「グルメレポーターの彦摩呂さんっているよね」
「いますね。最近心配になるぐらい太ってきてますが」
「彦摩呂さんっていつも食べた後にこんなこと言うよね」
「味のIT革命や~~~!!!」
「言いますね。お馴染みのやつ」
「でもこれだけたくさんグルメレポートして色んなこと言ってると、コメントのパターンも出尽くしてきてると思うのよね。IT革命もだいぶ昔だし」
「まぁ大してうまくないもんとか食って、『言うこと何もねぇな~』って時はあるでしょうね。そう考えると大変な仕事ですね」
「だから今日は俺たちで彦摩呂さんを助けてあげよう。偶然の力を借りて、全く新しいグルメレポートのコメントを作り上げるんだ!」
「いつものアレですね、特集制作がピンチの時に入れるシャッフル企画ですね」
「そうなんです。だからハードル低めで見てくださいね! 慈愛の心で! 今世の中に足りてないのはそういうやつだから!」
「内容によるけどね、それは」
■全く新しいグルメレポートの言葉作りのルール
1.プレイヤーはカードの山から2枚ランダムにカードを引き、台の上に置く
2.カードを開き、グルメレポートの言葉を完成させる
3.いい感じの言葉ができるとなんか嬉しいし笑える
それでは新しいグルメレポートの言葉作り、スタートです!
「ひき肉の迷路や~~~!!!」
「一口で言い表すことのできない複雑な味わいだったんだろうね」
「なんかちょっとネガティブな意味にとられませんか? 出口が見えないみたいな…」
「簡単な味じゃないからこそ、何回もトライしたくなるってもんよ。それがひき肉の迷路、“minced meat maze(ミンチッドミート メイズ)”!!」
「僕が店主だったらあんまり嬉しくないな、そんなこと言われても」
「よしよし、どんどん行くぞ~!」
「パスタの雑兵や~~~!!!」
「だから嬉しくないって」
「サイゼリアのね、299円のやつ」
「だからってそんなストレートに言ったらダメでしょ。確かにそんなには美味くないけど、こんなコメント言っても使ってもらえませんよ」
「正直過ぎるのはダメか…」
「もっと耳触りのいいやつ出しましょう」
「美味しさの慰安婦問題や~~~!!!」
「どういうこと?」
「これは『IT革命』パターンだね。時事に絡めていくやつ」
「時事ネタを言えばいいってもんじゃないでしょ。全然美味しさとかかってないんですよ、慰安婦問題が」
「うーん、『美味しいけど、これをうかつに表現するとやばい』って感じ? 反日デモのまっただ中で飯食ってるのかもしれない」
「命がけでグルメレポートしすぎでしょ」
「塩の騎乗位や~~~!!!」
「あ、これはなんか伝わってくる」
「塩がもうのしかかってくるような味なんだろうね」
「塩側に全部主導権握られてね。よくよく考えたら美味しくはなさそうだけど、味を表現するのに“騎乗位”って言葉は割といいですね」
「塩の後背位だったら?」
「不意打ち感、みたいなのを感じますね」
「塩のシックスナイン」
「もういいよ、体位の話は」
「これ、サミー・ソーサや~~~!!!」
「これも何となくどんな物を食べたかわかる」
「めちゃくちゃ堅いステーキね。噛み切れないぐらいの」
「サミー・ソーサは相当筋張ってそうだからな」
「さっきから全然美味しいもの食べてない」
「マグロのカロリーや~~~!!!」
「情緒がね、なさすぎて」
「マグロを食べて熱量を認識した時、素直にこの言葉が出てきた」
「食べ物ぜんぶそれで片付いちゃうでしょ。カロリー以外の言葉で表現するのがグルメレポーターなんだから」
「突き詰めれば全部カロリーなのになあ」
「和民のガリレオ・ガリレイや~~~!!!」
「和民でこしゃくな創作料理出してきたやつをこう呼ぶ」
