喧嘩をしてもらおう

「その点トッポってすげぇよな、最後までチョコたっぷりだもん。」

【解説】
2007年。TOKIOの長瀬智也さんがCM内で発したセリフ。
また、このセリフを使えば、どんな議論が起きていても強引に終わらせることのできるネットスラングとしても有名。

さて。前ページで記事を終わらせてもよかったんですが…。

ここまで来たら、さらにひと手間かけてみたくなりました。

こんなことに気づきました。

誰かが争ってるのを尻目に、トッポの湯呑みでチョコを飲むのはどうだろう?

 

トッポの代名詞とも呼べる「その点トッポって~」

トッポをトッポたらしめる名フレーズですが…。

「他人の言い争い」こそが、

トッポを堪能する上で必要不可欠なスパイスなのかもしれません。

もしかすると、湯飲みで飲むチョコの味に変化が生まれるかもですしね。

これは、ぜひとも試したい…。

 

あ~~~。争ってほしいな~。

 

誰かと誰かが、グッチャグチャのドロドロになるほどの…。

その後の関係性にヒビが入るほどの言い争い、してほしいな~~~。

 

おやおや?

あんなところに、オモコロ編集部員マンスーンさんヤスミノさんが。

どうやら、お仕事の休憩中のようですね。これは丁度いい。

彼らに争ってもらいましょう。

 

2人は仲良し

しかし、このお二人。

一緒にラジオをやられたり、休日には2人で遊びに行ったりと、公私ともに仲の良い関係を築かれています。

そんな彼らに対して、偶発的な争いを期待するのは難しいかも…。

仕方ない。

ここは、僕がひと肌脱ぐしかありませんね。

 

マンスーンさんマンスーンさん。

ん? どうしたの?

 

突然ですけど。ヤスミノさんのこと、どう思ってます?

え? 急になに…?

まぁまぁまぁ。

マンスーンさんって、なかなか本心を出さないじゃないですか。でも、たまには本音の部分も聞きたいな~って。

ね? 今日ぐらいは言ってくださいよ。ヤスミノさんのこと、どう思ってます?

う~ん……。

 

そりゃ、良い後輩だよ。仕事の能力も高いし。実際、オモコロでやってるラジオなんかでも引っ張りだこだし。年下にこんなこと言うのも変かもしれないけど、やっぱり頼りになる存在だよね。

ふんふん。

あと、それでいてどこか可愛げもある…っていうのかな。いつもクールだけど、私生活ではガサツでズボラな一面もあって、けっこう抜けてるんだよね。そういうところも含めて可愛い後輩っていうか…。

……って、恥ず!いや、もうほんとこんなこと本人には言えないけどね! 

いやいや! マンスーンさんが思うヤスミノさんへの本心を聞けて安心しました。

 

実は、ヤスミノさんからマンスーンさんに言付けを預かってます。

え? そうなの?

言付けって言うか、もう『感謝の言葉』に近いです。

ヤスミノさんもシャイですからね。でも、「もしもマンスーンさんが僕のことを嫌ってたらどうしよう…」と不安だったみたいで。

しかし、いまのマンスーンさんの本音で、これは伝えるに充分だと判断しました。

な~んだ、そういうことだったのか~。

はい。では、伝えますね。ヤスミノさんが言うには…

 

「可愛げあるとか言ってっけど、アンタはもうけっこうジジイだから当然そう見えるだろ」

…と、ヤスミノさんが言ってました。

 

「そのくせ、いつまでも食いしん坊キャラのポジション取りやがって。食欲も旺盛ならゲスさも旺盛なんかい。これじゃアンタ、『下町のスティーブジョブス』っつーより『下心のスティーブゲスス』だなw」

これもヤスミノさんが言っています。

 

「満腹中枢以外の神経が死んでるゾンビ」

ヤスヤス。犯人はヤス。

 

「目隠ししてたら野球のグローブも『美味しい!』って言いながら食べそう」

 

「夜な夜な駐輪自転車のチェーン切ってそう」

 

「粗大ごみ盗んでそう」

 

「先の丸まった鉛筆」

 

「ハッフルパフもしくはレイブンクロー」

 

…………ッ! ……ッ!! ……ッ!

