本日はお越しいただき、ありがとうございます。

 

デアゴスティーニ創刊号 蒐集家コレクターの岡田です。

 

???

デアゴスティーニって、あのパーツがちょっとずつ届いて、組み立てるやつ?

そうですね。

デアゴスティーニとは?

毎号付録されるパーツを組み立てていくと、最終的に模型が完成する雑誌。各シリーズの一冊目は「創刊号」と呼ばれる。

そのデアゴスティーニの、創刊号だけを集めている?

20種類以上持ってます。

なんで?

あれって毎号集めて完成させていくのが楽しいんじゃないですか?

毎号集めて完成させていくのって、大変だから。

じゃあ買うなよ。

たしか創刊号だけ、めちゃくちゃ安いんだよね。

創刊号は、通常の3分の1くらいの値段で、数百円とかで売ってます。しかも最初だから冊子にも気合いが入ってる。本屋で見かけると、つい買っちゃうんです。

で、終わる。

終わるなって。

2号以降を買うと、やめられなくなりそうで……

最初からそういう前提で売ってるんでしょ。

とにかく、勢いで買った創刊号が本棚に溜まってるんです。最初は後ろめたさがあったんですが、なんだか徐々に愛着が湧いてきちゃいまして。

今日は逆に、創刊号をコレクションとして披露してしまおうかと。

開き直ったな。

ついでにみなさんには、「もしこれを組み立てたら、何が完成するのか?」を予想してもらおうと思います。

パーツだけ見て面白いのかな。

何ができるかも、すぐわかるんじゃない?創刊号ってわかりやすいパーツが入ってそうだし。

これから5種類の創刊号をお見せしますが、古いものばかりなので、部品が欠けたりしてます。

じゃあ無理かも。

創刊号しか買ってないのに無くすな。

 

コレクションNo.1「鉄塊」

まずはこちらです!

え!?

なんだこれ??

ケースから出してみましょう!

 

パーツの時点でデカくないですか!?完成するとどれくらいのサイズになるんだろう……

鈍く光ってる。どういう材質なんだ…?

あ、触ってもらってもいいですよ。

こんな厳重に取り扱ってるのに?

定価499円なので。

やっす。

あ、重っ!!!

ほんとだ!鉄の重さだ!!!

わかりました俺!!!

今の手触りで!?

これは完全にわかった!!!

え〜なんだろ……

なんかこの部分ナンバープレートっぽいんですよね。

「CALIFORNIA」って書いてあるから、アメリカの車か……?

「OUTATIME」って書いてあるのも結構ヒントな気がしてきた。

おい!英語を読めるのはずるいぞ!

ずるくはない。

あれ?

ここにもなんか書いてあるんだけど。

えーと…...DELOREAN?

あ、やべ。

ちょっと!!!

答え書いてあんじゃん!!!

まあ初回ということで……。

俺、英語無しでもわかったのに!!!

では回答をどうぞ!

全員、映画『バック・トゥ・ザ・フューチャー』のデロリアンで揃いましたね!!!

書いてあったし。

映画観てないけどわかりました。

俺は英語なしでわかったから!

というわけで、こちらのデアゴスティーニでした!

 

 

『週刊 バック・トゥ・ザ・フューチャー デロリアン』 創刊号(2017年2月創刊)
1/8という大迫力のスケール。ボディパネルにはヘアライン加工を施し、あの独特の鈍い光沢を放つメタルボディや、近未来的なガルウィング・ドアを再現。

デロリアンだー!!

めっちゃいいじゃんこれ!かっこいい!!

創刊号のパーツは、後ろのバンパーだったんですね。


創刊号には、組み立て用の接着剤やドライバーもついてくる親切設計です。

2017年発行って、だいぶ前ですね。

これは、僕が初めて買ったデアゴスティーニです。高校生の頃にテレビCMを見たんですけど、地元は田舎だから売ってなくて。上京して、ようやく手に入れることができました。

たしかにデアゴスティーニのCMって昔はよく見たなあ。

なんで岡田さんは創刊号でやめちゃったんですか?