「持ち上げてるようで、ちょっとバカにしてる感じも出てていいですね」
「『アボカドとチーズの京風挟み焼き』みたいなの出してきた奴にさ、『ガリレオ級の天才やないとこんなん思いつかんでぇ~!?』って」
「これはでも彦摩呂さんどこかで言ってるかもな。ドラマのガリレオも流行ってるし」
「あと和民のガリレオは、渡邉美樹が『ここから今すぐ飛び降りろ!』って言った時に、ほんとに飛び降りても生き残ったんだよ。その時に、『あ、俺って鉄球と落ちるスピード同じだ!』って気づいて」
「だんだん味と関係なくなってきたんで、その話はいいです」
「バナナ味のブルマ炊き込みご飯や~~~!!!」
「入ってる言葉がおかしくない?」
「なんかでもすっごいわかるわこれ、ブルマ炊き込みご飯ってバナナの味しそうじゃない!!!???」
「知らないよ。一生食べる機会ないよそんなもの」
「おっさんのチンカス置き場や~~~!!!」
「臭豆腐食べたのかな?」
「だからって食べ物をオッサンのチンカスに例えたらダメでしょ。使えないんだからさ、そんなコメント」
「そうだよ、誰だよ『チンカス置き場』なんてワードを入れたのは」
「原宿さんの字ですけどね、さっきのブルマ炊き込みご飯も」
「???」
「次行くぞ」
「うますぎてシャブやめられそうなガムや~~~!!!」
「シャブやってる前提の奴を連れてくるなよ」
「シャブ中の最上級の褒め言葉だよこれ…。シャブなんて普通やめられないんだから」
「やめてください。やめてからグルメレポートしてください」
「毒の刺激や~~~!!!」
「すぐ吐き出して!胃洗浄して!」
「毒を食べてもレポートは忘れない。これぞ究極のグルメレポーター魂だね」
「その前に毒を食べさせるのがおかしい」
「罪なき者を殺す小室ファミリーや~~~!!!」
「???」
「これはあれです、事故的なやつなので。忘れてください」
「びっくりした~」
「俺の牛や~~~!!!」
「食べてすぐ気づいたんでしょうね、自分が手塩にかけて育てた牛だと」
「グルメレポーターの彦摩呂が育てた愛牛を屠殺して、ステーキにして食わせるドキュメンタリー。こりゃ『いのちの授業』以上の教材ができるね」
「別の牛では『宝石箱や~!』って言えたのに、自分が育てた牛では言えない…。その時、命を食べてレポートすることの本当の意味に気がつくんでしょうね」
「その後、何かを食べる前には手を合わせて口の中でぶつぶつ呟くようになった彦摩呂」
「レポーター廃業だわ」
「苦さや~~~!! 帰る!!!」
「苦いもんなんか出すから、機嫌を損ねちゃったよ」
「器が小さいなぁ。苦さを感じただけでもうダメなんだ」
「食べたあと怒って帰るレポーターっていうのはなかなか新しいね。この方向性は色々発展できるかもしれない。例えば…」
「迷路や~~~!! 帰る!!!」
「店の前に迷路なんか作るから…」
「まぁそれは迷路作る方が悪いですけどね。すいません、今何を作ってるのかだんだんわからなくなってきました。『彦摩呂が言ってたら面白いこと』っていうお題でしたっけ?」
「うん、そうだよ」
「違うでしょ」
「これ、3枚でもいけそうだな」
「よくある煮っころがし、いや、犬のウンコや~~~~~~!!!」
「ご明察!」
「はい、もうただの悪ふざけになってきたのでやめます。彦摩呂さん、体に気をつけてお仕事頑張ってくださいね!」
いかがでしたか? 表現に困る料理を食べさせられた時は、単語帳を適当に引いて新しいグルメレポートの言葉を生み出すのがオススメですよ! 絶対に絶対に!
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