こんにちは。ライターのたかやです。
スノードーム大好き!
あの小さなガラス玉の中に閉じ込められた幻想的な風景は、眺めているだけで心が洗われる気分になります。
さて、そんなスノードームですが……
「日常の冴(さ)えない場面」と組み合わせたらどうなるのでしょうか。
スノードームのキラキラした世界とは対照的に、我々の日常は、悲哀に満ちた冴えない場面の連続。
だからこそ!
スノードームというキラキラした空間に閉じ込めれば、冴えない場面だって、きっと最高にハッピーでロマンティックでオシャレになると思うのです。
そこで今回は、『日常の冴えない場面のスノードーム』を作ってみましょう!
みくのしんさんに協力してもらう
今回は「日常」がテーマな以上、スノードームの中に人物のフィギュアは設置させたいところ。
そこで、オモコロ編集部員・みくのしんさんに協力してもらいます。
みくのしんさんに許可を取ってから…
フィギュアを制作するための参考写真を撮らせていただきました。
スノードーム制作開始
スノードームの制作に入ります。
※1…スノードームに入れるフィギュアを粘土で制作する場合、もっとも適した素材はオーブン陶器粘土だそうです。僕の家にはオーブンが無いので、今回は樹脂粘土で進めます。
撮影したみくのしんさんの写真をもとに、粘土を成型。
造形で大切なことはモチーフを観察すること(Youtubeでプロの造形師が言ってた)。
みくのしんさんとはかれこれ6年以上の付き合いになりますが…。
こうして、彼の顔をここまで真剣に眺めたのは今回が初めてかも。
「みくのしんさん、鼻の穴はけっこう横長なんだな」「こんなところにホクロあるんだな」「眉毛、思いのほかキリっとしてるな。どこで剃ってるんだろう」「唇、薄いな」「え!? みくのしんさん、鼻の下のくぼみ(=人中)、かなり浅くない!? なんで!?」
などなど。交際一ヵ月目のピロートークみてぇな気づきを得た。
完成までに丸3日費やした
スノードーム完成!
まずは通常のみくのしんスノードーム
参考写真
まずは、フィギュア制作の練習も兼ねて制作した通常の「みくのしんスノードーム」。
2018年9月3日 オモコロ特集「どうでもいいことでも、応援されたい!! 褒められたい!!」
僕は、みくのしんさんが過去に執筆されたこの記事が大好きなんですよね。特に、このシーンのこの笑顔。
この彼の姿を見たときから、「いつかみくのしんさんのスノードームを作りたい!」と考えていました。
というわけで、まずは、通常verのみくのしんスノードームの紹介!
作品名「みくのしんスノードーム ~がははノーマルver~」
みくのしんスノードーム!!!
みくのしんさんの!!!
スノードーム!!!
うわーーー!
我ながら、けっこう良い感じの完成度です!
絵具の渇きが甘かったのか、ドーム内の水が濁ってしまったのはマイナスだけど…。
それでも、みくのしんさんの!!! スノードームだ!!!
フィギュア部分はこんな感じ
この角度が一番似てるかも
横顔がとくにうまくいった
また、こう言うのは本人に失礼ですが…。
みくのしんさんもそこそこなおっさん(僕もだけど)。
しかし、おっさんという冴えない存在も、スノードームの空間に閉じ込めれば途端に輝く。
冴えない→スノードーム→キラキラ…の仮説も証明できたわけです。
ただ…………。
なんか…これ……………。
みくのしんのホルマリン漬け
そこそこリアルな人の顔をスノードームにすると、ホルマリン漬けになる。
みくのしんさん…なんか…ごめん…。
【日常の冴えない場面➀】調味料のフタが外れちゃった…
参考写真
ここからが本題。「冴えない場面のスノードーム」の紹介です。
1つ目の冴えないは、「うどんを食べてるときに七味唐辛子のフタが外れて、中身がすべて出てしまった」。

本物の食材を使うのは勿体なさすぎるので、イラストで済ませています
こういう瞬間、あるよね~。
食べ物を粗末にしたときのダメージって大きいけど、とくに調味料をムダにしてしまったときの心理的負荷、ことさらでかいよね~。
さぁ、そんな冴えない場面を、スノードームにしてみました!