それは、このデロリアン……

全部で130号あるんです。

130号!?

週刊だから…...2年半近くかかる!?

長え!

全部買うと30万円ほどします。

おい!家建つぞ!

建たないよ。

テンション上がって創刊号を買ったんですが、冷静になって計算したら貧乏学生には無理でした。

でも、これはたしかに欲しくなっちゃうなあ。

大きさもすごい。実物の8分の1スケールだって!

でっか!

LEDが大量に内蔵されていて、ブレーキペダルをふむとブレーキランプが光ったりするらしいです。

ギミックがすげえな。

俺の描いた「ミスターフュージョン」のパーツもちゃんとあるじゃん!


※映画でデロリアンに取りつける原子炉

細かいでしょう。それにデアゴスティーニではパーツ以外にも、毎号冊子がついてくるんです。

面白そう!デロリアン初期のデザインについて解説してある。

結構、しっかり本ですね。

デアゴスティーニって、本としての側面もあるんですよね。創刊号も本屋で売ってるし。ちなみに『日本の城』みたいに毎号資料だけがついてくるタイプのもあって、そっちは完全に本です。

でもこれ、130号分もコンテンツ持つのか?

創刊号は主人公の紹介があるから、順番に登場人物が出てくるのかも。


主人公の紹介

10号くらいで「時計台のおばさん」も出てくるかな。

時計台の保存を呼びかけるチラシを配ってたおばさん?

観てないから全然わからない。

 

それにしても、思ったより本格的だなあ!

創刊号のパーツだけでも重厚感が伝わってきますね。

そうなんですよ。クオリティが高いから、パーツを部屋にずっと置いてたら、デロリアンの全体像がじわじわと見えてくるんです。

でも組み立ててる途中でパーツを無くしたら絶望しそう。

あ……!

言ってるそばからナンバープレート落とした!

え、これ……

映画のワンシーンじゃん!!!(※デロリアンがタイムスリップした後に、残されたナンバープレートだけ道路に転がるというシーン)

映画を再現してしまうとは……

ほら、これだけでも不思議とデロリアンがぼんやりと見えてきましたよね?これが創刊号パーツ鑑賞の醍醐味なんです。

たまたまでしょ。

 

コレクションNo.2「謎の木板」

続いてはこちらの品です。

???

 

木の板……?

なんだこれ?

あ、このパーツはもしかして……

ちびまる子ちゃんの髪の毛ですか?

ガーンってなった時の線?

だとしたら、かなりでかいまるちゃんができる。

さっきのデロリアンもですけど、出来上がった時の大きさがイメージしづらいですね。

むずいなあ。

嗅いでみよう。

楽器かも。

匂いで?

たしかに木製楽器感はあるかもしれない。

数字が書いてあるのは、組み立てる際のナンバーじゃないですか?

完成した時に数字が見えなくなるはずだから、こっちが裏かな?

じゃあこう組み立てて……

はまった!!!

あー!これでジャンルがわかった!!

「あれ」ですよね…乗り物。

ちょいちょい!それ以上言わないで!

あとはなんの「あれ」か、だな。

固有名詞は難しいので、ジャンルだけでもいいですよ。

ひょっとして、お勉強系の知識か?

海外の「あれ」な気がするなあ。

そういえばさっきも洋画でしたけど、デアゴスティーニ自体も海外なんですか?

はい。イタリアの会社「デアゴスティーニ」の日本法人が出版しています。

「デアゴスティーニ」もイタリア人の名前とか……?

鋭いですね。ジョバンニ・デ・アゴスティーニさんが創業したらしいです。

「デ」で区切るんだ。

ポン・デ・リングと同じだね。

このジャンルの雑誌は「分冊百科や「パートワーク」と呼ばれるんですが、デアゴスティーニが世界シェアの半分以上を占めるらしいです。

圧倒的じゃん。

では、そろそろこの板は一体なんの「あれ」なのか……回答お願いします!

