エロ本捜索開始

そして協議の結果、事務所のある新宿から捜索の手を三方向へと広げることにしました。

1.八王子・町田方面（山のある方）

2.隅田川・荒川方面（川のある方）

3.多摩川・川崎方面（海とか工業地域がある方）

この三方向に分かれ、探偵チームにエロ本を捜索していただきます。

さっそく自動車に乗り込んで、現地に出発！

時代と共に失われていくロマンの残り香を求めて、探偵たちがTOKYO中に散らばっていきます。BGMとして、佐野元春の「約束の橋」がかかってもおかしくない熱い展開です。

エロを気軽に入手できるインターネットの普及率が上がり、頻繁に公共事業やボランティアの清掃が入る現代においては、いつか「濡れたエロ本」という物を目にすることも無くなるでしょう。男性の刹那の快楽を助け、悠久の時を越えて大地に還っていかんとするあのエロ本は、今や都会の絶滅危惧種なのです。

しかし都会の闇を知り尽くす“探偵”ならば、きっと打ち捨てられたエロ本を見つけてくれるはず。 頼む……！ エロ本よ、 見つかってくれ！

探偵からの報告を待つ間、依頼人である僕は水辺で日光浴をさせていただきます。「水辺でくつろいでいる所に、探偵からの報告が入る」って、何となくマフィアのボスっぽくてやってみたいからです。

エロ本は無事見つかるだろうか……ちゅーちゅー

探偵さん達とは「エロ本探し隊」という小学生の放課後みたいなグループを作り、発見した物証の報告をその都度上げてもらうことになりました。いきなり捨てられたコロコロコミックが見つかったので、エロ本も意外と早く見つかるかも！

コロコロ以外にも、探偵たちが見つけた物的証拠が続々と送られてきます。

ゴールデンカレーの空き箱

　この色合いの青さは理想的。これがゴールデンカレーじゃなく、エロ本だったなら。惜しい。

マッサージ機

　エロ本との親和性は非常に高いと言える。この近くにエロ本があってもおかしくない。

何らかのパワーでグチャグチャに破壊された物体

　この辺で「GANTZ」の招集があったのかな？

オイルヒーター

　絶対不法投棄だろこれ。

ホタルのための小川

　入らないでね。

性格の本

　こういうの読んでる男の心理を考えると、ある意味では一番エロい本。

豆腐半丁

　エロ本より、こっち見つける方が難易度高いだろ。

そして待つこと3時間半…………

きたっ！！！

ついに探偵からエロ本発見の一報が！！ どうやら発見場所は町田市のようです。肝心の保存状態は写真からはよく分かりませんが、とにかくこうしちゃいられません。

現場へ急行だっ！！！

発見

～　東京都町田市某所　～

やってきたのは町田市内にある某公園。ここに本当にエロ本が………あっ！！

あった！！

遊歩道からほど近い藪の中に打ち捨てられ、しっかりとインクが抜けた青いエロ本が！ マジで見つかった！ 一週間がかりの捜索も覚悟していたのですが、3時間半とは思ったより早い発見でした。

　こちらの某公園のホームページを見たところ、「公園内で最近ゴミが増加している」という注意を呼びかけていたんです。しかしその一方で、花火などの使用を許可していたので、「エロ本が捨てられやすい環境が整っているのでは？」と推理して現地に向かいました。無事にいい状態のエロ本が見つかって、よかったですね。

さすが探偵の洞察力！ やはり物を探す時はプロに依頼するのが一番ですね！

見てください、この完璧な堕天使ブルーならぬ「エロ本ブルー」！ まさに想像していた通りの、思い出の濡れたエロ本です。思わず少年のような目になってしまいました。

今回保護したエロ本は月刊ソフト・オン・デマンドの2012年11月号でした。

ロンドンオリンピックから次の五輪が開催される年までこんな場所に放置されて……。この捨てられたエロ本が過ごした月日の重みを想像すると、どこか切ない気持ちが込み上げてきます。お前もきっと誰かの役に立ったんだろうな……。よかったよかった。

大満足で水辺に戻って熟読。今回はこうして探偵さんの協力を得て、見事にいい感じの濡れたエロ本を探すことができました。

ところで“探す”と言えば……

現在、全世界で6500万ダウンロードされているという人気スマホゲーム「クラッシュ・オブ・キングス」では、「CMに隠された有名人を探して総額100万円」というキャンペーンを開催中です。

CM動画、そして新宿駅アルタ前（6月17日まで）と新宿駅メトロプロムナード（6月19日まで）に掲示されているこちらの広告に、とある芸能人が5人隠れているらしいのですが……。皆さんも動画や広告を見て、ぜひチャレンジしてみてはいかがでしょうか？ 抽選で4名に25万円が当たるとのことです！ 太っ腹～！！！！

※キャンペーンは終了しました

僕も25万円が死ぬほど欲しいので、ひと眠りした後に挑戦してみたいと思います。

それではさようなら。

（おしまい）