こんにちは、宮本牛乳と申します。

あら、美味しそうなイクラ丼ですね~!何を隠そう、イクラは僕の大好物なんです!
みなさんもイクラはお好きですか?
そうですか、そうですか。
それほどまでのイクラ好き、いわゆるイクラーを自称するあなたなら一度は巨大イクラを夢見たことがありますよね。

こういうの。こういう、でかいのを一粒。
その夢、僕が叶えます。
イクラ膜の錬成
人工イクラというものが存在します。
アルギン酸ナトリウムと塩化カルシウムもしくは乳酸カルシウム(塩化の方は苦いので乳酸カルシウムがおすすめ)が触れ合うと膜を生じるそうで、そういうキットも売ってます。食べても大丈夫らしい。

僕はマジの薬品を用意しました。

それぞれ水250mlに小さじ一杯ぐらいの割合で混ぜるといけるそうです。やってみます。

ヒトダマみたいになりましたがギリ成功です。この技術を利用して巨大イクラを作ります。

ロックアイスを作るやつ(直径6cmの玉ができる!)で乳酸カルシウム水溶液を凍らせ、

アルギン酸ナトリウムに放り込み、

8時間ほど漬けっぱなしにしたのが左、5分ぐらいで引き上げて溶けるのを待ったのが右。漬けっぱなしにすると反応し続けてキモくなることが分かりました。
とりあえずイクラ膜の作り方は分かったので次のステップに移ります。
イクラ卵液の錬成
本物のイクラを潰せばイクラ卵液を入手することは可能ですが、コストが見合わないので錬成することにします。
「プリン+醤油=うに」みたいな食べ合わせの妙がイクラにも存在するようで、「みかん+海苔+醤油=イクラ」になるとのこと。やってみます。

ウーン当たらずも遠からず…というかこっちは「っぽい」ではなくマジのイクラを作ろうとしてるんだ。舐めるなよ。
そもそも普段食べているイクラって筋子を醤油漬けにしてるんですよね。ということは、イクラ-醤油=筋子。

食べ合わせを図にするとこういうことになります。
で、イクラを漬ける醤油はただの醤油ではなく漬けダレを使うものなので、ちゃんと漬けダレを作れば理論上はイクラにかなり近付くはず。
【イクラ卵液のレシピ】
水・・・500ml
海苔・・・1枚
ちっちゃいみかん・・・3個
日本酒、白だし、薄口醤油、みりん、砂糖、キサンタンガム(増粘剤)・・・適量

海苔を煮ます。

みかんを粉砕します。

それらを混ぜ、ろ過します。

残りの材料を適量入れるとそこそこのイクラ味に!細かいとこはメモってません。君だけのイクラ卵液を作ろう!
ここまで色の調整はしてないのですが、なんか色もイクラっぽくなりました。本物のイクラも同じ成分でできてるのかもしれません。

イクラの赤いとこ(卵黄?)はよく分からないのでビーツの色素を混ぜました。
いよいよ本番!の前に
いよいよ巨大イクラを作る…前に、まだ水の玉しか作ってないので、混ぜもの(醤油と日本酒を混ぜた水)で玉を作る練習をします。

凍らせて、アルギン酸ナトリウム水溶液に入れて5分……

え?
気を取り直して、アルギン酸ナトリウム水溶液に入れて15分……

あれ?

うそ…膜が全面に張らないのか、脆くて破れてしまうのか…?体積が大きい分、強い膜ができないと形を維持できません。

凍らせることで成分が偏ってしまったのかもしれないので、液体のまま水風船にして水溶液の中で割ってみます。

大丈夫?

大丈夫じゃなかった…..
逆のパターン、つまりアルギン酸ナトリウム側を凍らせて試してみます。

逆パターンは初めてなので8時間漬けっぱなしと5分揚げの両方でチャレンジ。

一応固まったが…..

臭(くさ)~~~~~~~~
アルギン酸ナトリウムの玉、食べるつもりで嗅いでみると海ぶどうの悪魔と同じ臭いがします。
まぁしかし時間をかければ屈強な膜ができることは分かりました。乳酸カルシウムベースで8時間漬けるとキモくなることが分かっているので、1時間漬けでやってみます。

(チンタラやってらんねぇのでより本番に近い状態で作ってます)
けっこう良いんじゃないでしょうか!?
ところが、これでも膜が弱くて、水から揚げると死んでしまいます。

まるで培養液の外では生きられない不完全生命体です。人間が巨大イクラのホムンクルス(人工生体)を創ることは不可能なのでしょうか……

オモコロ編集部に報告したときの永田さんの言葉が突き刺さります。

宮本牛乳










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