僕もこんなことは伝えたくなかった…。あんなにしっかりしたヤスミノさんがどうして…。

頼りになるとはいえ、その重圧に押しつぶされて、こんな暴言を吐いてしまったのかもしれません。彼をしばらくの間、休養させるのも一つの手でしょう。Youtubeの抜けた穴も、外部のライターが代わりに埋めるしかありませんね。食い物系の企画とかとくに。僕とか。

 

さぁ、次はヤスミノさんの番。

 

マンスーンさんのことどう思ってます?

そりゃまぁ、信頼できる先輩ですよ。なにか仕事で困ったことがあっても、マンスーンさんに相談すれば解決に導いてくれますからね。やっぱり、後輩としてはマンスーンさんの仕事ぶりはお手本にしちゃってるっスね。

なるほど。そんなマンスーンさんから伝言を預かってます。

え? なんすか?

 

「真似するのは仕事ぶりだけにして、見た目までパクってんじゃねーよ」

 

「“ヒゲ”、“パーマ”、“眼鏡”でキャラ被ってんじゃねーか。どうしてくれんだよ」

 

「『自分、一応ファッション分かってますが?』みたいな雰囲気出してるけど、上京したてのころのお前、もっと芋っぽい、部活は帰宅部の見た目だったじゃん」

 

「そのクセ、ふだんはやれやれ系の冷笑系気取りやがって。何年前のラノベだよ。『涼宮ヤスミノ憂鬱』かっつーの」

 

「背がデカいくせに理論で詰めてきやがって…。小難しい単語使えばカッコいいと思ってんじゃねーぞ。デカいんだよ、ガタイもロジックも」

 

「雰囲気King Gnu

 

「口喧嘩は強くてもリアルならワンパン」

 

「バーグの操り人形」

 

「なんか全体的に“薬指”って感じ」

 

てめぇコラぁ!!!

テメぇこそ!!んだコラぁ!?

はわわ~。

 

一緒に働く同僚に、よくそんな非道いこと言えるなぁ!?

そっちこそ、テメーが腹の内でどう思ってんのかよ~くわかったわボケが!!!

やめなって~。

大体ねぇ! 髪はパーマあててんじゃなくて地毛! 気づけばそうなったの! アンタの真似なんかしてねーつの!!!

だとしても、ヒゲは意図的だろうがよ! 確信犯のヒゲさんだろうがよ!!

あちゃ~…。

 

もう何年「マンスーンとヤスミノがキャラ被ってる」って言われ続けてると思ってんだ!

剃れ! いい加減ヒゲ! 真似すんな! 俺を

だから真似じゃねえっつってんだろうが! じゃあなにか!? 世の人間は、ヒゲを伸ばすときには、毎回アンタに許可取らなきゃいけんのか!? テメーはヒゲのパイオニアか!? ヒゲの門番か!? ヒゲの特許庁窓際平社員か!? あぁん!?

 

ヒゲが似合うかどうかで言ったら、確実にオレのほうが似合う! 上京したての頃の俺見てみ!? ぜ~んぜんパッとしねぇ剥き里芋だっただろ!?

でも、ヒゲを生やした結果どうよ!? こんなにもマリアージュ、はいマリアージュ! ど~~~~ぉ考えても、俺のほうがヒゲ似合う!

その点、アンタはヒゲが無くても生きていける! そのままでも強くなれる! もっと自信を持て! 強くあれ!

俺のほうが似合うわボケカスが!! 俺なんか、ヒゲが無かったら味のしないチーズナン顔だから! 明らかに俺のほうが向いてる!

その点、ヤスミノはヒゲを生やしても怪しい露店商人だから! 剃ったほうがいい!

うるせーーーーー!!!!!!!

 

四の五の言わず、テメーが!!ヒゲ剃れ!!! ボケーーーー!!!!

 

オメーが剃れ!!! ヒゲェェェェエエエ!!!!

 

 

 

その点

 

トッポって

 

すげぇよな、

最後までチョコ

たっぷりだもん

 

やっぱこれだね~♪ LOTTEのトッポ♪

 

やっぱこれだね~♪ LOTTEのトッポ♪

 

やっぱこれだね~♪ LOTTEのトッポ♪

 

果たして…

壮絶な言い争いを尻目に飲んだチョコに、味の変化は生まれたのでしょうか?

う~ん……。

 

「とくに変わらねぇ!」