エントリーN0.3 店長

3人目は僕こと店長。自分で企画を発案しておいてアレですが、かなり自信があります。作成したロゴがこちら!

 

 

■社名
二八酒造株式会社

■事業内容
薄めた酒の製造および販売。古今東西のあらゆる酒を取り寄せては、酒:水=2:8に薄めて売り捌く。

■ロゴに込められた思い
お酒を入れる容器として使われていた瓢箪とその紐で、2と8を表現しています。
創業者がよく口にしていた「酔っ払いには何飲ませても味なんて分かりっこない」「二割に薄めた酒でもバレやしないよ」という言葉を大切にし、その思いを忘れないためにロゴが作られました。

■企業理念
幸せは、ちょっと薄いぐらいが丁度良い。

■エピソード
・酒は薄めるので何でもいいが、水には徹底的にこだわっている。近年は浄水器のビジネスにも参画。
・社員には男女問わず、二八分けの髪型を強要している。髪が減って二八分けが出来なくなるとクビ。
・会議で「せめて5割ぐらいは入れた方がよくないですか?」と発言した新入社員が、次の日から行方不明になった。
・利益を水増ししているのではとの疑惑がかかっており、近日中に監査が入る予定。

■お客さまの声
・安いので、とにかく酒が飲みたいときは助かる
・嫌いな親戚へのお中元としてよく利用しています
・息子には入社してほしくありません
・本当に酒造を名乗っていいの?

はたして評価は……?

 

【森さんコメント】

惜しいですね……。文字はとても可愛いんですが、肝心のロゴがダサいです。

最近よく見るロゴはシンプルで平面的なデザインが多いんですが、この瓢箪の妙な立体感が文字と合ってないと思います。文字とロゴを別々の人が作ったようなチグハグさを感じます。

事業内容ですが、薄めた酒の販売は違法では?ただ、「酔っ払いには何飲ませても一緒」という想いにはすごく共感できます。水にこだわっているのも良いと思うのですが、浄水器ビジネスに参画しているということは水道水なんですかね。

利益の水増しなど、ちょくちょく法に抵触しているのも気になりますね……。
あと、酒造ではないです。

コテンパンにされてしまいました。ロゴ作りは甘くなかったです。
日本全国の酒造を旅して、目を肥やしてから出直してきます。

 

エントリーN0.4 ダ・ヴィンチ・恐山

4人目はダ・ヴィンチ・恐山。今回声をかけた中で、1番乗でロゴを送って頂きました。
小説家・品田遊としても活躍する彼の作ったロゴがこちら!

 

 

■社名
アルフィーズキドニーホールディングス

 ■事業内容
THE ALFEEメンバーの腎臓の販売・輸出・輸入

 ■ロゴに込められた想い
左上で際立つ3つのマークはTHE ALFEEのメンバー、高見沢・坂崎・桜井を表現。また、「13」はTHE ALFEEのメンバーの腎臓の総数(13個)を表現しています。 

■エピソード
●1984年、カナダで粉吹き芋の移動販売業として開業(当時の社名は『アンダーソンポテト』であった)
●創業者のブランドン・アンダーソンが来日した1998年、立川国営昭和記念公園にてTHE ALFEEのライブ『TOKYO ONE NIGHT DREAM』を鑑賞。感銘を受け、THE ALFEEメンバーの腎臓の販売事業に乗り出す。
●以来、年間4000億円を売り上げていた粉吹き芋のソフトクリーム販売は縮小し、2007年4月(アニメ『らき☆すた』放送開始と同日)に粉吹き芋事業から撤退、THE ALFEEの腎臓販売事業へ完全移行する。
●2020年現在はTHE ALFEEの事務所「Project III」を相手どり、メンバーの腎臓提供を交渉中。Project IIIは刑事訴訟を検討している。
●ブランドン・アンダーソンの主張によれば、高見沢から2、坂崎から9、桜井から2の腎臓が得られる見込み。

THE ALFEEの腎臓を”輸入”……??
企業というよりむしろ地下組織感が強いですが、審査員の目にはどう映ったでしょうか?

 

【森さんコメント】

このロゴも凄く可愛い!左3つの腎臓だけピンクだったり、13の数字が強調されていたり、『ここに意味があります』という箇所が分かりやすくて良いと思います。こういうサンセリフのフォントは今流行ってますね。これもステッカーにして、鰐数えの横に貼りたいです。

企業概要ですが、THE ALFEEに恨みでもあるんでしょうか?年商4000億の粉吹き芋ってサーティワンより凄い売上なのに、なんで辞めちゃったんだ……。

ただバイオ系と組み合わせて腎臓を培養すれば、一発あるかと思います!腎臓の市場価値を調べてみたところ大体1個2000万らしくて、THE ALFEEの腎臓だとプレミア価値も付きそうです。それが1ALFEEで13個取れるので、4ALFEEぐらい集めれば上場できるぐらいの売上を出せる可能性がありそうです。

上場した後のことはすみません、分かりません。

かなりの高評価!ヤバい集団っぽさはさておき、意外に収益性も期待できそうです。

“1ALFEE”という新しい単位も飛び出したところで残りは2名です、どんどん行きましょう!

 

エントリーN0.5 電気バチ

5人目は画像編集を得意とするライター・電気バチ。
動画編集なども多く手掛ける彼が作ったロゴがこちら!

