オモコロをご覧の皆さん、はじめまして。
夢顎(ゆめあご)、と申します。
いきなり調子悪いところ見せて申し訳ありません。
というのも、僕は最近モテまくりで、毎日毎日夜も寝かせてもらえず、とうとう体を壊してしまったのです。
画像からは分かりませんが、チンチンも揮発したガソリンみたいな色になっています。
うらやましいですか?
やっぱり皆さんも、体調崩すほどモテてみたいですよね?
では、モテる秘訣をお教えしましょう。
実は……。
歴史に詳しい男が、今この世で一番モテます!
このように、飲み会で歴史の知られざるエピソードをさらっと披露すれば、女の子をゲットすることなんてサボテンを枯らすよりも簡単です。
「結合連想法」でなんでも覚えられる!
ですが、歴史の豆知識を語るには固有名詞をたくさん頭に入れておく必要があります。
記憶力に自信がなく、覚えられないという人も多いはず。
しかし諦めるのはまだ早いです。
できごとを簡単に記憶する方法があるのです。
その方法とは、「絶対に忘れない事柄」と「覚えたい事柄」を結びつけること。
これは「連想結合法」という名で呼ばれる記憶術ですが、
実は皆さんも無意識によくやっていることなのです。
たとえば、あなたが「増上寺」というお寺に行くとします。
そのとき、増上寺を直接目指すと迷ってしまうかもしれません。
ですが、増上寺の近くにある「東京タワー」を目印に歩けば、迷いにくくなります。
目的地とその周辺の建物と結びつけることも、一種の連想結合法と言えます。
「すでによく知っているもの」と「覚えたいこと」を、多少強引にでも結びつけるのがコツなのです。
「でも、いったい何と歴史を結びつけて覚えればいいか分からない」という方に、僕から提案です。
「歴史を、中学時代の卓球部員と結びつけて覚える」
…というのは、いかがでしょうか?
皆さんも僕と同じく、青春時代のピークは卓球部で迎えたことと思います。
つまり、仲間の部員たちについてもよく記憶しているはず。
すなわち、卓球部員は記憶術に最適ということです。
そう、これが僕の考案した
「連想卓球部員結合法」
なのです。
ではどうやって卓球部員と歴史を結びつけて覚えるのか。
実際に、僕の中学時代の卓球部員で試しながら、お教えしましょう。
実践! 卓球部員で覚える石田三成の逸話
まず、こちらの石田三成について覚えたい場合。
豊臣氏の家臣であり、秀吉の死後は家康打倒のため西軍を率いて戦いましたが関ヶ原の戦いにおいて敗れ、処刑された武将ですね。
さて、石田三成の残した逸話のひとつに、以下のようなものがあります。
関ヶ原で敗れて処刑される直前、喉が渇いて水を欲しがった石田三成。
そばにいた警護の者は、「水はないが干し柿ならある」と干し柿を差し出した。
しかし三成は、「干し柿は痰の毒だから食わない」と言ってそれを断った。
死の寸前まで健康に気を使う三成の真面目さが表れたエピソードです。
ところで干し柿とは、その名の通り渋柿を干して甘くした菓子のことです。
この干し柿の形に、よーく注目して下さい。
なんだか、キンタマに似ていませんか?
そしてキンタマといえば、僕の中学時代の卓球部員だったO先輩。
彼はある日、僕のキンタマを思いっきり握ってきたことがあります。
そのせいで僕のキンタマはピニオンギア状に変形し(袋越しに触った感じでは)以後二度と戻ることはありません。
・・・聡明なる読者の皆さんは、もう気がついたでしょう。
干し柿とキンタマを経由して、石田三成から卓球部員へ結び付けられたことに。
分かりましたか?
一見して接点のない歴史上の人物と卓球部員でも、共通する点を見つければ簡単に結び付けられるのです。
おまけに、石田三成とキンタマの間には干し柿という緩衝材があるため、三成の名をキンタマで汚してしまう心配もありません。
以上のような形で覚えておけば、
飲み会でなにか歴史を語ろうと思ったとき、まずO先輩がキンタマを握ってきたことを思い出し、
「キンタマといえば干し柿……干し柿といえば死の寸前でも健康に気を遣って干し柿を食べなかった石田三成!」
…と、スムーズに歴史トークに花を咲かせられますよね。
え?
お前の卓球部の先輩なんか俺は知らない?
そいつがどういう奴かは全部お前のさじ加減だろ、って?
そうですね。
石田三成以外にも例を示したほうが説得力があると思いますので、次にこちらの源頼朝について覚えてみましょう。
源頼朝の逸話も、卓球部員で覚えられる!
