こんにちは、ライターの店長です。
突然ですが皆さんは、サーティワンのロゴについて考えたことがあるでしょうか?

 

サーティワンといえば日本だけでなく世界中で愛されている大人気アイスクリームチェーン
海外では『バスキン・ロビンス』の名称で知られています。

30種類を超える多彩な味(フレーバー)があることも、サーティワンの大きなポイント。
どのフレーバーが好きか友達同士で話し合った人も多いと思います。ちなみに僕はロッキーロードが好きです。

 

紺とピンクを基調としたロゴ。可愛い。

そんな誰もが知るサーティワンですが、そのロゴには

31:1ヶ月(31日)間、毎日違ったフレーバーのアイスクリームをお客様に楽しんでほしい。
BR:創業者であるBaskin(バスキン)氏、Robbins(ロビンス)氏の頭文字にちなんでいる。
参照:サーティワンアイスクリームHP

 

というメッセージが込められているそうです。
しかもただのロゴではなく、数字も上手く組み合わせているところがお洒落ですね。

 

……そんな時ふと思ったのですが、

 

カッコいい・可愛いロゴを作って、センスが良いと思われたい……。

会社は最悪あとから設立すればいいし、先にロゴだけ作ってみましょう。

 

今回は僕を含めたライター6名にそれぞれ、
・数字と文字を組み合わせた架空のロゴ
・企業紹介(実在しませんが)
・エピソード(実在しません)
などを考えてもらいました。

誰が一番良いロゴを作れるでしょうか?

 

審査員は?

さて、意気揚々と始めた今回の企画ですが、問題は審査です。

愚にもつかない妄想を駆使してロゴを考えるのは良いとして、審査は別問題。
自分たちだけで『何となくコレかな』と決めてしまうのも違う気がします。

 

どこかに、企業や市場に幅広い知識があって、説得力のある審査をしてくれる方はいないだろうか……。

 

 

いました。株式会社KVPの森さんです。

森 真梨乃
スタートアップへの出資を行う投資のエキスパート集団、株式会社KVPで勤務。好きなものは丸尾末広の漫画と高野豆腐。

 

数多くの投資案件に携わり企業もロゴも見てきた、バリバリのキャリアウーマンです。

「架空の企業とロゴを考えたので審査してくれませんか?」と業務妨害のようなお願いをダメ元でしたところ「面白そうな話ですね、やりましょう!」とまさかの快諾を頂きました。本当にありがとうございます。

 

※また、今回は新型コロナウイルスの影響を考慮し、WEB上でインタビューさせて頂きました。

 

お仕事について聞いてみた

森さん、本日はよろしくお願いします。

こちらこそよろしくお願いします。オモコロはいつも読んでいるので、お声がけ頂けて嬉しいです!

話が早くて助かりました。御社では、出来たばかりのベンチャー企業への投資を行っているんですよね。

そうですね、シード期(出来たばかりの時期)のベンチャー企業を中心に、年30社前後へアクティブな投資を行っています。投資額は大体1500万円~3000万円ぐらいですね。

3000万円!?100万ぐらいだと思ってたけど桁が違う……。投資する会社はどうやって決めるんですか?

弊社ではキャピタリストという投資家とアソシエイトという社員で投資委員会を開き、その企業に投資するかどうかを決めています。その際に企業の方に、事業内容や今後のプランなどを説明してもらうことが多いですね。

ざっくり言うと、マネーの虎みたいな感じですか?

……店長さん、

 

 

大体そんな感じです。

良かった。

こちらからも「目指すべきKPI(業績の指標)は?」「競合が激化するのでは?」などの質問を投げかけて、それに回答してもらって話を詰めていきます。

マネーの虎だ。

あと弊社の代表がちょっとコワモテで、厳しい質問を投げかけたりするので少し怖いかもです。本当は優しい方なんですけどね。

ますますマネーの虎だ。ちなみに普段、企業のロゴって気にされるんですか?

ロゴで投資決定まですることはないですが、やっぱりカッコいいロゴは話題になりますね!あと主観ですが、ロゴが素敵な企業は社員さんもイケてるイメージがあります。

そういう企業の方が、将来的にも伸びそうな感じがしますね。

ですので今回はロゴも企業内容も、どちらもしっかり見させて頂きます!

 

というわけで架空の企業ロゴ選手権、いよいよスタートです!

 

エントリーNo.1 かまど

1人目の挑戦者はかまど。ヒット記事を連発する共感性の高さは、ロゴ作りにも発揮されるのでしょうか?出来あがったロゴがこちら!

