ここで少し解説させていただきます。

 

使用済みパンティーを売ったり、買ったりすることは法律で禁止されているわけではありません。大人が自分のものを売るのであれば、原則として問題はありません。

 

ただし、それが18歳未満の使用済みパンティーだった場合は、青少年保護育成条例により、買う行為や、売却するよう勧誘する行為などは禁止されています。(都道府県によっても異なります)

 

また、使用済みパンティーの売買が原因となって、性犯罪やあらゆるトラブルに巻き込まれるリスクが非常に高くなります。(Aさんの雑居ビルの件しかり)

 

そういった性犯罪の温床になることを未然に防ぐために、Aさんは補導されました。

 

以上を踏まえて、インタビューの続きをどうぞ。

 

 

警察や家族にバレたらどうなるの?

 

セブ山:

 警察に補導された時はどんな気持ちでしたか…?

 

 

Aさん:

 「終わった」と頭が真っ白になって、絶望でしかなかったです。

 

 

セブ山:

 そうだよね… その後はどうなったの?

 

 

Aさん:

 交番とかではない、どこかの事務所っぽいところに連れていかれて書類を書かされました。名前とか住所とか。

 

 

セブ山:

 怒られたり、何がいけなかったのか説明されたり、しましたか?

 

 

Aさん:

 いろんな説明はありましたが全然入ってこなかったです。 ずっと「親にバレるのは嫌だ…明日から学校どうしよう…家に帰りたくない…」っという考えがグルグル回っていて、何も覚えられなかったです。

 

 

セブ山:

 そりゃそうだよね…

 

 

Aさん:

 でも、ひとつだけ覚えてることがあって。

 

 

セブ山:

 なになに?

 

 

Aさん:

 書類を書いている時に、女性の警察官の方が親に電話で連絡していて、切ったあとに私のところに来て「今、電話したけど、お母さんすごい泣いてたよ」「捕まえてくれてありがとうございますって言ってたよ」と伝えられたことです。

 

 

セブ山:

 きっつい… 警察もそんなこと言わなくていいのに… でも、ちゃんと反省させるために言わないといけないことなんだろうなぁ…

 

 

Aさん:

 そこで「やばいことやっちゃったな」ってはじめて実感しました。 「私、何やってたんだろう」って、目が覚めた感じです。

 

 

セブ山:

 そこではじめて我に返ったんだ。

 

 

Aさん:

 はい…。

 

 

セブ山:

 その後は?

 

 

Aさん:

 その後は、警察官の方が車で家まで送ってくれました。 怒られたのはそれまでで、車中は全然関係ない世間話をしてくれました。

 

 

セブ山:

 元気づけようとしてくれてたんだね。 家についてからはどうだったの?

 

 

Aさん:

 家の前で降ろされたあと、警察官の方が玄関までついて来てくれて、お母さんに「説明しましょうか?」と言ったんですが、「いえ、大丈夫です。あとはもう」って断っていました。

 

 

セブ山:

 お気持ち、お察します…

 

 

Aさん:

 それまで泣いてなかったけど、そこで私、お母さんの顔を見た瞬間にボロ泣きしてしまいました。

 

 

セブ山:

 それは、何に対しての涙? 怖かったから? 後悔で? それとも申し訳なさ?

 

 

Aさん:

 母親の呆れた顔に、です。

 

 

セブ山:

 呆れた顔…

 

 

Aさん:

 私、あんまり親に褒められた経験がないんですよね。

 

 

セブ山:

 うん?

 

 

Aさん:

 何かの大会で1位になったり、テストの成績がよかったりってことがなかったので、当たり前かもしれないんですが、あんまり褒めれた記憶が無くて。 ずっと「私にあんまり興味ないのかも」と思っていました。 だから、母親の呆れた顔を見て、「きっともうこれで私に期待とか興味とか全部無くなっちゃったんだろうな…」と思って悲しくなって。

 

 

セブ山:

 そういう今までの想いがこもった涙なのか…

 

 

Aさん:

 その後は「パパが待ってるから来なさい」って言われて、リビングで待っていたパパのところに行きました。

 

 

セブ山:

 お父さんには、なんて言われたんですか?

 

 

Aさん:

 まず、ビンタされました。

 

 

セブ山:

 ………。

 

 

Aさん:

 「何やってるんだ!!」って。 「ごめんなさい」しか言えなかったです。

 

 

セブ山:

 楽しいパンティーの話を聞きに来たのに、まさかこんな展開になるとは…

 

 

Aさん:

 パパは警察から連絡があってから私が帰ってくるまでに、ネットでいろいろ調べていたみたいで、掲示板の文言をプリントアウトしていました。

 

 

セブ山:

 え!? 「女子高生の使用済みパンティー売ります3000円です」「その場で脱ぐなら1万円ほしいです」っていう書き込みを?