あ〜タイタニックね!

確かに映画だと、デロリアンと同じ形式にできそう。

原宿さんは、ロングシップ?

バイキングの乗ってる船です。僕はこの曲線が……

川に入って村を襲う曲線だと思ったんです。

曲線から暴力を想起した?

私はその曲線を、帆船の船首の部分だと考えました。

船の模型であるという点は、みなさん一致していますね……

お見事です!2つめのデアゴスティーニは……

 

 

『週刊 HMS ヴィクトリーを作る』創刊号(2012年5月創刊)
1805年、「トラファルガーの海戦」でホレーショ・ネルソンが旗艦としたヴィクトリー号を、ミュージアムモデル級の大迫力模型として再現します。

ヴィクトリー号というイギリスの木造戦艦です。

ネルソン提督の船だ!!!

やっぱお勉強系じゃん!

創刊号はJUNERAYさんの読み通り、船首の一部でした。

デロリアンは車の後ろが創刊号だったけど、今回は前なんだね。

それは、おそらくデロリアンは道路に落ちたナンバープレートが「象徴」だからでしょう。経験上、デアゴスティーニはその象徴たるパーツを創刊号に持ってくる傾向にあるんです。だから船の場合は、船首が象徴だと考えたんじゃないでしょうか?

創刊号ばっか集めてるだけありますね。

マストとか帆とかロープとか、これもギミックがすごいなあ

最終的には1メートル以上の大きさになります。

デアゴスティーニって、でっけえ。

今回は全120号です。

また2年かかる。

期間はシリーズによってかなり幅があるらしいですが、平均すると2年くらいになるようですね。

でも俺、このデアゴスティーニは結構いいかも。船の構造にも詳しくなりそうじゃん。帆船の博士になれる。

でもだんだん難しくなってきそうよ。「竹糸で帆を張る」とかあるし。

やば。

それに2年の間に、仕事で失敗したり、うまくいかない時間もある。楽しい時間だけじゃない……

そんな時も乗り越えられるんですか?

いけるんじゃない?

ほんとに?

もし難しかった時も、作れなかった創刊号だけ持っておくだけで、うっすらと船の一部を所有している気持ちになれますよ。

ほんとに?

 

コレクションNo.3「重い家具」

続いてはこちらです。

…?

 

こっちはもう、あれだよね。

「ベッド」ですよね。

シンプルに考えたら、シルバニアファミリーとかだけど……

わ、これすごい素材がしっかりしてる!

んでやっぱ重ぇ!

デアゴスティーニは、重い。

これはシルバニアの重さじゃないな……

もう一つのパーツはなんだろう?

階段かな?にしては段差が大きい気もするけど……

元ネタはみなさんご存じだと思います。元ネタのファンの間でも、評判が高かったとか。

もしかしてまたお勉強系ですか?

確かに、さっきの帆船もそうだけど、デアゴスティーニって歴史や地理系コンテンツが多いのかもしれない。

そもそもデアゴスティーニは1901年に設立された地図の研究所にルーツがあって、最初に出版した分冊百科もマルコポーロの『東方見聞録』だったらしいです。

そんなに昔からこういう雑誌があったんだ!

昔も創刊号は安かったのか?

ちなみに「分冊百科」っていうスタイル自体は、フランス革命で始まったとされています。

フランス革命で!?

フランス革命前夜に、思想家たちが「百科全書」という書物を分割して出版し始めて、それがフランス革命の準備に繋がったと言われてるんです。「百科全書」はその後、20年かけて完成しました。

創刊号しか買ってないのに詳しいな。

始まりは百科事典なんだ!

なので起源的にはやっぱり「本」なんですよね。

それよりこれよ。

全然わかんないままだな。

そろそろお時間ですね…..今回のデアゴスティーニは、なにゴスティー二でしょうか!?

