なんてワーワー言うとりますが……
た~い。
トッポのパッケージが湯呑みに見える
サクサクのプレッツェルに、マイルドなチョコレートが最後までたっぷり。
長きに亘って愛されるTOPPO(トッポ)ですが…。
それにしても、それにしても
パッケージのこの部分よ。
トロットロのチョコレートがなみなみと注がれる、この様(サマ)。
このパッケージを眺めて、みなさんはなにを感じるでしょうか。
僕は、「あぁ…。プレッツェル部分を器に見立てて、ホットチョコレートをグビグビと飲んでみたい」と考えてしまうわけです。
熱い緑茶のように、チョコを「スズッ」と啜りたい。
木枯らし吹きつける冬の夜長。トッポの湯呑みでチョコをぐいっと煽り、身体を芯から温めたい。
え? 「普通の湯呑みじゃダメなの?」ですって? ばっか。帰ってくれ。なんもわかっちゃいねーよ。
いいですか?
「トッポのチョコ部分を飲んでる」って事実が大事なんす。
他人には理解できない行為であるほど、手前(てめぇ)は優越を感じてときめくんすわ。
それはさながら、貴族。
お菓子の星の貴族にしか許されない戯れ。お菓子の星の貴族になりたいの、俺は!!
こういうのを作りたい
しかし、調べてみると「トッポ柄の湯呑み」は、まだこの世に存在していません。
なんと…。
正直、すでに商品として売られてるもんだと。LOTTEさん、頼みますよ~(泣)
というわけで、無いなら作ればいい!
で、これを機に、LOTTEさんの公式的なアレに見つかって、ホニャララがアララしちゃって、結果的に商品開発までこぎつけたい!
僕はこういう卑しい手段、平気で使えますので!
いろんな思惑を胸に秘めて、やってみよう!
➀粘土を成型
やるぞ!
オーブン粘土を使います
「トッポの湯呑み」という史上初の試みではありますが、まぁようするに…
これを
こう!
今回は粘土で筒を作り、棒状に繋げていく…という工程で進めます。
まずは粘土を成型
筒の出来上がり!
う~ん。そこかしこに亀裂が…。粘土の伸ばしが足りなかった…。
ゴシャ
「土に息吹(いぶき)を感じん!!!!」
↑一度は言ってみたい陶芸家っぽいセリフ
「引退しよう!!!」
↑一度は言ってみたい陶芸家っぽいセリフ
➁焼成
なんとか引退がまぬがれ、筒ができあがりました。
成型したあとは、風通しのいい場所で粘土を1日から1週間ほど乾燥。
乾燥後、粘土を焼き上げる作業(=素焼き)。
僕の家にはオーブンレンジが無いので、友人宅のオーブンをお借りしました。
焼成中
陶工の横顔にも緊張が走る
実際はオーブンの設定とかすべてみくのしんさんに丸投げしたので、この工程で俺はなにもしてません。
~60分後~
おぉ…
お~。
カッチカチに強度が増し、色味も陶器っぽさが出ています。
ただ、乾燥が甘かったのか、ひび割れしてる箇所も…。ぐぅ…。
土をこねて、風に当てて、火を通す。
ここまでの工程を振り返ると、陶芸とは“自然”とともに作っていく製作なんだな…と素人ながらに体感します。
「器に息吹(いぶき)を感じる…!」
➂絵付け
絵具で着色。
本物のトッポと見比べながら、近しい色を再現。
使用した絵具:イエローオーカー
おお! っぽくないですか!?
トッポっぽい! トッポっぽい!
トッポっぽいよ、コレぇ~~~! ふぅわッ! ふぅわッ!
2度目の焼成
着色後、耐水コートを塗り、再び焼成(=本焼き)。
さぁ、トッポの器、ついに完成!
トッポの湯呑み、完成!
完成!!!
トッポの湯呑み!
わ~~~~!
う~~~~ん・・・。
完成する前からなんとなく想像してたけど…。やっぱ、それぞれの筒の接合が目立つ…。
なんつーか、竹。トッポっつーより、竹。
斜めに傾いてるのもマイナスだし…。斜塔。トッポっつーより、斜塔。
これじゃトッポというより「トホホ…」な完成度。
あとここもね…
トッポの焼き目!