 

 

Aさん:

 そうです。その紙をテーブルに広げて「こういうことやってるのか!!!」って。

 

 

セブ山:

 つらすぎるよ…

 

 

Aさん:

 その後も、めっちゃ説教が続いたのですが、頭が真っ白で全然覚えてないです。

 

 

セブ山:

 つらいなぁ…

 

 

Aさん:

 最後に「これからはもうお前のことは信じられない」と言われて、その日は終わりました。 しばらくはその言葉が耳に残って、何も手につかなかったです。

 

 

セブ山:

 さっきから俺「つらい」しか言ってないけど、許してね… 本当につらい…

 

 

 

 

 

 

パンティーを売っていたころを振り返って

 

セブ山:

 その後、親御さんとの関係性はどうですか?

 

 

Aさん:

 数年経って、関係性は元に戻りました。 むしろ、良くなったかも。

 

 

セブ山:

 というと?

 

 

Aさん:

 優しくなったわけでもないし、厳しくなったわけでもないけど、たまに「お金あるの?あげるよ」といってくれるようにはなりました。

 

 

セブ山:

 そっか、前よりも興味を持ってもらえるようになったんですね。

 

 

Aさん:

 そうかもしれないです。

 

 

セブ山:

 パンティーを売っていたころを振り返って、後悔はしていますか?

 

 

Aさん:

 う~~ん

 

 

セブ山:

 してないんですか?

 

 

Aさん:

 いや、してないわけじゃないです。 後悔してるし、もう絶対やりませんが、当時は、それで救われていたというところもあるんですよね。

 

 

セブ山:

 といいますと?

 

 

Aさん:

 買い手のおじさんたちとメールで待ち合わせをして、みんな、ちゃんと来てくれることが嬉しかったんです。

 

 

セブ山:

 ん? どういうこと? 待ち合わせしてるんだからそりゃ来るのでは…?

 

 

Aさん:

 でも、セブ山さんがもしも出会い系サイトで知り合った人と待ち合わせして、当日、待ち合わせ場所に行ってみたら、全然自分の好みとは違う人がいたらどうしますか? 向こうはまだこっちに気付いていなかったとしたら?

 

 

セブ山:

 ……すみません、帰るかもしれないです。

 

 

Aさん:

 そうですよね。だから、待ち合わせ場所に来てくれた声かけて来てくれたってことが、認められた感じがしてすごく嬉しかったです。

 

 

セブ山:

 そんなに自分に自信がなかったんですか?

 

 

Aさん:

 はい、自分の外見に自信が無くて。

 

 

セブ山:

 なんでそんなに自信がなかったんですか? 僕はAさんはすごく魅力的で可愛い人だと思いますよ。

 

 

Aさん:

 ありがとうございます。 中学、高校の時に外見のことをからかわれたんです。

 

 

セブ山:

 なるほど。 思春期の時は、外見のことで誰しも一度は悩みますよね。

 

 

Aさん:

 それが対面で冗談っぽく「ブス」とか言われるんじゃなくて、影で言われてたんです。 こっちを見ながらコソコソ悪口を言って、クスクス笑ってるみたいな。

 

 

セブ山:

 わっ、陰湿…

 

 

Aさん:

 それがずっと残っていて、今でも近くで誰かが笑っていると「私のことを笑っているんじゃないか」って不安になるんです。

 

 

セブ山:

 根深く残っているんですね…

 

 

Aさん:

 そういうことがあって、外見のことですごく悩んでいて。 性格も暗くなっていた時期だったんですが、パンツを売ることによって、気持ちが救われていたところもあるんです

 

 

セブ山:

 なるほど、自分の外見が「受け入れられた」「認めれた」と肯定されることに飢えてたんですね。

 

 

Aさん:

 パンツを売った翌日に、学校でコソコソ悪口を言われても「ふんっ!私は売ってるんだぞ!」と優越感に浸っている部分もありました。

 

 

セブ山:

 「私のパンティーをありがたがって買っているおじさんもいるんだぞ」ってことですね。

 

 

Aさん:

 そうです。それが心の支えになっていました。

 

 

セブ山:

