こんにちは、ARuFaです。
突然ですが、みなさんには「怖いもの」はありますか?
オバケや猛獣など、世の中には怖いものがたくさんありますが、もっと現実的な怖さで言えば、この工具より怖いものはなかなか無いんじゃないでしょうか。
そう「チェーンソー」です
大きなエンジン音とともに全てを切り刻み、大木すらも問答無用で切り倒す「工具界のデストロイヤー」ことチェーンソー……
その圧倒的な破壊力から海外のホラー映画などでも多用され、人々を恐怖のどん底に叩き落としてきました。
……何より怖いのは、この鋭い刃。
これだけでも十分怖いのに、これが高速回転するというのですから正気の沙汰ではありませんよね。
試しに、スイッチを入れてみると……
バオオオオオオオオオン!!!!
ギャギャギャギャギャギャ!!!!
バリバリバリバリバリバリバリ!!!
あまりに恐すぎて外に避難してしまいました。
ちなみにチェーンソーは僕の会社で回したのですが、あまりの爆音に社員が集まってきてしまい、言い訳に困りました(「趣味です」と言った)
……さて、これだけ怖いチェーンソーですが、本来は人の役に立つ道具。
となれば、「チェーンソー = 怖い」というイメージが定着してしまうのは、あまり良いことではありません。
そこで今回は、チェーンソーの怖さを払拭し、イメージアップをするために……
「優しいチェーンソー」を作りたいと思います
これまで触れるもの全てを傷つけ、人々から恐怖心を抱かれてきたチェーンソー。
そこで今回は「優しいチェーンソー」を作り、触れても傷つかず、むしろ人を癒やしてくれるようなチェーンソーを作ってみたいと思います。
人々がチェーンソーを恐れなくなった暁には、子供たちが笑顔でチェーンソーを振り回せるような、素敵な世界がやってくることでしょう。
優しいチェーンソーを作る
さて、そんなわけで「優しいチェーンソー」を作ることになった僕。
色々と考えてみた結果、「優しさ」と「癒やし」を兼ね備えた物といえば『マッサージ器』だなということで、今回はチェーンソーをマッサージ器にすることに。
とはいえ、今回ばかりは僕一人の力では難しそうなため、今回はメールにて助っ人をお呼びしました。
電子工作を得意とするライターのマンスーンさんです。僕の知り合いでもあります。
マンスーンさんにはまだこの企画について説明をしていないので、早速お願いを聞いてもらいましょう。
「こんにちは。このチェーンソーをマッサージ器にしてくれませんか?」
「じゃあ聞きますけど、マンスーンさん、チェーンソーは怖いですか?」
「だったら、チェーンソーをマッサージ器にしたくないですか?」
……その後、身振り手振りを交えた僕の長時間の説得により、何とかマンスーンさんに協力してもらえることに。
一通り説明が終わった後、帰り際にマンスーンさんがその場で完成予想図を描いてくれたのですが、
ド下手だったので、急に心配になってきました。
とはいえ、頼れるのはマンスーンさんだけなので、不安は感じつつもチェーンソー手渡して製作をお願いすることに。
たとえ絵はクソカスに下手でも、電子工作が得意なマンスーンさんならば、きっとチェーンソーをマッサージ器に変えてくれるはずです。
優しいチェーンソーが完成
そして1週間後……
完成した「優しいチェーンソー」を携えて、マンスーンさんが颯爽と姿を現しました。
果たして、マンスーンさんの手によって優しく改造されたチェーンソーは、マッサージ器として機能するものなのでしょうか?
