日本食、それは私たち日本人が心から愛してやまないソウルフード。
昨年12月には「和食」がユネスコの無形文化遺産に登録されました。
また、寿司や天ぷら等を出すお店は、ミシュランにおける評価も全体的に高い傾向にあります。
このように、今や日本食は、世界中の人々に好まれ、世界各地でブームが巻き起こっています。
でも、ちょっと待ってください!
私たちの「日本食」は、本当に世界に正しく伝わっているのでしょうか?
テキトーにレシピが伝わっていたり、現地で独特のアレンジをかまされていたりして、まったく別物になっていたりしないでしょうか?
心配です…
そこで今回は、日本食が海外でも「正しく」食べられているのか調査します!
というわけで、日本から飛行機で約12時間かけて…
イギリスにやってきました~!
世界的に「メシが不味い」と言われているメシ後進国、イギリス。
そんな個性的な味覚を持つイギリスで、はたして、日本食はどのように食べられているのでしょう?
それでは、さっそく調査開始です!
ロンドン市内を歩いて日本料理屋を探す
まずは、自分の足でリサーチします。
カタコトの英語で「日本食を食べられるお店を知りませんか?」と街行く人に聞いてみたところ、「アッチにあるよ」と教えてもらったので、その先に行くと……
チャイナタウンでした。
まあ、ヨーロッパ近辺の人にしてみれば、日本料理も中国料理も同じようなものなんでしょうね。
チャイナタウンで日本食を探してみます。
日本食のお店を探している途中に、中にきな粉(っぽいもの)が入っているフランスパンを韓国のりで巻いた食べ物が売られているのを発見。
めちゃくちゃ気になったんですが「これは日本食なのか…? たぶん違うよなぁ…?」と判断してスルーしましたが、今になって思えば、食べておけばよかった。
しばらく歩いていると、突然、「あべの」というひらがなが視界に飛び込んできました。
「あべの」は大阪の地名ですね。
おそらく、ここは何かしらの日本食のお店なんでしょう。
あっ、お好み焼きのお店でした。
蹴鞠(けまり)で遊んでいる人々と、お好み焼きが描かれた看板が店先に置かれていました。
「蹴鞠(けまり)の時代に、まだお好み焼きはないぞ!」という野暮なツッコミはさておき、これが日本人のイメージなんでしょうね。
よく見たら、マヨネーズのかけ方も何か変だ…
「あべの」に入店してもよかったんですが、ちょっとお好み焼きの気分ではなかったので、もう少し探してみることに。
チャイナタウンを抜けると、お寿司のお店「わさび」がありました。
こんな近代的な外観のお寿司屋さんは、日本ではなかなかお目にかかれません。
近代的なのは外観だけではなく、そのシステムも実に合理的でした。
一貫一貫が包装されており、客が好きなお寿司を選んでレジに持っていくセルフ形式を採用。
無駄がないのか、あるのかわかりません。
レジカウンターの上には、商品の値段が書かれたパネルが。
「これ、どこかで見たな?」と思い、よくよく考えると、マクドナルドのレジと全く同じ形でした。
寿司はもともと忙しい江戸っ子がパクパク食べられるように作られたファストフードだったそうですが、まさか日本から遠く離れたロンドンで原点回帰していたとは…
あと、カレーカツ丼みたいなメニューが「べんとう」と書かれて売られていました。
二重、三重に間違っている。
「せっかくロンドンまで来たんだし、ファストフードは嫌だなぁ…」と思い、また他の日本食のお店を探し歩いていたら、今度は「ジャパンセンター」という場所を発見!
おおっ! ここなら本格的な日本食を食べられるはず!
よしっ! 今度こそ、ここで何か日本食を食べるぞ!