルになってて。AIがニュアンスとか背景をどこまで理解できるか、っていう話をしてるみたい。
みんなセンスいいなあ。そういう本を選んでみたいわ。
みくのしんさんの本もめちゃくちゃいいと思います。
みくのしんが買った本
・『まねしたくなる 土井家の家ごはん』
・『レトロ家電デザイン ’60s~’80sのライフスタイルをのぞく』
・『生きる』
・『もこ もこもこ』
なんかオシャレだな。
表参道のカフェに並んでそう。
この土井善晴さんの本だけ、文庫本なんですね。
『まねしたくなる 土井家の家ごはん』
そう。レシピ本だと思ったら、
文字なのよ。
文章でレシピが書いてあるんだ。
買おうか迷ったけど、買ってみました。土井先生を尊敬してるから。
パラパラめくるだけでも楽しそうですね。
でも、今回の一押しはやっぱりこれ。
『生きる』
バトルのときはうまく説明できなかったけど、本当すごいんだわ。ちょっと読んでみるね…
「いま生きているということ それはのどがかわくということ」
いいなあ。
「木もれ陽がまぶしいということ ふっと或るメロディを思い出すということ」
「くしゃみすること あなたと手をつなぐこと」
これ泣いちゃうかも。
この詩を渡されて、絵本にしてって言われるプレッシャー凄そう。
でも、その絵もその期待を超えてきてる。絵にうるささがなくて、ちょうどいいんですよ。
まさに日常、って感じのする絵ですね。狙ってるいやらしさがない。
「泣けるということ 笑えるということ 怒れるということ」
「自由ということ」
鳥肌たったわ。
泣いてる?
1人で読んでたら、間違いなくしゃくりあげてた。
いやあ、これが自分のものになるんだ。本を買うっていいっすね。
持ち帰って本棚に並べる時も楽しいですね。
図鑑とか絵本とか写真集とか…文字だけじゃない本もいっぱいあった。本屋って、難しい本を買わなきゃって固定観念があったんだけど、好きな本を買っていいんだ、っていうのは発見でした。
同じ本屋に行ってるのに、買ってる本はこれだけ違いますからね。みんなの脳をのぞいてる気分になる。
レジで待ってる時に横に恐山さんがいて、そんな本買うんすね、っていう感じで、本で雑談できたのも嬉しかったな。
あと、やっぱり…「俺、谷川俊太郎のこと好きなんだ」って気づいた瞬間が一番嬉しかった。
「好き」が見つかったんだ。
…
いやあ〜…
どうしたんですか?
楽しかったけど、ここ、なくなっちゃうんすね…。
街から本屋がなくなるっていうのは、寂しいもんだよね。
俺、悲しいです。今回の企画で、この本屋に愛着が湧いた。もっと前から知っときゃよかったな、って思います。
私たちとしても、最後にいい思い出ができました。
渋谷にこういう本屋があった…ということだけでも、皆さんに覚えておいていただけたら嬉しいです。
MARUZEN&ジュンク堂書店 渋谷店は、本日、2023年1月31日19時をもって閉店となります。
閉店フェアも最終日まで開催中なので、最後に訪れてみてください。
(※2/1以降の渋谷店に関するお問い合わせは、系列のジュンク堂書店池袋本店までお願いします。)
店内にお客さんからのメッセージがたくさん…。
これ、小さい子の字がめっちゃ多いんだよ。
それだけ愛されてた場所なんでしょうね。
うん。そうだね。