※本記事は、月刊「広告時代」2014年6月号に掲載されたインタビュー記事をネット掲載に向けて、再編集したものです。
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世界で活躍する日本人にスポットをあて、彼らがブレイクスルーした瞬間を語ってもらうこの企画。
第124回は、Webライターとして、独自の道を突き進むセブ山さんにお話を伺います。
冬の必須アイテムといえば、暖かく身体を包み込んでくれるセーター。
そんなセーターを逆さまに着ただけで、世界デビューをした日本人がいる。
それが、Webライターとして、第一線で活躍されているセブ山さん(ライター名)だ。
―本日はよろしくお願いします。セブ山さんとお呼びすればいいですか?
「はい、それで大丈夫です。よろしくお願いします」
―さっそく、質問なのですが“たった1枚のセーターだけで海外デビューを果たした”ってどういうことですか?
「僕は普段、オモコロというサイトで記事を書いているんですが、その中に掲載した【暖房いらず】たった一枚のセーターで極寒の冬を乗り切る方法という記事がそもそものきっかけで海外デビューしました」
―それは、どのような記事なんですか?
「早い話が、セーターを逆さまに着ただけの記事です。ただ、それだけです」
―たしかに、発想だけなら小学生のような思いつきですが、その記事が公開後、好評だったんですよね?
「そうなんです。どうやら写真にインパクトがあったみたいで、アメリカやヨーロッパ圏で大ウケしたんですよね。アメリカの大手サイトBuzzFeedにも取り上げられたりしました」
―そこからどのように海外デビューのチャンスを掴まれるんですか?
「そんな騒動も落ち着いたある日、パソコンの受信ボックスに英語のメールがきまして、最初は迷惑メールかな?と思って、削除しようとしたら、一瞬、目にDear Sebuyamaという文字列が飛び込んできたんですよ」
―確実にセブ山さんだと認識して送られてきてますね。
「そうなんですよね! あれ?これ、迷惑メールじゃないぞ!?ということで急いで、Google翻訳で、日本語に直したところ、英国の広告代理店から“キミのあのキャラクター、すごく面白かったよ! こっちに来てCMに出演してみないかい?”という問い合わせメールだったんですよね」
―すごい!そんなことあるんだ!
「僕もこんなことあるんだ!と驚きました。インターネットって本当に世界とつながっているんだなぁ~と感心しました」
―まさにたった1枚のセーターで海外デビューのチャンスを掴んだわけですね。
「そうですね、こいつのおかげです」
―CM出演にあたり、不安はなかったんですか?
「もちろん、最初は不安だらけでした。CMに出演するなんてやったことがないことですし、そもそも行ったこともなければ言葉も通じない国なので。でも、その後、何回かやりとりをしていくなかで、向こうの担当者がすごく丁寧に対応してくださったり、日本人翻訳の人をつけてくださったりして、少しずつ不安はなくなり、ワクワク感の方が大きくなりました」
―なるほど、それでおもいきってCM出演してみるかということでロンドンに飛んだわけですね。
「はい、人と違うことをやらせてもらえるチャンスなんだから、飛び込まないと損だなと思って」
―肝心のロンドンでのCM撮影は順調に進んだんですか?
「いや、それが実際に行ってみると、いろいろと大変でした…」
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