まずは、ダシから味わってみます。
ちなみに、レンゲではなく、スプーンでしたが、今さらもうそんな細かい違いは言いっこナシにしましょう。
「ずずず……あっ…ウマい……日本で食べるうどんよりもおいしかもしれない……」
なんと驚くべきことに、ダシがめちゃくちゃおいしかったです。
「外国の日本食は、こんなに妙チクリンでしたぞ~!」とバカにしてやろうと思っていただけに、びっくりしました。
「なんだよ、ロンドンのうどん、超おいしいじゃん!」(ずるるるっ)
「………………………。」
でも、うどんに全然コシがありませんでした。コシ0(ゼロ)。
とはいえ「シーフードうどん」は、その名の通り、シーフードがてんこ盛りでした。
ボロボロだったけど、つみれもおいしかったぁ~。
あと、地味に感動したんですが、大きいエビと小さいエビが入っていたんですよね。
それの何が感動したかというと、たぶん、この小さいエビは「甘エビ」なんです。
甘エビってなんとなく「生で食べるものだ」って思い込んでましたけど、べつに煮ても焼いてもいいんですよね。
僕の言いたいこと、伝わってますか?
要するに、これって「日本人にはそもそもない発想」なんですよね。
日本食において「日本人にはない発想なんてない」と思い込んでいましたけど、そんなことなかったんだなぁ~と少し感動したというお話です。
まとめ
というわけで、ロンドンでの調査結果はこのようになりました!
・ロンドンのたこやきは紅ショウガたっぷり。
・ホテルに隣接されている日本食料理屋さんは、それなりにちゃんとした日本料理を出していた。
・オリジナルの日本食メニューもあったけど、悪くはなかった。むしろ、おいしかった。
日本で食べる「日本食」とは、かなりかけ離れているものもありましたが、それはそれでアリでした。
日本食は、海外で「原作レイプ」されているんじゃないかと思って、取り締まるつもりで今回の記事を書いてみましたが、むしろ、世界の荒波に揉まれて、僕の知っている日本食は一回りも二回りも進化していました。
「可愛い子には旅をさせろ」と言いますが、どうやらそれは日本食にも言えるみたいです。
というわけで、まだ見ぬ日本食を探して、今度はあなたの国に行くかもしれません!
(おしまい)