お待たせしました。ここからは上位5作品をランキング形式で発表します。

 

平成ライダー2作目、アギト。ここにランクイン。

バイクシーンが多すぎるのでクールごとに細かく見ていきます。

 

・アギトの特徴は登場する4人のライダーにそれぞれ専用バイクが用意されているところ。そしてそのうち3人はバイクも変身するので、これだけで単純計算で7台のバイクが用意されている計算になります。

・G3のバイク「ガードチェイサー」が発進する際、走行中のトラックから後ろ向きで放り出されるのですが見ていて無茶苦茶怖いです。絶対に転びます。

ギルスのバイク「ギルスレイダー」は12話で初登場。今の基準で考えると勿体ぶりすぎで驚きます。

・細かいですがギルスのバイクのベースは4stなのにエンジン音が2stの音です。

 

・14話でアギトのバイク「マシントルネイダー」がスライダーモードに変形します。サーフボードのような形になって空を飛ぶんですが当時初のバイクの枠組を超えた変形なのでみんな驚いたことだろうと思います。そしてそれが後のスタンダードな流れになっていくのもアギトあるあるです。

・ちなみにスライダーモードを使うときに必ず流れる曲があってその名も「MACHINE TORNADER」、いい時代ですね。

 

・28話、『あの夏の日』でギルスが単独で4分半というとんでもない時間乗っています。

・35話で4人目のライダー木野さんが登場。普段乗っているバイクはクウガで五代雄介が最初に乗っていたもので平成ライダーでは珍しくSUZUKI製です。

・そして次の話で木野さんのバイクも変身。アナザーアギト専用バイク「ダークホッパー」です。数回しか登場しないのに専用バイクがもらえるなんて贅沢な時代です。

・ダークホッパーのベース車はSUZUKIのRMX250S。余談ですがバイクショーなどで飾られているクウガのバイクはこのRMXをベースにしているものもあったりします。

 

・4クール目に入ると葦原さんがめちゃくちゃバイクに乗り始め、反対に氷川さんはあまり乗らなくなります。

・というか氷川さん、普段は乗用車で移動しているということもあり印象より全然乗ってません。

・最終5話に出てくるバイク屋のオヤジを演じるのは、大野剣友会の中屋敷さん。昭和ライダーのスーツアクターを多く演じたミスター仮面ライダーです。

アギトは最強フォームでバイクに乗る珍しいシーンもありました。

 

54分8秒

最終的な結果はこちら。

いままで多い作品でも三十数分だったのをいきなり1時間近い記録で初期作品の貫録を見せつけてくれました。

アギトでは「日常と戦闘の切り替えスイッチ」としてバイクを使用しているシーンが多く、この思想が次の年の龍騎へと活かされているところもあるのかなと思ったりもしました。

テレビスペシャルなのでカウントはしていませんがバイク大好き俳優、京本政樹氏が愛車・CB1300 京本スペシャルを持ち込んで撮影に臨んだ回もあるので、そちらもぜひご覧いただきたい。

 

 

 

 

 

・龍騎では、ミラーワールドに行くために使う「ライドシューター」というバイクがあり、仮面ライダーに変身する者なら全員が所持しているという設定になっています。

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・これをバイクと認めるかは意見が分かれるところでもありますが、私はバイクだと認める派です。

 

・バイクに乗るのは全員仮面ライダー。逆に仮面ライダー以外の人物がバイクに乗らないという、この時期ではやや珍しい結果になりました。

・また登場人物の多くは普段からバイク(もしくは車)に乗っており、むしろそちらの方がライドシューターよりも活躍しています。

・主人公・真司の愛車はオレンジ色のズーマー(原付)、2号ライダー蓮の愛車はシャドウスラッシャー。

 

・バイクを数えておいてなんですが、この番組の特徴は車かもしれません

・7話の北岡先生登場回といい何かにつけてカーチェイスが発生して最終的に事故ったり大爆発したりします。これは明らかに他の番組より多い。

・13話では新たに登場したライダー、手塚がCB400SFに乗っています。

・そしてこの回、蓮が一人バイクを走らせているときの演出がこの21年間でも類を見ないようなもので、なんというかカラオケの映像みたいで面白くなってしまっています。

 

・そしてこのクールでは新たなバイクが登場、「ダークレイダーバイクモード」コウモリ型のモンスターが変形してバイクになります。

・26話では真司くんが北岡の車を運転するシーンが確認できるので、真司は普通車の付帯の免許で原付に乗っていると予想できます。なんか意外です。

 

