さぁーて、問題です。
このウンコのこっち側は表でしょうか、裏でしょうか?
ぶー、ハズレ。
メビウスのウンコには表も裏もありませ~ん!
ドシュ!
ハハハハハハ! ヒィヒィ…! フゥ~!
私は美人刑事の志摩。メビウスと呼ばれる凶悪犯を追っているわ。
でも捜査は難航中…。手がかりは現場に落ちているウンコだけしかないの…。
彼はエイジくん。私のパートナーよ。
一見頼りなさそうだけど、彼にはすごい特殊能力があるの。
ウンコメトリー
触ったウンコから過去の出来事や記憶の断片を読み取る力。
ウンコメトリーという”力”が現実に存在することは、欧米ではかなり認知されてきてるのよ。
「エイジくん、あったわ。早速このウンコをウンコメトリーしてちょうだい」
「わあったよ。ったく人使い荒いぜ」
スッ
「犬だ…」
「エイジくん、気を引き締めて行きましょう。のんびりしてられないわ」
「見て、エイジくん。ウンコよ」
「わあーったよ。読めばいいんだろ?」
「犬だ…」
「気を引き締めてね、エイジくん。のんびりはしていられないわよ」
「ウンコだわ、エイジくん」
「わあーってるよ、読むぜ」
「犬だ…」
「エイジくん、気を引き締めるべきよ。のんびりはしていられないのだから」
「エイジくん、ウンコのようね」
「わあーった、わあーった」
「犬だ…」
「エイジくん、気は引き締めた? のんびりはしてられないみたいよ」
「ウンコがあるのよ、エイジくん」
「わあーった」
「犬だ…」
「気を引き締めた方がいいかもね、エイジくん。のんびりだけはしてられない」
「エイジくん、ウンコ」
「わあーった」
「ついにメビウスの尻尾を掴んだわね。他に見えるものはない?」
「ああ、もう一度読んでみるぜ…!」
「そう」