みなさんこんにちわ。オモコロライターのみくのしんです。
突然ですが皆さんは「借金」の経験はありますでしょうか?
ちなみにぼくは一度も経験がありません。ですのでもちろん金融機関に足を運んだことすら一度も無いですし、むしろお金を借りる人は全員計画性がないバカだから全員八つ裂きにすべき……くらいに考えています。
ですが、そんなぼくでも一つ気になることがあります。
お金を借りたこと無いこの僕が、ましてやちゃんとした職についてない26歳の僕が、消費者金融でお金をはしごしまくった時。一体いくらまで借りれるんだろう、と。
と、言うわけで26歳フリーターの僕がお金を借りた時の限度額はいくらなのか!!
これを調べてみたいと思います!!
多重債務者に実際にお話を聞いてみる
…とは言うものの、実際にお金を借りたことは無いし、知識もないのでこのままじゃ金融機関に良いように転がされ、騙されまくった上に5億円くらいの借金を背負わされて中東に売られて石油王の性奴隷にされかねません。
なのでここは一つ借金のプロである多重債務者にお金の借り方や色んなお話を聞いてみようと思います。
「…という訳です。本日はよろしくお願いします」
「よろしく、お願いします…」
【Hさん】
元多重債務者。 数百万円の借金を5〜6年にわたって返済し、 現在は定職につき安定した生活を送っているらしい。
「負のオーラがすごい。色々お話を伺う前にHさんがいかにして借金王になったかの経緯をお聞きしたいのですが、一番最初にお金を借りたのっていつなんですか?」
「はい、学生時代に興味本位で借りたのが始まりです」
「のぽぽぽっ!? 興味本位?? そんな理由でお金借りるってあります!?」
「えーと、そもそもクレジットカードは持っといて損はないという理由で使う1年前くらいから持ってたんですけど、『これって本当に使えるのかな?』って疑問に思ったのが始まりですね。まぁ学生時代で月々の収入も雀の涙ほどだったので…」
「…まぁ、生活費のためにお金を借りたと言うことですか」
「いえ、服が欲しくて当時8万のアウターと、2万のインナーを買いました」
「え…」
「オシャレに目覚めたのは、この時です」
「あ、借金でオシャレに目覚めた人だ!!」
「まぁ、季節の新作が出たら買ってと繰り返してるうちにすぐにクレジットカードの限度額が来てしまいましたね。50万円くらいだったかな?」
「軽いですね…なんか『このままじゃ返済できない…どうしよう…わあああ!!』…みたいな不安にかられることはなかったんですか?」
「全くありませんでした。何にも悪びれる事無くお金を借りて、大学生だし就職したら返せるだろ程度にしか考えてませんでした」
「そうですか…ちなみに就職の方はどうだったんですか?」
「全部落ちました」
「厳しいですね…」
「とりあえずフリーターとして生活してたんですが、その時の給料が良くて月30万円ほどだったんですよ」
「月30万のバイト!! すげー良いじゃないですか! 返せる返せる!」
「そうなんですよ〜!…でも、これだけ稼いでたらすぐ返せるだろって考えで返さずに、そのバイトも続かず1年ほどで辞めました」
「急に辞めちゃった…」
「そしたら見事に収入がストップしちゃいましてね…どうしようかと思いました」
「そりゃそうでしょうよ!!!」
「とまぁ、借金が膨れ上がって追いつかないので、消費者金融からお金を返すためにお金を借りました」
「よく漫画とかで見る話だ…本当にそんな事あるんですね…流石に焦ったんじゃないですか…?」
「いえ、当時はまだ自分の置かれている状況に気づいてなかったですね。泥沼なのになんとかなるって思ってました」
「早く気付いてくれ、頼む…」
「それでもなぜか借りた金で…服、買っちゃうんですよね…」
「なんで!? 本当に、なんで!!?」
「薄々ヤバイところまでいってる感じは気づいてたんですけど、それに気付いちゃうとメンタルがやられると思って生活水準だけは変えないように心がけてました」
「自分を騙してたと…」
「はい…その時いた彼女には金持ちとして付き合ってたんで彼女も騙してました…」
「ちゃんと現実を見てーー!!!」
「それでまた返せないので他の消費者金融に手を出しまして…」
「もうこれ以上借りないでくれーーーー!!!」
「その頃は身の回りのお金になるようなものをとりあえず探して、売るといった生活もしていて、小学生の頃集めてたビックリマンシールを両手いっぱいに持って秋葉原に売りに行ったりしてる時に、俺は何をやっているんだ…って気付いたんですよね…」
「気付くの遅すぎですよ…ちなみにビックリマンシールはいくらになったんですか?」
「3000円でした」
「子供の頃の思い出は3000円かー…」
「あとは親の株主優待券をこっそりパクって金券ショップに売ったりしました」
「普通に犯罪じゃない?」
「…それでいつ完済できたんですか?」
「そこからブラックリストに名前が乗って、どこでも貸し付けてくれなくなったので実家に住みながら就職して月15万ずつ返済していって完済しました。今は反省して貯金が趣味です」
「月15万円の返済は実家でもきついな…」
「はい…自分でも不思議なんですけど、ブラックリストに名前が乗るともうこれ以上借りなくて良いんだって安心して就職に打ち込めたのはありますね」
「良かった…でいいんですよね…?」
「ありがとうございます…えー、こんな話を聞いた上であれなんですが、今回26歳フリーターの僕がいくらお金を借りれるのかって言うの検証しようとしてましてですね」
「あ、それでしたら駅チカのアイフルですぐに借りれますよ」
「お! 有力情報!!」
「審査30秒とかの謳い文句って本当なんで!!! 即日すぐ借りれますよ!!! 今から行きましょう!!!」
「ありがとうございます、落ち着いてください」
ーーそれからHさんの話は止まること無く要点だけまとめると、
・審査30秒で数十万は借りれる。
・必要書類は免許証があれば大丈夫。
・今は対面すること無く電話インターネットや、無人の窓口で融資を受けることが出来る。
とのことでした。
「あ、ちなみにお金を借りる際のコツとかってありますか?」
「基本的に個人情報系の嘘はバレますね。なのでとりあえず行く所行く所では満額借りることをおすすめします。あ、あと心が荒んで2ちゃんで悪口を書き込んだ話もありますけど…」
「え? 2ちゃんねるに書き込む…? サラ金業者の悪口とかですか…?」
「いや、マジで心がすさむというか、借金がある間はとにかく幸せなヤツが全員許せなかったんで、芸能人のおめでた報道とかがあったら『何だこのヤリマン!死ぬ!』『中出し便器女!』とかめちゃくちゃに書き込んでやりましたね」
「底辺の鑑だ!!!」
「恐縮です…」
「ああいう罵詈雑言って、どんな暇人が書いてるんだろうなーって思ってたら…貴方でしたか」
「あとは親父に借金がバレて泣きながら公園を2人で散歩した話もありますけど聞きますか?」
「あ、もう結構です。お腹パンッパンです。本日はありがとうございました」
いやぁ〜…エピソードの味付け濃いなぁ…
胃がキュ〜〜ってなるよぉ…
…とまぁ、とりあえず、Hさんいわく即日数秒で借りれるとのことなので日をあらためてチャレンジしてみることにします…!