平氏を滅ぼし、鎌倉幕府を開き初代将軍となった人物です。
彼は、源氏勝利の立役者である実弟の源義経を突然幕府から追放した挙句、とうとう討ち取ってしまいました。
その際、義経を守るために弁慶が刺客の放った矢を受け続け、立ったまま絶命したという「弁慶の立ち往生」は有名なエピソードです。
さて、今まで協力しあっていた義経をいきなり攻撃した、この頼朝の行動。
これは、県大会の最中にいきなり僕を殴ってきたA先輩の行動と、通じるところがありますね。
つまり両者は、「突然キレる」という共通項によって結びつきます。
以上のつながりを覚えておけば、脇腹に受けたキックの鋭い痛みを思い出すたびに、おのずと源頼朝の豆知識をたぐり寄せられるわけです。
松平定信の政策は卓球部員のMくんで覚えろ
さらに、こちらの松平定信。
江戸時代中期の老中で、寛政の改革を行ったことで有名です。
寛政の改革とは、町人の風紀を厳しく取り締まることにより、幕府の財政を安定させようとした政策。
この政策によって、人々は質素倹約を強いられるだけでなく、朱子学以外の学問を学ぶことを禁止されたり、本の出版を統制されるなど、文化の発展も妨げられました。
つまり松平定信は、学問や芸術のマニアを叩いていたということです。
一方、こちらは卓球部員のMくん。
彼はゲームが大好きで、特に音ゲーの大ファン。時間があればゲーセンへ赴き、ドラムマニアを叩きまくる日々。
(※ドラムマニア・・・ドラム型の筐体を叩いて演奏するゲーム)
つまりMくんもまた、マニアを叩いていたわけです。
そうです。
「マニアを叩く」という行為によって、またしても卓球部員と歴史上の人物は紐付けられたのです。
雪舟の幼少期もO先輩で覚えよう
さて、ここまで来ればこの記憶術の有用性について完全に理解いただけたとは思いますが、最後にもう一人だけ。
こちらの人物は、雪舟。
室町時代に活躍した水墨画家です。
彼の画力の凄さを物語る、以下の逸話があります。
雪舟がまだ坊主として寺で修行していた頃。
彼が修行をサボって絵ばかり描くので、怒った僧侶は彼を柱に縛り付け、そのまま放置しました。
すると雪舟は泣きながら足の指に涙をつけ、床に鼠の絵を描きました。
その鼠があまりに本物そっくりなので、戻ってきた僧侶は感心して彼が絵を描くことを許したそうです。
以上のエピソードを踏まえると、雪舟もO先輩と結びつきます。
石田三成のときにも出てきた、僕のキンタマを握った先輩ですね。
それがどうして結びつくのか読者の方は首を傾げることでしょう。
ではひとつずつ、考えていきます。
まず、柱に縛られた状態で涙で鼠の絵を描こうとすると、必然的に以下のようなポーズを取らざるを得ません。
涙の水たまりに浸かった足を動かして、絵を描く図ですね。
この図を、徐々に簡略化していきます。
最終的に出来上がったこちらの図に、着目して下さい。
何かが見えてきましたね?
限りなくキンタマに近いビジュアルではありませんか?
と、いうことは……?
あっ!!
繋がった~~~~~~~!!
以上のように、O先輩を思い浮かべるだけで石田三成と雪舟の2人の偉人に同時にたどり着くという、いわばコンボ技も、この記憶術においては可能なのです。
卓球部員はなんにでも応用できる
さらに、この記憶術は歴史以外にも活用できます。
たとえば、自動車免許を取得するために、道路標識を覚えるときにも。
例えば、この「追い越し禁止」の標識。
こちらの標識では、長い矢印と短い矢印がコンビで描かれています。
そして、音楽の世界で活躍する、長いものと短いもののコンビといえば?
そう、コブクロですね。
そしてこちらの卓球部員のUくんもコブクロが大好きでした。
したがって、以上のような形で部員と標識を結び付けられます。
ただし、このままだと標識のマークと「追い越し禁止」 という意味が結びつかないので、それは教本とかで各自覚えて下さい。
僕はただ、標識と卓球部員が結びつけばそれでいいので。
さて、活用できるのは歴史や標識にとどまりません。
最後にそれを示しておきましょう。
レンコンの断面さえも、この記憶術を用いて完璧に見分けられるのです。
レンコンって、似た形状が多くて覚えにくいことで有名ですよね。
たとえば、こちらのレンコンの形を覚えたいとき。
メガネを掛けていたS先輩にちょっと似てるという点で結びつけます。
これで、S先輩の存在さえ思い出せれば、このレンコンの形状も導き出すことができます。
そして、このように大量のレンコンが存在する場合も。
詳細は省きますが、以下のような形で結びつけられます。
なんとこのレンコン群には、今回紹介した部員全員を結びつけられました!
ということは、この画像の端に僕の顔を追加すれば……。
卓球部の記念アルバム写真が完成します。
以上、歴史も標識もレンコンの断面も、どんなものでも卓球部員と結びつけて覚えられることが分かっていただけたと思います。
記事をご覧の皆さんもぜひ、自身の中学時代の卓球部員に置き換えて試してみてはいかがでしょうか。
そうすればあなたも会話の引き出しが豊富になり、僕のようにモテモテになれることでしょう。
それにしても、記憶術のためにこうやってかつての仲間たちの顔を思い出すと、なんだか昔が恋しくなり、涙さえ溢れてきました。
ああ、いつかまた、あいつらに会いたいなあ……。
うッ!ゴホッ、ゴホゴホッ!
!!!!!!
皆さん。
古い友人とは、病んでしまう前に会っておくことをオススメします。
おわり。
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