初めまして、ゲームライターの夢顎です。

 

今回は、遠慮・コンピューター・エンタテイメントから発売された

街づくりシミュレーションゲーム「カスタウン」について

プレイした感想などを書かせていただきます。

 

遠慮・コンピューター・エンタテイメントといえば、

「エロゲーの露出調教シーンに出てくる公園のイラスト」で業界シェアNo.1を誇る大企業。

今回は家庭用ゲーム制作に参入して初めての作品とのことです。

 

「カスタウン」は、プレイヤー自らが市長となって、

街を発展させていくシミュレーションゲームらしいですが

どのように仕上がっているか、非常に楽しみですね。

 

こちらが「カスタウン」のカセットです。

目に優しい緑色のカセットで、そこは好感が持てますが

背ラベルの方をご覧ください。

 

「ゲゲゲの鬼太郎 妖怪大魔境」と書かれています。これは一体?

 

 

気になって発売元に問い合わせてみたところ、

以下のような回答を頂きました。

 

目玉おやじを取ると鬼太郎が1機増え、毛目玉おやじを取ると1機減ります。

ですが、稀にその2つが重なって出現することがあり、

それを取ってしまうと効果が相殺されて何も起きません。

 

妖怪大魔境の説明は別にどうでもよくて、

このソフトが正規のものなのかを知りたかったのですが・・・

一抹の不安を抱えながらも、ソフトを起動させることにします。

 

 

と、その前に。

 

実はこのソフト、専用の灰皿型コントローラー、通称イザラコに対応しています。

 

街づくりシミュレーションのどこに灰皿を使う要素があるのか

さっぱり分かりませんが、とりあえず用意してみました。

 

準備ができたところで、電源を入れます。

 

タイトル画面の背景が「歯の欠けたクシ」なのが不安を煽ってくれます。

僕の作る街の末路がこうならないことを祈りましょう。

 

 

ストーリーモードを選択すると、

画面が変わり、案内人が出迎えてくれます。

 

ほら見て!ピースをこちらに向けていますよ。微笑ましいですね。

これが責任ある立場の初老のおじさんでなければ。

 

カスタウンのカスってカスタムのことかと思っていましたが、

本当はそういう意味だったんですね。

 

 

 

 

 

……?

 

ここから一向に画面が変わりません。

フリーズを疑いましたが、説明書を読んだところ違うことが分かりました。

 

 

 

実はこの案内人、

「プレイヤーが感じる重圧・不安・恐怖などが人の形で具現化された存在」であり、

彼を倒さないことには市長の資格を得られないらしいのです。

 

感じてもいないことで勝手に覚悟を試さないで欲しいですね。

 

 

ともかく。

 

皆様お気付きの通り、ここで灰皿コントローラーが必要となります。

遠慮なく、市長の覚悟ってやつを刻みつけてやりましょう。

 

ウオオオオオオオオオオオオオオオ!

 

 

ダーーーーーーーーーーーッ!!

 

コノヤロ!!コノヤロ!!コノヤロ!!コノヤロ!!

コノヤロ!!コノヤロ!!コノヤロ!!コノヤロ!!

コノヤロ!!コノヤロ!!コノヤロ!!コノヤロ!!

コノヤロ!!コノヤロ!!コノヤロ!!コノヤロ!!

 

(※危険なのでプレイ時は必ず灰皿専用ストラップを付けましょう)

 

 

パオーーーーーーーーーーーッ!!

 

 

 

 

 

 

 

ハァハァ……ウォーミングアップにはちょうどいいな……。

 

 

 

 

 

意味不明なセリフを残して案内人が消滅しました。

ようやくゲームをスタートさせることができます。

 

ちなみに、この案内人は今後一切登場しない上、灰皿コンを使う場面もこの1回のみです。

そう、悲しんではいけない。

 

 

ゲームが始まると、まず最初に街の名前を決めます。

 

なぜか「州」で固定されているのが不思議です。

そんな大きな規模で街を作るつもりはないのですが。

何がやりたいんでしょうか。

 

とりあえず名前は「ロースタベタイナ州」にします。これが茶目っ気ってやつよ。

にしても、かな入力のQWERTY配列は打ちにくくて仕方ありませんね。

しかも、削除キーはないのに使いもしないFnキーはあるのがプレイヤーを舐めくさっています。

 

 

名前を入力したら、Enterキーで決定します。

 

結局「市」が付くのかよ。

「州市」になっちゃったじゃん。かっこ悪。

 

 