作品名「ちょっと、本当にこんな事なら一味か七味かで悩んでたり、あの日節約のために買わなかったチキンとかが全部もうだろ」
ロマンティック~~ !
「調味料のフタが外れた」。本来なら冴えない瞬間も、スノードーム化することで煌びやかなシチュエーションに様変わり。新宿ルミネの屋外広告に巨大ポスターで掲示されてもおかしくありません。
また、ここまで盛大に七味唐辛子ぶちまけたら、逆に愉快になってくるっていうか。
「冴えないスノードーム」は、悲劇的な場面を客観的に見返すことで、あの日の悲しみを救済する役割もあったようです。
フィギュア単体はこんな感じ
……うん、まぁ、そうですね。
フィギュアのクオリティ、一気に下がりました。
1つ目のみくのしんさんを作った時点で体力も予算も尽きてしまって…。
もし、海外の怪しい露店でみくのしんさんのフィギュアが売られてたらこんなんだろうな(「MUKUNOSIN」のネーミングが添えられてる)。
※ちなみにスノードームの作品名、あとからみくのしんさんに名付けてもらいました
【日常の冴えない場面➁】ポケットにティッシュ入れたまま洗濯を…
参考写真
続いては「ポケットにティッシュを入れたまま洗濯に出してしまった」。
洗濯後、ポケットの裏や洗濯槽にこべりついたティッシュの破片を地道に剥がす様子は、まさに“冴えない”の一言。
我々は、どうしてこの過ちを何度も繰り返すのでしょう。洗濯に出す前、毎回ちゃんとポッケをチェックすれば回避できるはずなのに…。
では、そんな場面のスノードームがコチラ!
作品名「じゃあどうすればいいんだよ。え?っていうか、なんか裸じゃない?まぁ、でも、裸のことおおいか。洗濯する時ってかなり風呂と密接にあるしね。いやいやいやいや、そんなことよりこれってじゃあどうすればいいんだよ。どう気をつけたらいいんだよ。ポケットの中を確認してから洗濯するって言うけど、わかってる上でそれを忘れているからこうなるわけで、じゃあどうしらいいんだよ」
ティッシュのホワイトクリスマス!
ティッシュのカスにテンションが駄々下がる場面も、
「冴えないスノードーム」ならファンタスティックな空間に様変わり。
クリスマスソングの定番「White Christmas」を流しながら、ひらひらと舞い落ちるこのスノードームのパウダーを眺めるのも一興でしょう。
フィギュアはこんな感じ
番外編:こんなスノードームいかがでしょう?part1
さて、ここで一休み。
「こんなスノードーム、いかがでしょう?」」のコーナーです。
今回の企画を考えているときに、ついでに思い付いたスノードームネタ、この場で発表させてください。
みんな大好きハッピーターン。
そのハッピーターンに、ハッピーパウダーめっちゃかかってる光景って最高じゃないですか。
その姿を、いつでも視覚的に味わえるのが、このスノードーム。
もし、この記事を亀田製菓のグッズ事業部的な人が読んでくださってたら…。御社での商品化、ご検討お願いします。
【日常の冴えない場面➂】お玉を洗ってたら水が………
参考写真
続いてのちょいイラ場面は「お玉を洗ってたら、水がはねてビショビショになる」。
あるよね~。うんうん、あるある~。
………みくのしんさんなら、こういう日常生活のエピソードうまいんだろうな。
では、スノードームがコチラ!
作品名「お玉を洗う時は横着しないで、あんかけ焼きそばを食べ終わった後のお皿についてるあんかけだまりを指で”くぃ”と拭き取るように、冬に暖房つけてて窓が霜降ってるのを指で”プブゥ”と線引くように、焦げ付かせてしまった鍋を鼻息荒くしながら丁寧に洗ってる時にそうはならないように、する。」
流し場アクアリウム!
なんということでしょう。忌まわしき「お玉の水はね」が、アクアリウムさながら、ムード満点なシチュエーションに様変わり(さっきから「様変わり」しか言ってねぇな)。
傍から見て、この光景を「お玉の水に跳ねられてる」と感じる人は少ないでしょう。改めて、スノードームのポテンシャルは測り知れませんね。
……ただ。青いパウダーの所為なのか、あるいはみくのしんさんの表情なのか、どこか溺れてるようにも見える?
