
答え:こうなりました。
<この記事に出てくる人>
32歳になるまで本を読んだことがなかった。今でも、人の倍以上の時間と体力を使わないと本が読めない。
みくのしんが本を読む手伝いをする。

みなさんは『ごんぎつね』という作品を覚えていますか?
1932年に発表された児童文学の名作。絵本や国語の授業で読んだという方も多いのではないのでしょうか。
「思い出に残る教科書作品といえば?」というテーマになると、必ず上位にランクインするこの作品。
けれど、「初めて読んだとき、どんな気持ちだったか」を覚えている人は、意外と少ないように思います。

彼の名前はみくのしん。今年で35歳になりますが、数年前まで読書が苦手で、本を一冊も読んだことがありませんでした。
最近になって少しずつ本が読めるようになってきましたが、いまだに『ごんぎつね』を読んだことはないんだそうです。
本日のオモコロ記事は、そんなみくのしんが『ごんぎつね』を読む様子をお届けします。よろしくお願いします。

見た目は秋の話っぽいね。秋の童謡が本になったみたいだ
本当に初めてなんだね。国語の授業で習わなかった?
覚えてないな〜。やっぱりこれって、みんな読んでるものなの?
どうなんだろう。俺は今まで『ごんぎつね』未読勢に出会ったことはないけど

ちなみに、オモコロのコミュニティでアンケートを取ったところ、こんな感じでした。
「小学校の発表会でやったのでいまだに覚えている」「合唱曲で歌ったこともある」「音読の宿題につきあわされた母親がヘコんでいた」という感想もあり、やはり強烈に記憶に残っている人が多いようです。
一方で、読んだことがない人も1名。その他「授業で読んだ記憶はないけど、大人になってから読んだ」や、「教科書には載ってたけど、授業では扱わなかった(授業中、暇つぶしに読んだので内容は知っている)」という声もありました。
案外、日本人なら誰もが知っているお話というわけでもないようです。

子どもの頃からタイトルは知ってたな〜。でも「ランクの高い絵本」ってイメージがあって、読もうとは思わなかったな
絵本にランクも何もないだろ
いやいや、『はらぺこあおむし』とかは誰でも読めるでしょ。文字もすくないし、カッチリしたストーリーもない。あれが絵本ってイメージなんだよな〜

『スイミー』とか『ごんぎつね』クラスになると、もう読めなかったもん。文字も多いし、あれは絵本じゃなくて本だと思ってる
読書嫌いって、そこから始まるんだ。思ったより早いんだな
あと、絵本でも明朝体で書いてあると「うわ! 本だ!」とビビってた。文字の見た目だけで「賢い大人が読むもの」って思ってたな
▼編集部注
予め申し上げておきますが、この記事はとても長いです。
普通に「ごんぎつね」を読むより長いです。何卒ご了承ください。
読書中の様子をダイジェストでお見せすると……
なんか嬉しそう
めっちゃ嬉しそう
ゴールテープきった?
拝んじゃった
めっちゃ笑ってる
?
???
どういう状況?
また拝んじゃった
こんな感じでした。

有名な作品ってことは知ってるけどね。「ごんぎつね読んだことない」って言うと、いろんな人に「よく、これを通らずにいられましたね」ってビックリされてたし
ちなみに、今のところ『ごんぎつね』ってどんなイメージなの?
ファミリー向けというか、親子で楽しむ絵本って印象かな。あとは──

──みたいな感じかな。授業で扱うくらいだし、何かしら勉強になるお話なんだろうとは思ってるけどね
NHK教育テレビみたいなイメージだ
小学校高学年になると自分の体に起こる変化を、キツネと一緒に勉強していく物語だったりするんじゃない?
『ごんぎつね』が保健体育の教材になるわけねえだろ
▼編集部注
次ページからみくのしんの読書が始まりますが、もう一度言います。とても長いです。
彼は、一文一文を声に出して読まないと本が読めず、全編通して音読しているためです。
撮影時間は1時間21分(平均読了時間は10分)でした。何卒ご了承ください。
普通に『ごんぎつね』を読みたい方は、青空文庫で全文読めますので、そちらをどうぞ。


かまど
みくのしん














山口むつお
原宿
ヨッピー
上田啓太
かんち
ナ月

ブロス編集部