海外?

海外ってなに?

このベッドから始まって、家ができて、街ができて、そして海外ができるんです。

海外すベてが?

ほぼ世界じゃん。

逆になんで日本だけ省かれてるんだ。

私はシンデレラ城です!

あーシンデレラ城ね!

ファンが多いなら元ネタがビックネームなんだろうと思って。そしたらジブリかディズニーで、なんとなくパーツが海外風だからディズニーにしました。

やっぱり海外なんだよな。

僕はイギリスの寄宿舎ですね。寄宿舎ってみんな好きだから。

ほら海外だ!

海外って言っときゃ大体当てはまるじゃん。

では、お見せします。こちらのデアゴスティーニは……

 

 

『ムーミンハウスをつくる』創刊号(2017年9月創刊)
時代を越えて親しまれるムーミンハウスが、精巧な組み立て模型になりました! トーベ・ヤンソンの原作を忠実に再現し、版権元の厳しい監修のもと制作。

ムーミンハウスでした!

え〜!!!

ムーミンハウス!?

これはむずいわ!

ベッドと、もう一つのパーツは「玄関ポーチの階段の土台」でした。

ムーミンハウスの象徴は、ベッドと玄関ってことなんだ。

ムーミンの足の長さでこの段差を登れるのか?

え〜ちょっとちょっと!

これ、完成図めっちゃ素敵なんですけど!

すご!

有名なドールハウス作家の、村上一昭氏が監修したらしいです。

家がちょっとずつできていくっていいなあ!

部品は小さくても、やっぱり完成するとでかい。

創刊号がほんの一部だということを意識して、全体を想像する必要がありますね。空間の想像力が求められる。

これは俺、ほしいかも!!!今まで一番いい!

ベッドだけ見ても、枕があってシーツがあって、ディテールがすごくちゃんとしてますね。細部までこだわりを感じる。

そうなんです。ベッド単体でも成立する完成度がある。おまけに、実はこの創刊号にはムーミンのフュギュアもついてくるんですよね。

創刊号だけでも遊べるようになってるんだ。

だから完成させなくても楽しめるんです!

でも、デアゴスティーニ的には、創刊号だけ買われるのは嫌なんじゃないですか?

創刊号だけ買われると、赤字になるってどっかで読みました。

ダメじゃん。

この記事は公式に取り上げられなさそう。

 

コレクションNo.4「ふたつの円」

そろそろ終盤です。次はこちら!

 

 

 

 

は???

一部欠けてますが、これが創刊号のメインです。

 

これだけ?

買ってこれだけ入ってたら、戸惑っちゃうかも。

こちらはデアゴスティーニの中でも、大ヒットしたシリーズです。創刊号の初版だけで、12万部も売れたとか。

初版だけで12万部!?!?

すごすぎ。

12万人の元にこれが届いたのか……

そんな売れたなら、どっかで見かけたことがあるはず!!!

わからん。

マジでわかんない。

全くわからん……

もしかして、この円を窪みにはめると……

ちょっと顔っぽいですかね!?

創刊号に象徴的なパーツがくる…としたら、丸いのは目かもしれない。ふたつあるし。

でも、なにかの装置のボタンにも見える。

あれ?俺、ひらめいたかもしれないです。

マジで?

あ〜わかった。どこのパーツかもわかりました!

これ、「R」ってちっちゃく書いてある!このパーツが右にくるのかも。

深読みしすぎかも。もっと純粋に考えてみて。

いきなり自信がすごいな。

でもこれ……答えても倫理的に大丈夫なのかな?

倫理?

倫理的にダメなデアゴスティーニなんてあるのか?

じゃあ僕から答えちゃいますね……

週刊「コメディアン」です。

何?

コメディアンです。

顔こわ。

チェンソーマンの敵じゃん。

丸いパーツが目ってことですかね?

