2018年2月
ピーくんの壁が出現。等間隔の配列が美しい。
柱にはピーくんで作られた「P」の人文字もあった。
去年はびっしりと柱に貼りついていたピーくんたちが、まるで自我を持ち、私たちに見事な人文字を披露してくれているように思えた。
(自我を持つ前の自然なピーくんたち)
2月とあってバレンタイン風のかわいらしいコスプレだ。ハートとお揃いの赤いニット帽と手袋がとてもよく似合っている。
2018年5月
ピーアークの店頭を見に来るようになって1年が経った。去年の今頃は運動会のコスプレを見かけたが、今年は趣が違うようだ。
ハチのコスプレだ。おなかがもちゃっとして赤ちゃんみたいでかわいい。触角は直に頭皮に刺さっている。大胆だ。でもかわいい。
黒い帽子と赤いTシャツのピーくんもいた。なんかのコスプレだろうか。不思議に思って後ろへ回ってみた。
てんとう虫だった。かわいいねえ。しかもこのかわいらしい衣装、どうやらフェルトで手作りしてるっぽい。すごく手間がかかってる。
2018年6月
実は薄々気づいていたのだが、近頃ピーくん像のほうはコスプレしてる姿を見かけなくなった。
ピーくん像が裸スタイルになって1年7か月ほど経った。
2019年7月
ついにピーくん像のコスプレを目撃。梅雨バージョンの姿に感動で震え上がった。
腕が太いので傘は刀の位置に装備している。そうそう、こういうさり気ない工夫を見つけるのも楽しいのだ。
2019年8月
2か月連続でコスプレを見られた。今度はリゾート系ビーチスタイル。ピーくんは夏になると服を着だすのかもしれない。
ピーくんは頭が完全なる球体なので帽子をきっちりとかぶれないが、その一方、帽子映えをする頭でもあると思う。つるつるの頭に帽子を器用に乗せていると、たまらなく愛おしい気持ちにさせられてしまう。
2019年9月
ピーくんお得意のハロウィンの季節がやってきた。店頭の装飾を含めて気合いが入っている。
何を持ってるのかなと思ってら、いかつい手かせだった。本格的なやつ。つるつるの手で持っていると、手かせも爽やかに見えてくるのが不思議だ。
2019年11月
ピーくんサンタが帰ってきた。整ったアゴひげ、ベルトでウエストマークしたサンタ服。完璧にサンタの衣装を着こなしている。
この2年前の長すぎるサンタ帽も好きだったが、比べてみると年々コスプレレベルが上がっている気がする。
2020年1月
お正月らしいかっちりした着物でお出迎えしてくれた。かしこまった和装を初めて見たが、もちろん似合っていた。ピーくん、今年もよろしくお願いします!
1年後……
和装姿のピーくんを見かけてから1年が経った。
今はコスプレ姿をほとんど見なくなってしまった。少し寂しい。
それでもまたふとコスプレを見せてくれるかもしれないので、店頭に立ち寄ってはピーくんに挨拶をしている。
そうしている内に気がついたのだが、服を着ていなくても何かアイテムを持っていたり、微妙に腕の向きが変わっているだけで、なんだかうれしい気持ちになってしまう。
数々のピーくんのコスプレを眺めてきたことで、あらゆる機微に喜びを感じられるようになった気がする。
そういえばピーくんと初めて出会ったのは千葉駅前だったが、現在、千葉駅前は数年かけて再開発をしている。
写真の背景に注目してほしい。
出会った頃と何ひとつ変わらないピーくんと、同じく何ひとつ変わらずニヤニヤと寄り添っている私の後ろに、再開発で変わり続けている駅前の様子が写っている。
知らない間に年月が経っていた。
なんかピーくんの隣でニヤついている間に5年が過ぎていた。驚きが隠せない。
そして気がついたのだ。
世界が変わっても、私たちきっとこれからも変わらないね。
5年間の思い出をピーくんへ捧ぐ。