・28話~31話までの間、バイクの出番がほぼありませんがこれは総集編といわゆる「夏のギャグ回」だからです。

 

 

・ここで主人公のバイクもパワーアップ、ドラゴンのモンスターが変形して「ドラグランザーバイクモード」の完成です。

・そして38話、蓮が自分の歌をBGMに恋人を後ろに乗せて走るシーンは必見。

 

40話でも新たなバイクが2台登場

・1台はオルタナティブゼロのバイク「サイコローダー」、ベースはまたしてもスズキ RMX250S、前年のダークホッパーが二度と再登場しないことからもサイコローダーに改造された可能性大

・そしてもう1台はタイガに変身する東條が乗っている「スズキ GSX400 インパルス」、こちらは翌年のファイズにも一瞬登場していること、オリジナルカラーに塗装されていることからスタッフの誰かの私物なんじゃないかと予想しています。

・また色を塗り替えたことで「SUZUKI」の文字が消えたからホンダ協力の番組でも出せたのではないかと推測したりもしています(確認したところクウガの五代雄介のバイクにはあったSUZUKIの文字がアギトの木野さんのバイクでは消えていました)。

 

 

57分

 

合計は57分、アギトとは3分差ということでほぼ誤差。

特筆すべきは主人公の真司ではなく、蓮が一番乗っているという点です。龍騎という番組を象徴しているかのような結果。

 

 

 

ここからいよいよベスト3です

 

・ファイズを見ていて真っ先に抱くのは「バイク多っ」という感想。

・セリフがあるキャラはバイクに跨らせろという指示が出ているのかと思うほどに多いです。

・第1話からして、巧、真理、ナンパ大学生その1、その2、その3の計5台ものバイクが登場します。

・そしてもう一つの特徴は「バイクがロボに変形して戦う」ところ。

・このバイクに変形するロボこと「オートバジン」をどう扱うかについては少し頭を悩ませました。

・つまりロボになって戦っている間をバイクシーンとして数えるのか?という疑問ですが、特例として「オートバジン」の項目を設けてバトルモードになって戦っている間の時間はそこに記入することにしました。

・有名なシーンですが、5話では主人公がスピード違反で免停になってます。

 

・14話では2号ライダー、草加のバイクが登場。このバイクはのちに流星塾の仲間が乗ることに。先輩のいらなくなったバイクを買わされる後輩みたいな絵面を想像してしまいます。

・そして15話ではかなり治安の悪い一般バイク×3が登場。ファイズではバイク乗りが出てきたら死ぬか、怪人であることが多いです。

・同話のラストでカイザの専用バイク「サイドバッシャー」も初登場、バトルモードはこの戦闘と46話でしか見られません。

・19話ではしれっと真理の乗っているXR250が新型にモデルチェンジしています。見分け方はタンクと尻尾の辺りが「シュッ」っとしているかどうか。

・2クール目のラスト26話ですが、バイク的目線で言うとすごい回。巧、真理、草加、そして流星塾生の4人が公道でバイクを乗り回す、さながらマスツーリングのような光景。一言で形容すると「過渡期」って感じです。こんなシーンもう2度と見られないと思います。

 

・このクールで登場する「ジェットスライガー」をバイクと分類するか、少し悩みましたがお披露目回のサブタイトルが『超絶バイク』だったのでバイクとして扱うことにしました。タイヤも二個ついてるので大丈夫でしょう。

・ジェットスライガー、あまりにも巨大なマシンなのでハンドル周りのセットだけあり、全体を映す時はCGという塩梅なのですが、なぜか1カットだけミニチュアを遠近法で大きく見せようとしている箇所があり、そこが残念ながらめちゃめちゃしっかりミニチュアに見えるというちょっと悲しいシーンがあります。

 

・46話でのファイズとカイザの共闘バイクシーンは必見、サイドカーを有効活用しているところを見ると嬉しくなります。

・そして同話で登場した声の渋い一般バイク乗り怪人。演じたのは俳優の成田浬(かいり)さん、父親はウルトラマンのデザイナーとして有名な成田亨。後のエレファントアンデッドです。

 

59分1秒

 

というわけでファイズは合計59分1秒。

5~3位は本当に接戦で筆者のストップウォッチを握る手のコンディション次第では順位の変動があっても正直おかしくなかったです。

 