そうです。コメディアンの、ここ。

目の下はどういうこと?

鼻のあたりです。

そっち向きなんだ。

週刊コメディアンは横顔なので。

横向きのパーツを重ねていくってこと?

つまりこういうことでしょうか?

そうそう。週刊「輪切りのコメディアン」

やば。

やっぱ倫理的にだめかな?

倫理より、なんでその回答で自信満々だったんだ。

それを言ったら原宿さんだって……

週刊「サキエル」が何か?

サキエルだけで12万部は行かないでしょ!

コメディアンだって行かないだろ。

私はハウルの動く城だと思いました!

ハウルの城って、たしかに目みたいな窓がついてますね。

で、下から積み上がっていくんです。

コメディアンと同じ構造じゃん!

コメディアンかハウルだなこりゃ。

みなさんの回答が出揃ったところで……今回のデアゴスティーニは、こちらでした!

 

 

週刊『ロビ』創刊号(2013年2月創刊)
完全オリジナルロボットをドライバー1 本で!東京大学先端科学技術センターとの共同開発によって、より自然なコミュニケーションを可能にしたロボットです。

 

あー!!!

(爆笑)

あったあったこれ!!!

CMで見たことある!!

これの創刊号こんなんなのかよ!

ロビという名前の小型ロボットです。

動くんですよね?

踊ったり喋ったりします。

賢いな!

世界一売れた二足歩行ロボット、と言われているらしい。

12万部ですもんね。

旗あげゲームもできるとか。

コメディアンじゃん!

丸いパーツはやっぱり目だったんだ!

ロボットは目が象徴なんだなあ。

「R」は右耳のRでした。

JUNERAYさん合ってたじゃん。

ちなみに創刊号は、

「白目に黒目を差し込む」で完成します。

簡単すぎる。

でもロボットって作るの難しそうだから、これくらいハードル低いのが大事なのかもしれない。

 

最近の創刊号を一気見せ!

コレクションはまだまだあるのですが、時間が足りないので最近出たやつを一気にお見せします。

さっきサキエルという回答がでましたが、こちらは今年創刊されたばかりのエヴァンゲリオンのデアゴスティーニ

これはもう色でわかるね!

『週刊 エヴァンゲリオン初号機をつくる』創刊号(2024年1月創刊)

武器のプログレッシブナイフもあるし……

ロンギヌスの槍の一部もある。

途中でデータ読み込みできてないロンギヌス。

わかりやすい創刊号もあるんだなあ。

こちらもカラーリングがわかりやすいです!

あ、この色はウルトラマンだ!

こうやって変身する道具でしょ。

「ウルトラホーク1号」の屋根です。

『週刊 ウルトラホーク1号』創刊号(2022年8月創刊)

このドクロは…

白骨化したコメディアン?

キャプテンハーロックの船「アルカディア号」の船首です。

週刊 『アルカディア号 ダイキャストギミックモデルをつくる』創刊号(2023年8月創刊)

他にも、最近だとこんなデアゴスティーニがありますね。

サンダーバードは、島ごと作るんだ。

「海外」と同じ考え方じゃん。

いまでも新シリーズが続々と出てるんだなあ。

ただコンテンツとしては、古いアニメとかが多いですね。

やっぱりターゲットの年齢層が割と高いんだと思います。全部集めるのにそれなりのお金がかかるし……

では、次がいよいよ最後のコレクションになります。

 

コレクションNo.5「巨大なアクリル板」

こちらです!

 

 

???

わからなすぎ。

とりあえず今までで一番でかい!

今度はアクリルの板…?

これで全部ですか?

創刊号はこれで全部です。これだけ入ってる。

 

なんなんだ……

なにかの建物ですかね?

あ、板に文字がある!

「ixoqp!」

イソクピ!?

イソクピってなに?

あ、逆かも…..

「idbox!」だ!

アイディーボックス。

何かの箱かな?

