問題:天才犬ラッシーの驚きの特技とは?
答え:確定申告
大喜利の解答において「確定申告」は頻出ワードだと思っているのですが、皆さんはどう思います? 何度か聞いたことありません?
確定申告という単語が持つ威厳は、間抜けな場面とギャップを作りやすいのでしょうか。汎用性も高いし、インスタントに使える面白ワードになっている気がします。
あまり共感を得られたことはありませんが、ピンとこない方は試しに一度使ってみてください。きっと重宝するはずです。
問題:女性1000人に聞いたデート中のNG行動。第1位は元カノの話。では第52位は?
答え:確定申告
大喜利のような一問一答のユーモアでなくても、確定申告自体がおもしろ文脈の中で語られることも多いですよね?
「確定申告の煩雑さをユーモラスに表現する」「確定申告を終えていないことをユーモラスに自嘲する」などなど。特にインターネットでは確定申告を共通言語とするユーモアをよく見かける気がします。
「確定申告」はユーモアのなる木。
では、なぜ確定申告は面白いのでしょうか?
問題:最新作「ハリーポッターと○○」○○に入る言葉とは?
答え:確定申告
話は変わりますが、世の中には「ブラックジョーク」というものがあります。
倫理的にタブーとされるテーマを扱ったもので、中には「死」すらネタにするものも。
医者が難しい顔をして、向かいに座っている患者の検査結果のページをめくっている。
医者「おいくつですか?」
患者「もうすぐ40になります」
医者「ならんでしょうな」
笑えない・不謹慎だと怒る人もいるのに、死を茶化すジョークはなぜ魅力的なのでしょうか?
禁忌を犯すこと自体が魅力といえばそれまでなのですが、昔読んだものの本によれば、ブラックジョークは死を克服する手段として機能しているそうです。
曰く、不条理で抗いようのない「死」を、ユーモアという手頃なサイズにやり込めて笑いとばすことに意義があるんだとか。
要するに、ジョークとして笑うことは「死」という残酷な現実に抵抗できる人間に許された唯一の手段なのである、とかそんな感じの理屈だったと思います。
ほんまかいな、という感じですが、なんとなく納得できるような気もしますね。
問題:「◯◯から始まる恋もある」◯◯に入る言葉とは?
答え:確定申告
思うに、確定申告ユーモアはブラックジョークと同じなのではないでしょうか?
不条理で抗いようのない「確定申告」を、ユーモアという手頃なサイズにやり込めて笑い飛ばしているのでは?
確定申告に喘ぐ様を自虐してみたり、確定申告という制度の揚げ足をとって皮肉ってみたり。
そうして「笑い」という卑近なステージに引きずり下ろすことで、確定申告を前に我々は狂わずにいられるのかもしれません。
問題:「決して覗かないでください」鶴がおじいさんの部屋でやっていたこととは?
答え:確定申告
悲劇を笑いとばすことは、状況から適切な距離を置き、悲劇を客観視するということ。
確定申告ユーモアにも同じような意義があると思いませんか?
問題:挑戦者が全員脱落した「SASUKE」新ステージ。その内容とは?
答え:確定申告
思わない? あ、そう。