 

 

■社名
株式会社アルアル・エクスペディション

■企業概要
巷にあふれる「あるあるネタ」。 たとえば「学校の校庭に犬が入ってくる」。 しかしこれ、あなたは実際に体験したことがありますか? おそらくあっても1回、なんなら1度も無い人もいるのではないでしょうか。

そう、あるあるネタは実はそのほとんどが「ないない」なのが実態。これをあるあるネタと呼んでいいのでしょうか?

弊社はそうした、経験したことのない無いあるあるネタを現実に起こして「あるあるネタ」に昇華させる活動をしております。

社名の「アルアル・エクスペディション」は翻訳すると、「あるある探検隊」。我々があるあるネタを皆さまの日常に“レギュラー”化させることをお約束いたします。

株式会社アルアル・エクスペディション CEO ふかわシロー

■事業内容
《人材派遣》
・重い荷物を持って歩道橋の階段をしんどそうに登る老婆の派遣
・弟の履歴書を勝手にジャニーズ事務所に郵送する姉の派遣
・話がつまらない校長先生の派遣
《商品開発・販売》
・絶対にズレるマークシート
・自動でティッシュも一緒に洗濯してくれる洗濯機
・落としたトーストが必ずバターを塗った面を下にして着地する高級カーペット
《施設の運営》
・少人数で行けば行くほど狭い部屋に通されるカラオケ店
・必ず一人だけ注文を忘れられる飲食店

■ロゴに秘められた想い
あるあるネタを現実化させたいという想いから「現」という字に、 あるあるネタのなかでも特に有名な「新品のノートの1ページ目だけきれいな字で書いてしまう」の「1P(1ページ)」、 あるあるネタでおなじみの芸人「レイザーラモンRG」氏の「R」を掛け合わせた。

「あるあるを提供する」という新しいビジネスを打ち出してきた電気バチ。
ロゴもここまでに無いテイストですが、審査員の反応は?

 

【森さんコメント】

「現」という文字を上手く崩したり、デザイン性が高いロゴですね。プロっぽさは今回で一番感じました!ただ右下の赤い三角形を見て、何となく月刊ムーを想起しちゃいました。

真っ赤な色って血や炎を連想させるので、スポーツ用品メーカーや食品メーカーに多く採用されていますね。今回の企業概要ですと、もう少し違う色でも良かったかもしれません!

ただ、こういったエンタメ系人材派遣って面白いですね。フラッシュモブやレンタル彼女みたいに、役割が決まった人を派遣するのは一定の需要があると思います。

あと企業じゃないですが、こういったあるあるを体験できるイベントスぺースを作れば面白そうです!

こちらも高評価!デザイン性と業務内容が特に好評だったようです。

そして最後の1名はあの人です。

 

エントリーN0.6 原宿

ラストを飾るのは、オモコロ編集長の原宿。
最後にふさわしいロゴを出して、編集長の威厳を見せられるでしょうか?ロゴはこちら!

 

 

■社名
尻影ノ三六(しりかげのみろく)

■事業内容
「尻影ヨーグルトバー」「りすさんのきもち」「ジ・アビス」などのアイスを販売する食品製造業者メーカー。

■ロゴに込められた想い
社名を考えていた創業者が「とりあえずサーティワンアイスには勝ちたいから、うちは36ぐらいで行こう!」とぶち上げるが、36にちなんだ社名が全く思いつかず、たまたま36を縦から見たところ「宙に浮かぶ尻の影が数字の6のように見えるなあ」と思い、尻影ノ三六と命名した。

■エピソード
・翌年、倒産。

???

 

【森さんコメント】

すみません、間違えてたら申し訳ないんですがこれ原宿さんですよね?

それはさておきロゴですが、食品メーカーなのでお尻は清潔感に欠けるかも……。もう少し食べたくなるデザインの方が良いと思います!

この企業のアイスの売れ行きが気になります。サーティワンを意識してるってことは、「りすさんのきもち」「ジ・アビス」も味の種類でしょうか。ルージュやネイルなどの化粧品でも変わった名前が付いていることはありますね!今回はあまりにも味の想像が付きませんが……。

倒産しちゃってるとのことなので、また違うビジネスで頑張ってほしいですね。

独特すぎる内容に、審査員も困惑の様子でした。
尻影ノ三六って何?

 

結果発表

さて、こうして全てのロゴが出揃いました。
この中で、優勝に輝くのはいったい誰のロゴでしょうか?

 

優勝は……

 

 

 

犬岡さんの『株式会社鰐数え』です!!

 

優勝は犬岡う蔵!決め手は何だったでしょうか?

 

ロゴの出来栄えが良かったのは勿論のこと、企業の中身とロゴのデザインに一貫性があったのが良かったと思います!あと、「鰐業成就(がくぎょうじょうじゅ)」の企業理念も気が効いてて素敵でした。企業の将来性もありますし、文句なしの優勝です!

 

優勝した犬岡う蔵には『架空の企業のロゴを作るのが上手い人』という、明日からどこで披露すれば良いか分からない称号が贈られます。おめでとうございます!

 

 

改めまして、今回はありがとうございました!ベンチャーキャピタルのお仕事についても勉強になりました。

こちらこそ!馴染みのない業態かもしれませんが、未来の高名な起業家を生み出すかもしれない意義ある仕事だと思うので、知ってもらえる機会になれば嬉しいです!

KVPではインターンも募集しているので、興味のある方はぜひご連絡くださいね!

明日の投資家はキミだ!

 

次回は「架空の社内研修グランプリ」でお会いしましょう、ありがとうございました。

※おまけギャラリーに、KVPの方から頂いた他のコメントも載せているので良かったらどうぞ!