読者からの質問

さて、ここからはちょっと趣向を変えてみようと思います。実は事前に読者の皆さんから「コールリーダーに聞きたいこと」のアンケートを募集してました。

アンケート画面

ちなみに、お2人が来るとは言わずに投げたんですが、1週間で100件近い質問が集まりました。
そんなに!?
できるだけたくさん答えていただきたいんですが、この記事すでに7000字超えちゃってるんで、厳選した質問をサクサクっとしていければと思います!

 


一番多かった質問です。いかがでしょうか?
僕は営業職のサラリーマンです。
塾講師やってます。
お2人とも、ちゃんと堅い仕事をされてますね。 たくさん試合に行っていますが、どう仕事と折り合いをつけているのか、という意図の質問と思われますが、そのへんはいかがでしょう?
理解のある職場で、「試合」の2文字でだいたい融通が効きますね。
僕もいろいろと折り合いつけながら、試合に行けるように頑張ってます。
コールリーダーになりたかったら、「理解のある職場に勤める」というのが大事なポイントですね。皆さん参考にしてください。

 


サポーター団体にいるなかで、前任者がやめるタイミングで「次お前よろしく」と受け渡されました。もともと代役をやったりしてたので、「できそうだな」って、ふわっと決まりましたね。
同じく、クラブ創設からやっていた方がいて、その人の隣で太鼓叩いたりしてちょっとずつ感覚を掴んできたタイミングでいきなりバトンを渡されましたね。
団体の中で受け継ぐのが主流なんですね。
ただ、前任者がやめるタイミングのとき、僕は日本代表の応援でカタールに行ってたんですよ。帰国したら外堀が全部埋まってて、「やらざるをえない」みたいな状況になってましたね(笑)

 


横断幕とか、コレオとかで、お金がかかるときの費用はどうされてるか、という質問ですね。
基本、団体のメンバーのカンパです。団体の年会費と、「勝ったら財布のひもが緩むだろう」ということで勝利マネーというのを設定してます。だから低迷したシーズンは大赤字です。
うちも基本同じですね。「これ買うから1人1000円!」みたいな感じでメンバーから集めてます。ただ、年1くらいでサポーター全体にカンパを募ることもあります。

 


コロナ前は練習場に行くと、選手と話す機会があったので、そこで認知してもらうことはありましたね。特に長くいるベテラン選手とか。
たしかに、練習場で話すようになりますね。もちろん全員と面識あるわけではないです。あと、コロナ前は仲良くなった選手と食事に行くこともありました
うらやましい。
どんなこと話すんですか? ダメ出しとか?
さすがに相手はプロなんで、プレーの話はこっちからはできないですよ!
それよりもチームの雰囲気なんかを聞きますね。応援の参考にもなりますから。

 

「コアサポ」って何!?
まあ「≒サポーター団体の人」と思っていいと思います。たしかに、ゴール裏の真ん中辺の人って、ユニフォーム着ないで自作の黒っぽいTシャツとか着てるイメージあるかも……。
うちの団体はユニフォームか、クラブのオフィシャルグッズを着るようにしてます。クラブの売上になりますからね。
ベルマーレは特に指定してないです。公式グッズを必ず着る必要もないと思ってます。ユニフォームって1着2万ぐらいするですよ。だったら、その分を遠征費用に回した方がいいみたいな考え方はあるかもしれないです。
一般的なサポーターよりもたくさん試合に行ってるからこそのコスト意識なんですね……。団体のオリジナルグッズみたいなものはあるんですか?
団体のマフラーを目印として作ってはいますね。「団体に近しいけどメンバ―じゃない人」とかもいるんですよ。何かトラブルがあったときに、団体としてしっかり責任が取れるように目印が必要だったりするんです。
なるほど、他のチームの団体がオリジナルグッズを作るのも、そういう意図があるのかもしれないですね。

 


あるかな……。
ああ、普通に道歩いてて、警備員さんが持ってる拡声器が気になっちゃいます。どこの使ってるかな、とか。
面白い! 最高の拡声器ってあるんですか?
UNI-PEXってメーカーの、水色のやついいですよね。
そうそう! 水色のやつ! これ使ってるチーム多いよね。

これ

音量と重さ、サイズ感、声質、防滴か、とかいろいろ加味して選びますね。
もし他のコールリーダーさんがこの記事を読んでたら、良い拡声器の情報をお寄せください。

 

まとめ

今日は貴重な話をありがとうございました! もしかしたら、この記事を読んで、ちょっとJリーグに興味を持ってくれた人がいるかもしれません。
そうだったら本当にうれしいです! 今って、コロナ禍で面白いことが減っているじゃないですか。そんな時だからこそ、ぜひ新しい面白さに出会うために、ぜひ一度スタジアムに来てほしいですね。Jリーグのスタジアムは感染対策バッチリですから。
2年間で一度も客席でクラスター発生してないですからね。
スタジアムという感情が動きそうな場所に行くことで、気持ちも前向きになると思うんです。サッカー見たことない人こそ、スタジアムに行ってみる良い機会だと思ってます。ヴェルディはファンが少ないから、密にならないですし(笑)
コメントしづらいです。


でもやっぱり、こういうときだからこそ、決まった趣味があるって大事なんだなって改めて思います。外に出る理由にもなるし、コミュニティも広がるじゃないですか。試合単位でもシーズン通してでも、スタジアムには喜怒哀楽があります。ぜひその世界に、一歩踏み出してもらえたら嬉しいです!
なるほど……。
日本はまだサッカー文化という面では進んでないんですよ。もっと大きな文化になってほしいですし、スタジアムに1回でも行ったことがある人がもっと増えてほしいと願ってます。ぜひ一回来て、「こんな感じなんだ」って知ってほしいですね。
応援なんてしなくていいんです。雰囲気を感じるだけでも。

 

***

 

時にはイライラしたり、かと思えば数万人が作る一体感に酔いしれたり…… 「コールリーダー」という1つの側面を掘り下げることで、なんだかスタジアムの持つ不思議な魅力を再確認できたような気がする。

もしこれを読んで少しでも興味が湧いたら、あなたの町のスタジアムにぜひ足を運んでみてほしい。もしかしたら、何か新しい世界の扉が開けるかも……。

 

ということで!


次回、「原宿編集長、はじめてのスタジアム探訪」編でお会いしましょう。

 

(加味條)

 

 

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