 

 

ここでクウガ。

搭乗回数ではなく時間での勝負ならクウガに分があるかと思っていましたが剣の壁は高かった。

 

・何と言っても出てくる仮面ライダーがクウガ1人で他の多くの多人数ライダー作品よりも長い時間バイクに乗っているということには触れておきたいです。

・最後のまとめを見ればわかりますが、この番組のバイクシーンの70%以上はクウガ/五代雄介によるもの。

・五代雄介は初期は自分のバイク(スズキ・DR250SHE)に乗っていますが2話で爆発炎上、4話から専用バイクのトライチェイサー2000に乗ることになります。

・では3話にはバイクは出てこないのかと思いきや、一般バイク乗りが怪人をナンパして殺されていました。平成初期にはよくある光景です。

・専用バイクお披露目回となる4話ですがこの回だけでなんと5分もバイクシーンがあり、最近のライダーの1年分乗っています。

 

・気になったのが、この回に主人公が白バイを借りるシーンがあるんですが、そこで乗る白バイが『セパハン』なんです。

・セパハンとはザックリ言うとサーキットを走るようなバイクについているハンドルのこと。セパハンはスピードを出したときの安定感はありますが、反面Uターンや悪路は苦手になるので白バイに使われることはないハンドルです。事実、29話で出てきた白バイはセパハンではありませんでした。

・単にミスもしくは適当に選んだということかもしれませんが執拗なまでに細部にこだわりのあるクウガなのでなにか理由があるのかもと思いました。

・この回のメインである「仮面ライダーのバイクってどんな道でも走れてすごい」というテーマを強調するという狙いから、わざわざ悪路が苦手な種類のバイク(VTR250F)を白バイに改造したじゃないかというのが筆者の予想です。

 

 

・15話ではゴウラム登場。トライチェイサーとゴウラムが合体した「トライゴウラム」は昭和を含めた仮面ライダー史のなかでもかなり珍しいヤマハ車のVmaxです。よく見ると大アゴの間をつなぐ細い棒があって強度を確保していることが分かります。

・17話は総集編なのに新規のバイクシーンがあってすごいです。

・そして19話、きのこ怪人VSグローイングの回。今まで皆勤賞だったバイクが途切れますがクウガのことなので「出さない」という演出のような気がします。この回はクウガが走ってくることに意味がある。毎話バイクで現場に駆け付け、バイクで怪人に体当たりしてたクウガだからこその演出です。

 

32~33話だけで平成2期の1年分みたいな数字をたたき出していますが、ここで今まで乗っていた「トライチェイサー」からニューマシン「ビートチェイサー」への交代劇が描かれています。

・この回では「トライチェイサーが故障して色が変わらなくなった」というセリフがあるのですが、これはおそらく「黒いトライチェイサー」を「白バイのトライチェイサー」に塗り替えたために生じてしまった「変身前の状態で金色のトライチェイサーに乗る五代雄介」という違和感のある描写に理由をつけるためだと思われます。芸が細かい。

・このことから考えるとトライチェイサーのベース車「GASGAS パンぺーラ」は5台ほど用意されているようですが、ゼロワンのインタビューで「1台しかないから壊せない」と言っていたことを思い出すとずいぶんと遠いところに来てしまったなと思いますね。

・敵が乗るバイク「バギブソン」から出ている「ブモモモモミーーン」という音がおそらく本来のパンペーラに近い音でしょう(トライチェイサーの音は4ストのたぶん4気筒)。2台とも同じ音だと分かりずらいというのと、2ストのダーティーな音が悪役っぽいというのが妥当な理由じゃないかと思います。

 

・そして46話、ここへきてジャンがバイクに乗る

・しかも主人公のパワーアップ回にもかかわらず、ドラマ的なピークはこのジャンのバイクシーン周辺です。

・不確定な情報ですが「ジャンのバイクは役者さんの私物」説があります。

・ちなみに6話で桜子さんが乗っていた原付(ホンダ タクト)はジャンに貸してもらったバイク、という設定らしいです。

 

1時間16分56秒

 

さすがクウガ、1時間オーバーです。

また、このタイミングでクウガのバイクアクションを担当していた成田匠さんのインタビュー記事が出ていたのでこちらも気になる人はチェックです。

 

 

 

 

令和・平成仮面ライダー最もバイクシーンの時間が長かった作品、第1位はバイクに乗った回数と同様「仮面ライダー剣」でした!おめでとう!!