……ちなみに僕は僕で、マンスーンさんが描いた完成予想図を再現してみたのですが、
「ゴーヤの太巻き添え in 洗剤の容器」という攻めすぎた創作料理になってしまったので、こうはなっていないことを祈るばかりです。
さあ、そんな不安も感じつつ、早速「優しいチェーンソー」を見せてもらいましょう。
「まず、チェーンソーのモーターは高速かつ爆音なので、今回はタミヤのギヤードモーターを外付けしています。このモーターは回転数が少ないかわりに力が強いので、マッサージ機にはピッタリなんです」
「そして、そのモーターで回るゴムベルトには、刃のかわりにゴム製の突起物をつけて、マッサージ効果を高めました」
「ちなみに、チェーンソーといえば『ヒモを引っ張ってエンジンをかける動作』が欠かせない気がしたので、」
「この部分を好きなだけ引っ張れるようにしました。電動式なので、ココとは別にスイッチがあるんですけどね(笑)」
「ちなみに、バッテリーは7.2vのRCカーの物を使用しています。」
「で、それらを踏まえた上で全体構造を説明すると…」
「もう大丈夫です」
さあ、無事に「優しいチェーンソー」が手に入ったところで、早速このチェーンソーを使ってみましょう。
……とはいえ、『優しさ』や『癒し』というのはあくまで自分ではなく他人に与えるもの。
見たところ肩のコリをほぐしやすそうな形をしているので、今回は本当に肩コリで悩んでいる人にこの優しいチェーンソーを使ってみましょう。
というわけで、今度は肩こりに悩んでいる人を探します。
優しいチェーンソーを使おう
……そして後日。
「優しいチェーンソー」を使用するため、僕は都内某所の民家へやってきました。
ガラッ
「ごめんください~」
本来こんな奴が家に来たら通報待ったなしですが、今回はちゃんとした理由があるので安心してお邪魔することができました。
そしてこちらのおばあちゃんが、今回肩コリに悩んでいるという福場さん(72歳)
事前に「チェーンソーですけど大丈夫ですか?」とお聞きしたところ、「よくわからないけど平気です」と心強すぎる返事をいただいたので、今回ご協力してもらうことになりました。
おばあちゃん子の僕としては、是非とも福場さんには喜んでほしいので、自然と気合も入ります。
さあ、それでは福場さんには縁側に腰かけてもらい、早速マッサージを開始したいと思います。
世界初の「優しいチェーンソー」が、ついに火を吹く時が来たのです!
ブオッ! ブォオッ! ブオンッ!! ブォォォン!!
それとは別にスイッチオン!
ズギュアアアアアアアアッ!!!!
ズギャギャギャギャギャギャギャ!!!
高速回転するチェーンソーが、福場さんの肩を容赦なく刺激します。
ズドドドドドドドドドドドドドド
バギャギャギャギャギャギャギャッ!!
バォォオオオオン!!!
「オラァァアアアアア!!!」
スッ……
「くらいやがれーーーーーッ!!!」
座布団が真っ赤なので物騒な写真になってしまいましたが、非常に満足していただけたようです。
今ここに、「チェーンソーは優しくなれる」ということが証明されましたね。
チェーンソーは優しくなれる
……その後も僕は、福場さんとおしゃべりをしながら首元にチェーンソーを当てまくるという、楽しいひと時を過ごしました。
閑静な住宅街には笑い声とチェーンソーの音が響き渡り、通行人が僕たちを二度見するというこの素敵な空間は、まさにこの「優しいチェーンソー」があったからこそ生まれたものでしょう。
このチェーンソーでは木を切ることはできなくなってしまいましたが、新たな絆を繋ぐことができて良かったです。
……さて、「チェーンソー」と言えば、皆さんは『死霊のはらわた リターンズ』という作品をご存知でしょうか?
動画配信サービスHuluで独占配信されているこちらの作品は、1981年に公開された大人気映画「死霊のはらわた」の35年ぶりの続編。山小屋で起きたあの惨劇から30年後を描いた新作ドラマシリーズです。
人生に行き詰った主人公が、うっかり“死者の書”の呪文を読み上げてしまい、悪霊を解き放ってしまうというホラーコメディになります。
ちなみに、主人公はチェーンソーを直接腕に装着しているヤバい奴なので、全国の「腕チェーンソーマニア」の方は見逃せませんね。
あと、作品内のチェーンソーは特に優しくないので、普通に敵をぶった切るために使うそうです。
それを福場さんに伝えたところ、
と言っていました。僕もそう願います。
それではさようなら。
Huluプレミア「死霊のはらわた リターンズ」
Ash vs Evil Dead © 2015 Starz Entertainment, LLC. All Rights Reserved.