ガーベラとの生活6日目

 

朝の日課、ガーベラを眺める。なんだかちょっとガーベラに違和感があるような。

 

 

横から見ると外側の花びらの角度が下がったような気がする。

そういえば今日で6日目だ。ガーベラはだいたい1週間前後で枯れてしまうことを思い出した。その予兆が現れ始めたのかもしれない。

 

 

こういう時は景気づけといきたい。ガーベラにパピコをおごった。

 

 

なんなら2本あげちゃう

 

 

茎の剪定もしておこう。スパッといかなくて2回も切ってしまった。申し訳なさすぎて地獄の罪悪感に苛まれた。

 

 

でもガーベラはシャーンと咲いている。強い。 私の感情に揺さぶられることなくただ咲いている。

 

 

 

 

ガーベラとの生活7日目

 

剪定したらようやく茎の長さと花瓶とサイズが合った気がする。

 

私はというと、病院と会社からOKをもらったので久しぶりに出社することになった。ガーベラに見送られて家を出た。

 

 

夜になって帰宅すると、ガーベラが出迎えてくれた。そうか、この帰ってきた時のふとした喜びが花のある生活なのか。7日目にしてじんわり実感がわいてきた。

 

今日も暑かったからだろう、外側の花びらがまた少し下へ垂れてきている。

 

 

 

 

ガーベラとの生活8日目

 

新しくカッターを買ってきた。切れ味の良さそうなチタンコートの刃だ。これでなるべくガーベラにダメージを与えずに茎を剪定できるだろう。

 

 

テーブルごと切れちゃった

 

 

茎が短くなったので花瓶も小さいものに替えた

 

 

先日、私の体調を支えてくれたR-1だ。もちろん中身は水だが「強さひきだす乳酸菌」というパッケージが心強い。

私が飲んだものを花瓶代わりにすると、ガーベラと生活を共にしている感じがして良い。

 

 

 

 

ガーベラとの生活9日目

 

今日も気温が30度近くまで上がってとても暑かった。日中不在にしている間に部屋にこもった熱気でガーベラが枯れてしまうんじゃないかと心配でたまらなかった。

帰ってきてすぐに扇風機を回し、保冷材を当てた。

 

 

寝る前にひと息つきながらふと思い立った。

ガーベラの美しい姿をスケッチしたい、と。

 

 

スケッチするにあたって改めてガーベラを観察してみる。

今まで「花の真ん中にあるフカフカしたところ」というふんわりした認識だった中心部をよく見てみたら、小さな花びらがぎゅうぎゅうに集まってできていた。そうだったの?! 顔面だと思ってた部分が実は頭皮だった。衝撃だ。

 

 

花びらの衝撃も含めて丁寧に美しく書いていきたい。

深夜にガーベラを凝視していたら目が疲れたので、続きは明日描くことにした。

 

 

 

 

ガーベラとの生活10日目

 

続きを描こう。鮮やかな赤をモノクロで表現するって難しい。

 

 

うーんと唸りながら1時間半で完成した。

描き終えた! ガーベラ、君の美しさをここに描き写したよ!

 

 

……ガーベラは絵の完成を待ってくれなかった。花びらが萎れ始めている。

 

 

 

 

ガーベラとの生活11日目

 

朝になったら茎も萎れてしまっていた。

ただ茎の下のほうはまだ元気そうだったので、諦めずに水を換えてから家を出た。なんとか持ちこたえてほしい。

 

 

仕事を終えて急いで帰ってきた。

ガーベラは大丈夫だろうか。 

 

 

 

 

シュン……

 

眠るようにガーベラは首をもたげていた。

ついに訪れてしまった別れは悲しかったが、暑い中11日間も生活を共にしてくれたことを労ってあげたい。

ガーベラよありがとう、お疲れ様!

 

 

 

 

ガーベラとの生活11日目

 

そのまま捨ててしまうのは忍びないので、ドライフラワーにすることにした。紙袋とドライヤーを使えばドライフラワーにできるらしい。

 

ぱりっとした。生花とはまた違う趣。色味と質感が渋くていい。

 

 

横から見るとかわいらしい形をしている。今まで豪華な花びらばかりに目がいっていたけど、緑色のガクは隠れたチャームポイントだと思う。

 

 

逆さにつるして部屋に飾るのもいいかもしれない

 

 

 

 

とてもよく似合う

 

一緒にガーベラを見守ってたポムポムプリンが、最後で伏線回収になるとは思わなかった。 

 

 

 

花がまだ乾ききっていなかったので、追加でドライヤーを当てていたら、花びらが1枚するりと抜けた。綿毛だ! 鳥の羽のような形をしてる。

 

 

軽く触っただけでぽろぽろと花びらが取れていき、全部が綿毛になった。最後の最後にまさかのサプライズ。そんなのキュンとしちゃうに決まってる。

 

花屋で買った時は、まさかここまで花が愛おしくなるとは思いもしなかった。

私の暮らしが一輪の花でなにか劇的に変わったわけじゃなかったけど、花のある生活はとても良いものだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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