チュン……チュンチュン……
おはようございまーっす!!!!!
これが!
鉛筆削り節朝食だ!!!
何? 「もう一品くらい動物性たんぱく摂ったほうがよくない?」 フム……
🤔←『”鉛”筆』なだけに『”なまり”節』を用意すればよかった、と思ってる顔
まあいいか! 個人的にはこれでも朝食を摂りすぎてる感覚なんだ! 個人差ってことで許してくれい!
食事のほんのスパイス(緊張感)として、食卓には本物の鉛筆の削りカスも用意しました。匂いがヤバいのでもう閉めていいですか?
では、実際にいただきながらメニューの解説に移ります。
ほうれん草のおひたし
まずは味噌汁を啜るのが定石だとは思いつつ、調理段階からハチャメチャに美味しそうだったほうれん草のおひたしから。
食べる直前に、削りたての鉛筆削り節を添えて……
激美味
お上品な料理にこんなお下品な感想を述べるのは心苦しいのですが、言葉を選ぶのがバカらしくなるほどメタクソに美味しい。
旬のほうれん草の濃ゆい主張を、本枯れ節で取った出汁が優しく受け止め、削りたての本枯節が旨みのアシストをする。美味しくないわけがない。
しかし見れば見るほど鉛筆の削りカスにしか見えない。グロ画像呼ばわりされないか心配になってきた。
だし取りに使った削り節
ほうれん草を浸すのに使った、芳しく美しすぎる黄金色の出汁。
美しさに心奪われるとはこのこと。液体に恋をしそうになったのは生まれて初めてです。
味噌汁
そんな出汁を使って作ったもう一品がこちら。
たまねぎとペンネの味噌汁、つまり『ペンシル』です。
よし!! 味噌汁は鉛筆削り節を使いようがないと思ってたけど、これでノルマ達成だな!!!
んまァ~~いね!
たまねぎと出汁と味噌、合わないわけがない。たまねぎとペンネ、合わないわけがない。出汁と味噌とペンネ、この辺の橋渡しをたまねぎが上手いことやってくれてる。
味噌汁自体もハチャメチャに美味しい。塩味が引いた後も、出汁のうま味がいつまでも続く。
出汁のうま味を感じるために最小限の具しか入れませんでしたが、これだけ鰹節のポテンシャルが高いならひき肉とか入れてもいいな……
ほかほかご飯
ファサ……
旨味~~~ッ!!!
鉛筆削りで削ったことでもたらされる、サクサクとしたフレーク感よ!
細かいから本枯れ節の風味がより豊かに感じられるし、濃縮した鰹のエキスを舌に垂らしたかの如く、じゅわっと旨味が広がる。なんて贅沢な鰹ふりかけなんだ!
僕が白米大好き人間だからでしょうか。おひたしと味噌汁を過去にしてしまうほどこれが一番うまい。鰹節だけでこんなにご飯が進むとは……!
じ、じゃあここにさあ! 卵を落としてさあ!
人目もはばからずぐっちゃぐちゃにして、お醤油も垂らしちゃったりしてさあ!
追い鰹なんかしちゃったりした日には……どうなっちゃうの……!?
断言する。鰹節と卵と醤油は何度世界が生まれ変わっても必ず出逢う。輪廻の外の食の神が君たちにはついているよ。
ごちそうさまでした。最高。
あとくち
大体こういう記事のシメは『皆さんもぜひお試しくださいね!』だと思うのですが、色々と七面倒臭いのでオススメはしません。
でも鉛筆削り器で削った鰹節はサクッフワッジュワッとしてて美味い。
あとで鰹節削り器で削ったものも食べてみましたが……それももちろん美味い。美味いけど、鉛筆削り器で削ったものの方がより五感に訴えかけてくるものがあります。
なあ……どうだい少年よ。鉛筆削りで鰹節を削りたいって夢、叶えたぜ。
……こんな写真まで引っ張り出してさあ……おれ、ダジャレ好きだからわかっちゃうんだけど……
……子どもを”ダシ”に使った……ってこと?
ん? おまえはおれだぜ?
ガキの頃の写真まで引っ張り出して……“身を削った”……ってコトさ