■実況中にお茶を飲むのはNG!
「あと、実況中に用意しといたほうがいいものってありますか? しゃべるので、一応お茶は用意しとこうと思うんですが…」
「やめなさい」
「えっ!?」
「やめなさい」
「ホラーゲームの実況をやめなさいってことですか…?」
「ホラーゲームはやりなさい! 実況中のお茶はNGです!」
「えっ!? なんで!? 実況中に喉がガビガビになって死ねって言いたいんですか!?」
「お茶って、脂っこいものを食べた後に飲むとスッキリするじゃないですか? なのでしゃべって乾いた喉に流し込むと、必要な脂も流しちゃうんですよね。なので、ベストは水です!」
「えー…お茶が飲みたいなぁ…」
「とは言っても、口の中がベトベトする甘い飲み物よりはマシですけどね…。どうしてもというならお茶でも…」
「どうしてもと言うなら『ミッキーのマジカルアドベンチャー』でも…?」
「それはダメ」
■ゲーム配信の環境づくり
「そもそも実況に必要な環境づくりについても説明します。これがそろわないとゲーム実況ができないですからね」
「うわ~。一度調べたことありますが、小難しそうだったのでそこでリタイアしたんですよね…」
「これがぼくの実況環境です。ゲーム機、テレビ、PC、それぞれをつなぐケーブルといったもののほかに、“ビデオキャプチャー”という機器が必要になります。”キャプチャーボード”なんて呼ばれ方もします。これがないと、プレイした映像をパソコンに保存できないワケですね」
「知らない単語が出てくると、一気に眠くなりますね…」
「それは学生時代に勉強してこなかった弊害では…? ビデオキャプチャーは、ゲームハードに対応したケーブルのものを買わなければいけません」
「PS4だったらHDMIケーブルに対応しているやつで、スーパーファミコンだったら赤・白・黄色のコードに対応してるやつを買わなきゃいけないってことですか?」
「まぁそういうことですね。あと、ソフトウェア方式とハードウェア方式のものがあって…」
「ヤバい、眠くなってきた…」
「ソフトウェア方式は、パソコンへの負担が大きいのでスペックの低いノートパソコンには向きません。でもゲーム操作がPCディスプレイに写るまでの遅延が少ないというメリットが有ります。逆にハードウェア方式はパソコンへの負担が少ない代わりに、遅延が大きいです。PCの画面でアクションゲームとかやるのはほぼ無理なので、テレビにもつなぐ必要があります」
「なるほど、配線が面倒そうだな…」
「ハードウェア方式はテレビの準備が必要ですが『テレビの大画面でプレイできる』というのはメリットですね。ただし、ハードウェア方式ではニコ生はできません。ニコ生はPC側の映像を配信するため、テレビに遅延がなくてもPC側の遅延が反映されてしまうからです。ニコ生メインにするんだったら、ソフトウェア方式をセレクトしましょう」
I-O DATA USB接続ビデオキャプチャー GV-USB2
AVケーブル用のソフトウェア方式ビデオキャプチャ。
SKNET USB3.0接続 HDMIビデオキャプチャーユニット MonsterX U3.0R SK-MVXU3R
HDMI用のソフトウェア方式ビデオキャプチャ。
AVerMedia Live Gamer Portable AVT-C875 ポータブル・ビデオキャプチャーデバイス 日本正規代理店品 DV358 AVT-C875
AV、HDMI両対応(USB3.0)のハードウェア方式ビデオキャプチャ。
HAUPPAUGE USB接続式 ハイビジョンキャプチャーユニット Hauppauge HD PVR 2
AV、HDMI両対応(USB2.0)のハードウェア方式ビデオキャプチャ。
「ぼくが使っているのは、最後に紹介した『Hauppauge HD PVR 2』です。これはパススルー機能というのがあって、PCとテレビ両方へ同時に出力できます。ハードウェア方式だからPCへは遅延が大きいのですが、テレビへの出力は遅延がありません」
「はぁ…ビデオキャプチャって、AVケーブル用のソフトウェア方式以外はどれも2万円近くしますね…」
「そうですね。結構高価な機材です」
「タダでやれません?」
「えっ?」
「なんかお金かかるし、いろいろと難しい話になってきちゃったので、初心者でもお試し的にタダでやれる方法ないですかね…?」
「う~ん…。あっ、そういえばPS4持ってますよね? SHARE機能で、15分間の動画なら本体で録画できますね。ただ、音と映像を同時に保存してしまうので、後で編集をするのが面倒ですが…」
「そんな機能があるんですね! じゃあそれでやります! タダだし! あ、しかも月額払ってるPlayStationPlusってサービスで、今ならフリープレイというゲーム丸ごとダウンロードできる作品の中に、さっきニコニコ動画でプレイできるって言ってたホラーゲーム『サイコブレイク』がある! こりゃあ何から何までタダでできるぞ! やったー!!」
「じゃあもうそれでいいですよ! 何はともあれはじめてやりきるのが大事ですからね」
というワケで、次回はPS4のSHARE機能からゲーム実況をしてみようと思います!