 

 

■社名
株式会社せいちょう 

■事業内容
通信回線の販売代理店。 

■ロゴに込められた思い
9と5を組み合わせ、企業名のイニシャルであるSに見立てました。数字は午前9時と午後5時を表し、九時五時という健全な勤務体系で働く企業であることを象徴しています。人が”せいちょう”するには、働きがいのある会社と遊びがいのある休日が必要、という理念とアフター5も謳歌できるような働きやすい企業でありたいという願いを込めました。

 ■企業理念
信頼・感謝・圧倒的せいちょう 

■新卒採用ページ〜新入社員の声〜 
たのもしい先輩方に支えられ、新人のうちから大きな仕事を任せてもらえました。

すごく社員同士の仲もよく、アットホームな会社です。仕事終わりには毎日飲み会が開かれるほど(笑) 

契約が取れた時は、この仕事をしていて一番やりがいを感じる瞬間です。フロアに貼り出される営業成績表を見ると誇らしい気持ちになります。

手でトイレ掃除をするという創業当時から続く変わった社風もあります。実際にやってみると、便器と一緒に心も磨かれているような気持ちになります。

 ■みん就の口コミ
・サービス残業が蔓延しており、理念と実態がかけ離れている。
・ホームページに載っている社員がガリガリで見るからにやばい。
・「九時五時の分しか給料を出さない」の間違いでは?

1発目からゴリッゴリのブラック企業を出してきたかまど。
ロゴも含めた審査ではどうなるでしょうか?

 

【森さんコメント】

九時五時勤務の9と5を組み合わせるというコンセプトは、ロゴからも分かりやすく伝わってきて良いと思います!

ですが、カッコよくはないかも……。どことなく、スーパーで売ってある子供服っぽさを感じます。プロのデザイナーが作ったらもう少し良くなりそうですね。

企業としてですが、通信回線を扱うということは大企業の子会社ですかね?親会社がしっかりしているのでしたら、安定感はありそうです。親会社のロゴを子会社が似せるというのもよくあるので、今回もそうなのかも?

ただブラック過ぎるので、残念ながら将来性は期待できないかもしれません。

分かりやすさは好評だったものの、デザインについては厳しいコメント。
コメントを読んだ後だと小学生のトレーナーに付いたワッペンに見えてくるから不思議です。

 

こんな感じで進んでいきます。

エントリーN0.2 犬岡う蔵

2人目はライターの犬岡う蔵。
オモコロでもイラストや工作を駆使した記事を書いている、犬岡の作ったロゴがこちら!

 

■社名
株式会社鰐数え(わにかぞえ)

■事業内容
ワニを数える専門の会社。世界中のワニを数える業務を行う。鰐数えの依頼があれば出張も行う。

■ロゴに込められた想い
・ロゴに含まれた54という数字は、鰐数え社が今まで数えたワニの数。
・6年くらい前に全世界のワニを数え終わった。その結果、本当の意味でのワニは地球上に54頭しかいなかったらしい。
・さすがの社員たちもこの結果には懐疑的で、毎年数えなおしてはいるが、やはり54頭であるとのこと。
・「やっぱり54頭でした」という発表が毎年の株主総会で一番盛り上がる。

■企業理念
企業理念は「鰐業成就(がくぎょうじょうじゅ)」。

■エピソード
・鰐数え業の他にワニの養殖を行う。近年はワニ油を使用したスキンケア用品の共同開発にも参画。
・監修した「鰐数えドリル」が子供たちの間でブームになった。
・「鰐数え体操」が流行る。
・「鰐数えパプリカ」が流行る。
・ワニが好きという理由で入った人ほど辞めて行くらしい。

■お客さまの声抜粋
・なぜワニを数えるのか
・鰐を数えるのは比較的楽な部類に入るだろ
・もっとシマウマとかインパラを数えろ
・数え終わるな

野鳥を数える会の尖った版みたいな会社が出てきました。審査員の反応は如何に?

【森さんコメント】

可愛い!パッと見でお洒落ですし、今っぽいですね。2パターンあるのも良いと思います、ステッカーにしてPCに貼りたいな。文字のフォントと数字のバランスが丁度良いですね。

社名やロゴから、ワニを数えるという事業内容が分かりやすいのも好印象ですね。数えてそれが何になるんだという気持ちもありますが……。

鰐数えドリルや鰐数え体操など、IP案件(キャラの知的財産を活用したコンテンツ)を作るのが上手い企業だなという印象です!今後、鰐を数えるアプリ開発などにも乗り出しそうですね。将来性もありそうです。

ただ、やっぱりワニはもっといると思います。

ロゴ・業務内容・エピソード、いずれもかなりの高評価!これは良い順位が期待できそうです。

残りは4名、まだまだ続きます。

 

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