次に、街を作る土地を選択します。

 

 

最初はこの「PDF平野」しか選べません。

全然平野じゃない上に、こんないたストのステージみたい土地をどう開拓すればいいのでしょうか。

コレ以外に選択肢がないので、とりあえず決定します。

 

 

土地を決定すれば、街づくりのスタートです。

 

2017年とは思えないほどショボい画面ですが、

ゲームの面白さはグラフィックに左右されませんからね。

 

 

それよりも「1951年5月3日」という中途半端な時間からスタートするのが

気になって調べてみました。

 

三宅裕司の生年月日でした。

どうやら、裏でアミューズに配慮する必要があったようです。

大人の事情をあまり持ち込まないでほしいですね。

 

 

さて、荒れ地のままでは街を作る事ができないので、

ブルドーザーでならして整地する必要があります。

ここでもひとつ、不満があります。

 

整地するたびに、森の動物たちが逃げ惑うムービーが流れるのです。

正直やり辛くて仕方ありません。

 

しかも、このゲームの容量の9割はこのムービーが占めているようです。

むせかえるほど人間のエゴが表れています。

 

土地の整地が完了しました。水場も全部埋め立てて準備万端です。

 

次は発電所を立てる必要があります。

現実の発電方法は原子力、火力、風力など様々ですが、

このゲームでは1種類しかありません。

 

レモンです。

巨大なレモンに電極をぶっ刺したものを発電所と言い張っているのです。

製作者の電気に関する知識は小4程度でストップしている模様です。

こんなんでよくプログラミングできたな。

 

 

ともかく発電所を建てれば、いよいよ本格的な街づくりが始まります。

商業地、工業地、住宅地などを建てて人口を増やしましょう。

しかしここでも問題が。

 

どの施設や建物を建てても、パイプ椅子で表現されます。

本当に意味が分かりません。

 

おかげで、街がそれなりに発展してきたというのに

ぜんぜんウケてない町内会のカラオケ大会みたいに見えてしまいます。

達成感が皆無。

 

 

 

ゲームを進めていくと、時々画面下部に市民からの要求が

メッセージとして表示されます。

 

その要求に応えていくと市長の支持率が向上し、

人口も増えていくのですが、メリットばかりではありません。

 

あんまり要求に対応しすぎると市民も調子に乗り出し、

だんだんとエスカレートしていくのです。

 

それは両親に言ってくれ。

 

 

それは店長に相談しろ。

 

 

もうこの時点でゲームを進める気が全く起きないのですが、

せっかく購入したので、頑張って街づくりに励み続けました。

 

 

頑張った甲斐あって、それなりに発展してきましたね。

見た目的にはカルト宗教が運営する学校の全校集会みたいですが。

 

そろそろメトロポリスと呼んでも良い頃かな・・・?

 

 

ん?

 

 

 

あっ!!!

 

 

 

大変だ!!尿意ゲージがマックスになってる!!

 

このゲームでは尿意ゲージが存在し、ゲージがマックスになったまま放置すると、

市長が公衆の面前で失禁し、支持率が一気に0%になります。

 

そうなればゲームオーバーは必至。

 

こうなる前にトイレを建設していればよかったのですが、

現状パイプ椅子しかないので尿を受けてくれる器が何もありませんね・・・。

 

 

どうしよう・・・

 

 

しかし、そんな僕の前に救世主が!

 

目玉おやじだ!!

 

 

このゲームでは時々、画面上に目玉おやじが出現します。

それをゲットすると、なんと街が1機増えるのです!

 

街を「機」で数えるかどうかは置いといて、渡りに船。

目玉おやじが消える前に、さっそくゲットしましょう!

 

無事、カーソルで目玉おやじをゲットしました。

これでゲームオーバーを逃れられるはず・・・。

 

 

 

 

 

 

 

なんで!?

 

 

目玉おやじを取ったのに・・・。

 

 

あ・・・。

 

 

目玉おやじを取ると鬼太郎が1機増え、毛目玉おやじを取ると1機減ります。

ですが、稀にその2つが重なって出現することがあり、

それを取ってしまうと効果が相殺されて何も起きません。

 

 

 

確かによく見りゃ毛が生えてたな、あの目玉おやじ・・・

 

 

というわけでゲームオーバーです。

 

解散!!

 


 

「カスタウン」のレビューは以上です。

 

僕は今後一生遊ばないつもりですが、

皆さまは旦那の連れ子へのプレゼントに検討してはいかがでしょうか。

 

 

~おわり~

 

 

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