そんなことない? 気のせい?
「ヴぁぶべべ(たすけて)」
あっ、やばいやばいやばい。
救助
危ないところだった~。
【日常のちょいイラ場面④】スナック菓子のカスを絨毯に……
参考写真
「スナック菓子を食べてたら、袋を落として、カスを絨毯にぶちまける」。
想像しただけで身の毛がよだつこの瞬間。果たして、スノードームではどんな姿に!?
作品名「呪術廻戦」
カスのイルミネーション!!!
ご覧ください。この、神秘的な光景。あまりにも神秘。
絨毯からキラキラと舞い上がる金色の粒。魅惑的なこの光景を、スナック菓子のカスが作りあげている事実。
思わず、脳内でマライアキャリーが流れてしまいますね。
フィギュアはこんな感じ
似せる努力はした。努力だけ。
番外編:こんなスノードームいかがでしょう?part2
ここで「こんなスノードーム、いかがでしょう?」」のコーナーです
みんな大好きミスドのゴールデンチョコレート。商品化、ご検討お願いします。
【まとめ】冴えない場面をスノードームにすると幸せになれる
そんなわけで、今回は、誰しも一度は経験したことのある「冴えない場面」をスノードームにしてみました。
結果として、どれも成功。
見事、キラキラした場面に生まれ変わらすことができました。
オモコロなんぞ読んでる読者の皆様は、どうせクリスマスも独りで寂しく、冴えない時間を送っていることでしょう。
しかし、その冴えない瞬間も、いつかはキラキラと輝ける。記事を通して、このことを伝えられたら幸いです。
……え? そうだよね? みんな独りで過ごすよね? 僕だけじゃないよね? 頼む、そうだと言ってくれ。言ってクレメンス。
営業タイム
さて、ここで、お願いごとがあります。
この記事を読んでくださっている方々のなかに、お金を持ってる偉い人がいましたら、こちらの「みくのしんスノードーム」を商品化していただけないでしょうか?
今回紹介した「みくのしんスノードーム」、日常生活のあるあるをスノードームに落とし込むという……我ながら、ナイスな案だと思うんですよね。
いつの時代も、“あるある”は大衆に広くウケることは確約されています。カッチカチの鉄板でございます。ぜひ。
みくのしんさんに見せに行く
では最後に。
せっかく作りあげたスノードーム。協力者であるみくのしんさんにも見てもらいたましょう。
いくぞ!
というわけで、みくのしんさんが働く仕事場へ。
……っと。
いけないいけない。これを忘れてた。
大量の紙吹雪
最近、外を出歩くときには、紙吹雪を所持してないと落ち着かないんだよな~。
いくぞ!
株式会社バーグハンバーグバーグ
お邪魔しま~す。みくのしんさ~ん!
おっ。たかやさん。
どう? スノードーム、完成した???
はい! バッチリ! せっかくだからみくのしんさんにも見てほしくて!
お~! 楽しみ~。まぁ、上がってよ!
は~い!
あ、そういえば
足下にドッスン落ちてるから気をつけてっ
ドッスンに足をぶつけたら、絶対に転んじゃうからさ
なんでこんなところにドッスンが……。まぁ、こんな目立つモノ、さすがにぶつかるわけないですよ。ハハハ
ガッ
あーーーーーーー!!!!!!!
た、たかやさーーーーーーん!!!!!!!
あーーーーーーー!!!!!!!
た、たかやさーーーーーーん!!!!!!!
あーーーーーーー!!!!!!!
た、たかやさーーーーーーん!!!!!!!
あーーーーーーー!!!!!!!
た、たかやさーーーーーーん!!!!!!!
あーーーーーーー!!!!!!!
た、たかやさーーーーーーん!!!!!!!
あーーーーーーー!!!!!!!
た、たかやさーーーーーーん!!!!!!!
あーーーーーーー!!!!!!!
「あーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!」
「たかやさーーーーーーーーーーーーん!!!!!」
「あーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!」
「たかやさーーーーーーーーーーーーん!!!!!」
「あーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!」
「たかやさーーーーーーーーーーーーん!!!!!」
メ゛…
メ゛…
↑スマホを傾けて、スノードームで遊んでる気分を味わってね
………。