 なるほど、思春期の心の拠り所だったわけですね。 でも、やっぱりそれでも、僕はそれを肯定することはできないです。 心の拠り所は必要だったと思いますが、それはパンティーおじさんではないと思います。

 

 

Aさん:

 おっしゃる通りです。 結局は、買う人たちは私を見てくれているんじゃなくて、私のパンティーにしか興味がないので、今にして思えば、そこには何もなかったなと思います。

 

 

セブ山:

 今、それに気付けているならよかったです。

 

 

Aさん:

 はい、当時を振り返ると、やっぱり自分のことを客観視できていなかったなと思います。

 

 

 

 

未成年のあなたへ

 

セブ山:

 最後に「今まさに使用済みパンティーを売っている子」「ラクして稼げそうだから使用済みパンティーを売ろうかな」と思っている未成年の子たちに何かメッセージはありますか?

 

 

Aさん:

 う~ん、「バレないでね」「上手くやりなよ」って思います。

 

 

セブ山:

 えっ!? 「やめておきなさい」じゃなくて!?

 

 

Aさん:

 いや、べつに推奨しているわけじゃないですよ! 私もそうだったんですがパンツを売っている子って自分の「ヤバさ」を客観視できていないんですよね。

 

 

セブ山:

 ほう、客観視ですか。

 

 

Aさん:

 1万円欲しさに雑居ビルの階段で、知らない男性の目の前でパンツを脱ぐなんて、絶対に健全じゃないですよね。 でも、その時はそれでいいと思い込んでいたんです。 自分の欠けている部分を、欠けていないように見せることに必死で。

 

 

セブ山:

 なるほど。

 

 

Aさん:

 だから、いくら外野から「やめなよ」って言っても響かないと思うんです。 私も「警察や家族にバレた」っていう強烈なパンチがなかったら、ヤバさに気付けないままズルズル続けていたと思いますし。

 

 

セブ山:

 うんうん。

 

 

Aさん:

 一回、バレて怒られない限り、自分のおかしさに気付けないと思うけど、でも、やっぱり、私のようなつらい想いはしてもらいたくないから、せめて「バレる前に自分のヤバさに気付ける場所や人に出会えるといいね」って思います。

 

 

セブ山:

 なるほどなぁ、深い。 でも、それでもやっぱり僕は、この記事を読んで辞めてほしいですね。

 

 

Aさん:

 私の体験談が、誰かの目を覚ます強烈なパンチになったら嬉しいです。

 

 

(インタビューは以上です)

 

 

 

 

【まとめ】インタビューを終えて

 

というわけで、使用済みパンティーを売っていた女の子のインタビューはいかがだったでしょうか?

 

ハッピーなパンティートークを期待して、読み始めた皆さま、申し訳ありません。

 

「これから売ろうとしている未成年者」「これから未成年者から買おうとしているおじさん」が検索で辿り着いて、読み進めるうちに、注意喚起になればと思い、あえて、このタイトルにさせていただきました。

 

今回、Aさんにインタビューをさせていただき、一連の出来事はみんなの「まあ、大丈夫だろう」が積み重なって起こったことのように感じました。

 

Aさんの「友達もやってるし、まあ、大丈夫だろう」と、親御さんの「ウチの子はいい子だし、まあ、大丈夫だろう」と、パンティーおじさんの「未成年だけど、自分で売るって言ってるし、まあ、大丈夫だろう」が積み重なったのが、原因のように思います。

 

そして、その先に、雑居ビルに連れて行ったおじさんのような極悪人が大きな口を開けて待ち構えているんだな、と。

 

あなたがもし、Aさんと同じように心に傷を負っているのなら、どうか近くの誰かに相談してください。あなたの心が傷ついていることは、言葉にしないと外から知るすべはありません。

 

あなたがもし、Aさんの親御さんのように、年頃の子どもがいるのなら、どうか目を離さないでください。わかっているつもりでも、子どもの心の中までは、実は気付けていないかもしれません。

 

そして、パンティーおじさん。

 

あなたの「使用済みパンティーに興奮する性癖」を否定したいわけではありません。

 

でも、そこに未成年者が入ってきた時は、どうか頭にかぶっているパンティーは外してください

 

みんなで気をつけることが、子ども達を性犯罪から遠ざけることに結びつくのではないでしょうか。

 

そういったことを考えるきっかけに本記事がなれば幸いです。

 

 

 

 

というわけで、最後はこの言葉で締めさせていただきます。

 

 

 

 

 

 

 

 

ご清聴ありがとうございました。

 

(おわり)

 

 

 

 

 

 

 

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