トッポをトッポたらしめる大切な部分なのに…。ここをおざなりにしてしまった…。
許せない…。自分が……。ぐぅ~~。引退してぇ~。
やったやつ誰だ
目を離してるすきに、湯呑みの欠けてる部分からコイン入れられてたんだけど。
貯金箱にすんな。人の湯呑みを。
社員さんに聞いたら「たぶん電気バチ」って言われたんですけど。え? このコイン、なに? もらっていいの?
なお、当初は器を端から端まで貫通させて、一本のなが~い湯飲みにする予定でしたが…。
それぞれの筒を接着剤でくっつけると、「チョコを注いだときに、接着剤がチョコに触れてダメなんじゃ? 」ということに気づきました。
そのため、チョコが注がれるのは器の第一節まで。
つまり、このまま食器として使用しても問題ない仕様になってます。
チョコを注ぐ
続いて、チョコドリンクづくり。
チョコドリンクの元となるチョコレートは、お馴染み「Ghana(ガーナ)」。
★ホットチョコレート・レシピ★
➀ガーナの板チョコを細かく砕く
➁砕いたチョコと牛乳を耐熱容器に入れて、600wの電子レンジで一分加熱
➂チョコレートが溶け切っていない場合、さらに20~30秒加熱
※今回はチョコの粘度を上げるために、コーンスターチもプラスしました
レシピ参考:https://www.lotte.co.jp/products/brand/ghana/recipe/1064.html
同じLOTTE製品なので、トッポとの親和性も高いハズ。
湯飲みのクオリティが低かった分、こういうところで巻き返していこう。いけいけやれやれ!
汚ぇ
もう嫌! 引退したい!
注ぎます。果たして・・・。
うわ~~~~~~~~~~~。
このGIF、嬉し…!
パッケージじゃん! トッポの!!
完全にパッケージ!
チョコの滝! チョコの滝! チョコレート・フォール!
ふぅわッ! ふぅわッ!
え、待ってやば! ちょー嬉しいんだけど~~! も~~♡ ばかばかばか!
好~~~き~~~。
ウチ、このGIFのこと、超す~き~~~~♥
チョコ注入♡
ほんと好き!!!
一生ついてくし!
湯飲みのクオリティでどうなることかと思いましたが…。
チョコを注ぐと、トッポっぽさが一気に出ました。
寄り気味だと完全にトッポじゃんかて。
こうなると、陶器の手作り感も逆に正解だったのかも。
トポポ…(トッポだけに)
真上から見てもトッポ
トッポの湯呑みでチョコをぐいぐい飲みた~い
ノッポトッポちゃんの
コスプレ
ついにこの段階に辿りつきました。飲みます。チョコ。
トッポの湯飲みでチョコを飲む以上、平服で臨んでは無礼というもの。
場にふさわしい正装(ノッポトッポちゃんのコスプレ)に身を包みました。そっくりですね。
なんとなく「あっ、コレもう(商品化)無理だな」という音が聞こえてきましたが、気にせずいきましょう。
いきます!
うおっ。
うお~~~。
幸(こう)あまぁ~~~い~~~~~重っ。あったかうわーチョコすげぇぇええ福(ふく)
脳に入ってくる情報量がすごい
濁流のように口の中に流れこむチョコレート。
必然的に、味覚を通して感情がとめどなく溢れてくる…!
やっぱり多幸感がハンパない。なんたってチョコをがぶ飲みしてるわけですから。
あと、不思議とチョコに重さが加わった気が?
味が重たいって意味じゃなくて。なんつーんだろ…。
湯飲みという“ズシッ”とした陶器に口をつけているからなのか。チョコが物理的に重たくなった感覚?
だからなんだって話だけども…。
しかし、これはトッポの湯飲みでチョコを飲んでみたからこそ分かったこと。
トッポの湯飲みでチョコを飲むと、チョコが重くなった気がする! これが答え!
やっぱこれだね~♪
そんなわけで、今回は、みんな大好き「トッポ」の湯呑みを作ってみました。
湯飲みを制作したことにより、トッポのチョコ部分をぐいぐい飲むという、長年の夢が叶ったわけです。最高。
とはいえ、初心者のボクの技術では、湯飲みの完成度が低かったのも事実…。
LOTTEさん。
もし、この記事を読んでくださってるなら…。
トッポの湯呑み、御社のグッズとして売り出してくれないでしょうか。
たぶんおそらく、いや絶対に…需要、あります。ご検討のほどよろしくお願い致します。
LOTTEさん
大好き!