 

ブレイドはここで平成ライダーを一区切りする可能性もあったことも関係しているのか、色々と集大成感の溢れる作品です。イケメンのライダーがたくさん出てきて争い、カードも使う。4人それぞれに別々の武器とベルトがあって、当然4台の専用バイクも用意される(そしておもちゃも出る)という今から考えるといろいろとやりすぎているライダー。

 

そんなブレイドなのでバイクシーンの時間もやりすぎな数値が出ることを期待してしまいますね。早速見ていきましょう。

 

・ブレイドの特徴といえば日常に根付いたバイク、とでも言ったらいいのかとにかく皆バイクに乗るんです。どこへ行くにもまずバイク、家にいるかバイクに乗ってるか戦ってるかです。

・あとよく言われるのは変身したときの画面のつながりのなめらかさ。

・バイクに乗りながらの変身も多いんですが、合成がナチュラルすぎて注視していないと「おっ」と驚くことすらできないレベルです。

・1クール目だと10話でのギャレンのカメラを横に振りながらのバイク変身がさらっとすごい感じのことをしていて好きでした。

・あとは11話や13話が印象的ですが、ブレイドは敵(味方含む)を豪快にバイクで轢くので見ていて気持ちがいいですね。

 

・剣のバイクといえばカリスの「シャドーチェイサー」がライダーと一緒に変身するタイプのバイクということも避けては語れないことです。

・ほかにはアギト、ギルス、アナザーアギト、ゴーストしか持っていない結構レアな機能

・そんなカリス、16話で狭いビル内の階段、しかも人が2人もいるところをバイクで駆け上っています。かなり頭のおかしい行為ですがクウガですらやってないバイクアクション、最高です。

・表を見ていて気になった人も多いだろう「一般人(レーサー含む)」の項。それは24話、25話の鈴鹿サーキットコラボ回で明らかになります。

・いろいろあって仮面ライダーと怪人、そして本物のバイクレーサー山口辰也さんが鈴鹿サーキットを走るという回。レースに出ているバイク8台を正確に数えるのは流石に厳しかったのでざっと出演時間×8×0.8くらいの感じで計算しています。

一般レーサーでかなり時間を稼いでしまっているんじゃないかと思いましたが、試しに時間を引いてみても順位に変動はありませんでした。

・この回では最後にバイクが爆発するんですが、そこで燃えているバイクはXR250ではありませんでした。車種不明ですがタンデムステップから判断するにXLRなどのもっと古いバイクのようです。オーズでも爆発したライドベンダーが明らかにオフ車になっていたことがあったので、東映には爆発専用の古いオフ車が転がっているのかもしれません。

 

・27話で登場するバッファローアンデッド。これまで数々の怪人をぶっ飛ばしてきたバイクアタックを2台同時に止めていました。ブレイドならではの格の高さの示し方です。

・そして34話では広瀬さんがビッグスクーターに搭乗。4人いるメインメンバーのうち3人がイレギュラーな状態になっていたので「バイク成分が少なすぎる」と駆り出されたのでしょうか。それなら35話も乗ってくれればよかったのに、と思ってしまいます。

・そして完全に余談ですが、33話で怪人から車で逃げるシーンにめちゃくちゃ出演者っぽいバイクが映り込んでいて非常に紛らわしかったです。

 

・最終クールもバイクに乗る手を全く緩めないブレイド。特に43話はかなり目まぐるしい回でした。

・擬態できる怪人が主人公たちに化けて……、という回なので当然怪人が主人公としてバイクに乗っているシーンもあるんですが、劇中では明示されない&誰も気付けないという描写だったため主人公たちの数値としてカウントしています。(視聴者にはわかるけども……)

・よくツッコまれるガソリン給油シーンもこの回です。個人的には給油シーンが好きなのでたとえ原子力エンジンであっても給油していいと思います。

・そして46話、超有名なバイク4台並走同時変身シーンはこの回です。かっこよすぎる!!!このシーンを数えるためにいままでのすべてがあったと言っても過言ではない。公道で全ライダーバイクに乗って……という条件を加味すると唯一無二で今後は絶対できないだろう撮影ですからね……。そしてこのシーンの合成も必見です。

 

 

1時間42分42秒

 

バイクで始まりバイクで終わった『仮面ライダー剣』、堂々の1位です。

 

 

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