IDっていう名前に、理系の香りがするな……

この茶色のは、もしかして保護シートかな。剥がれたら全部透明になるのかも。

でもこれ、剥がれる気がしないよ。

剥がれたとて、だよ。

本当にわからない。

あ〜……

はいはい、そういうパターンね……

なにかわかったんですか?

こんなものは存在しない。

します。

私たちの知ってる物体ですか?

存在は知ってるとは思います。ただ、見たことがないとわからないかも……

板に穴がたくさんあいてるんですけど……不思議なのが、左右で穴の位置がバラバラなんですよね。

あ!!!

俺……

わかったかも……

もういいよ。

コメディアンのアクスタとか言うんですか?

いやマジでわかったんだって!!今回はふざけてないって!

では最後のデアゴスティーニ、原宿さんからお答えください!

週刊「野村監督」です。

野球の野村監督?

箱の中に野村監督が映って、ID野球について語ります。

知らんし、わからん。

箱がテレビになってるってことですか?

本当にあったらすごい。

私は水族館のジオラマですね。boxは箱庭的な意味で……

なるほど、だから透明なんですね。

中で魚が泳ぐんだ。素敵なデアゴスティーニだな。

さて、みくのしんさんは……

ずばり……

3Dプリンターです!!!

え!?

俺、家に3Dプリンター持ってたんですよ。で、こんな感じの見た目だった。

3Dプリンター自体を作るってことですか?

そう。このバラバラの位置にある穴は、プリンターのシャフトが入るんじゃないですか!?

モノを作るための3Dプリンターを作る……

これもあったらすごい。

ではそろそろお時間です!

最後のデアゴスティーニは……

……。

 

 

『週刊 マイ3Dプリンター』創刊号(2015年1月創刊)
今、話題の3D プリンターが手軽に組み立てられ、自分の作ってみたいモノを形にできる! 『idbox!』は、軽量でコンパクトな3D プリンターです。

3Dプリンターです!!!

 

よっしゃああああああ!!!

すご!!!

これがわかるとは思わなかった……

マジで3Dプリンターを作れるの!?

創刊号のアクリル板は、3Dプリンターの筐体の側面でした。

穴にピンときました。きっとフィラメントとかも通したりするんだよね。

よくわからないんですが、これを組み立てていけば、使える3Dプリンターができるんですか……?

印刷もできるってこと?

できる……らしいです。でも当時のユーザー掲示板がまだ残ってて、覗いてみたらみんな苦労してました。

そもそも3Dプリントって、既製品でもむずいんですよ。気温や湿度次第で動かなかったりするし。

それを自分で組み立てるって、途方もないな……

どういう人がこれを作るんだろう?

完成させた人のインタビュー記事があったのですが、元々そういうお仕事をされていて、構造から学びたいとおっしゃってました。

世の中にはいろんな人がいるんだな……

そしてデアゴスティーニも色々ある。

なにかの構造を知りたい、っていう目的にはいいんだろうな。自分で手を動かすと詳しくなるし。ヴィクトリー号の船は、自分でちょっと作りたくなりました。

俺はムーミンのやつがよかったなあ!

私もそれかも!

ほら、みなさんもデアゴスティーニに惹かれてきましたか?作りたくなってきましたね?

ただ……

作らなくてもいいんです。

そんなことない。

デアゴスティーニに怒られるぞ。

語弊がありました。僕が言いたいのは、もちろん集めて作っていくのが醍醐味ですが、迷ったらとりあえず創刊号だけ買ってみても楽しいよ、ということです。単体でも成立するシリーズもたくさんありますし。

確かに完成形を想像するのは楽しかったな。

創刊号って自由なんです。船首が楽器になりうるし、ロボットの目がハウルの動く城に、3Dプリンターが水族館になりうる。完成させないということは、逆に無限の可能性が広がっているということでもある……

だから最後におまけとして、自分の理想の創刊号を考えてみましょう!

 

>>「理想の創刊号」を考えよう